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今回はグッピーの共食いに関して解説します。
同じ種が同じ種を食べるという意味での共食いならありえます。
主な経路は以下となります。
逆に共食いのように見えて共食いではない状況として以下があります。
順に見ていきましょう。
成魚は産まれたばかりの稚魚を食べます。
成魚はエサと稚魚の区別がつかないですし、おそらく稚魚を自身の子孫を残すための宝なんて思っていないので、普通に産まれたばかりの稚魚を食べます。小さいから口に入ってしまうんですよね。
成魚ではこれらのほかに,グッピーの稚魚のヒレがしばしば発見され,共食いがあることがわかった.
山岸 宏, 沖野 外輝夫, 中本 信忠, 中村 讓, 和田 芳武, グッピーの生態学的研究 : III.戸倉・上山田温泉の湯尻に環境順化したグッピー個体群について, 日本生態学会誌/17 巻 (1967) 5 号

上の記事でやりましたが、ミクロソリウムなどの水草で隠れ家を作っても隠れられるのは一時的です。
そのうち成魚に見つかって捕食されます。
殖やしたいなら魚用ネットで捕まえて繁殖用ネットに隔離する必要があります。
スドーの産卵ネットLは我が家でもグッピーの保護と育成に利用しています。
一回の産仔でグッピーは20匹前後稚魚を産むので、一周期分このLサイズのネットに保護して、2cm程度の食べられない大きさまで育ったら本水槽に戻します。
ただ成魚が多いとLサイズネットも複数必要になり、どれだけ殖やしたいかという目的に応じて設置を考える必要があります。
稚魚の隠れ家でおすすめなのがミクロソリウム系の水草。
低栄養、低光量で育成でき、根を張らないので水槽の砂利の上にポンと置いておくだけで維持できます。稚魚の一時的な避難なら十分役目を果たします。
水槽を観察していると弱った個体は元気な個体に突き回されてとどめを刺されます。
弱ったグッピーを立て直すのはほぼ不可能なので、自然に任せるか、見ていて辛いなら保護ネットに弱った個体を移して天寿を全うしてもらいましょう。
また死亡した個体を元気な個体が食べる姿も見られます。
自然界ではエサがとにかく無いので、死んだ魚は貴重な栄養源なのかもしれませんね。
ただ死んだ個体には病原菌が含まれていたりするので(つまり病気が原因で死亡した・死亡してから時間が経つと腐敗するなど)、見つけたらすぐにネットや割り箸で取り出して燃えるゴミに出してください。死んだ魚が原因で病気が蔓延すると言う可能性もゼロではないからです。
グッピーは温和な個体が多いのですが、一つの水槽でたくさん飼育していると、縄張り意識が強い個体が出てきます。
すると水槽のある範囲に侵入してきた別のグッピーを縄張りを主張するグッピーが攻撃します。
たいていは縄張りを主張する側が勝利して他のグッピーは違うエリアに移動するだけです。
ここで問題になるのが「グッピー理論」。
明確な学術的な理論ではないのですが、簡単に言うとグッピーを同じ水槽に入れておくと「強者」と「弱者」に半々くらいに分かれるという法則。
これの何が問題かというと、例えば上の縄張り争いで敗者になった個体を集めて別水槽に移すと、そこでまた「強者」と「弱者」に半々に分かれます。
あるいは「強者」だけ隔離しても、残った「弱者」の中からまた「強者」が現れて、また縄張り争いが始まります。
つまりグッピーは縄張り争いをするからと隔離してもあんまり意味が無い魚で、ある程度割り切って飼育する必要があります。
メスが産卵直前になるとオスがメスを追いかけ回します。
これは求愛行動の一種です。
放っておけば産仔が終わったくらいのタイミングで追いかけ回すのは止まります。
オスがメスをいじめているわけではないのであまり気にしなくていいでしょう。
逆にこの行動が見られたらおそらく水槽の中に逃げおおせた稚魚がどこかに産まれている可能性が高いので水槽をよくチェックして保護活動を始めてください。つまり産仔の開始のシグナルとして利用するということです。
エサを多く与えていれば稚魚を食べないという意見もありますが、長年グッピーを飼育してきて、十分なエサを与えているのに稚魚が食べられる姿を見続けてきたので、おそらく稚魚を食べさせない目的でエサを多く与えるのはあんまり意味がないです。
魚には満腹中枢がない・弱いと言われているので与えれば与えただけ食べますし、稚魚をエサと認識しないということはまず無いので、やはり食べられる前に保護するのが確実です。
満腹にしようとしてエサの量が多すぎれば水質の悪化によって全滅という事態も想定されます。
エサは適量を与えて、稚魚を見つけたら素早く保護しましょう。
産まれたそばからすぐ捕食されるということは少なく、数分から十数分は水草の陰などにじっと隠れています。
オスの求愛行動が始まったのを見つけてから、産卵箱にメスを隔離するでもいいですが、隔離するときの驚きとショックで産仔が止まることも結構あるので慎重に行ってください。
我が家では見つけ次第ネットですくって保護するようにしています。
スドーのサテライトなら外掛け式なので本水槽の水面を圧迫せずに稚魚の保護ができて便利です。
グッピーを飼育していると縄張り争いはありますが、どちらかが勝つまで喧嘩してボロボロになるみたいなことは基本的にないです。
基本的にグッピーはエンゼルフィッシュとかサイアミーズフライングフォックスみたいに他魚をいじめるような魚ではないですし、同種間で共食いするような魚ではありません。
ただ過密が行き過ぎるとストレスで攻撃的になる可能性があるので、そういうときは水槽内のグッピーの密度を水槽を増やすなどして下げてください。
難しいなら自然淘汰に任せていればある程度の密度にいつの間にか収束します。
混泳に向くとされる温和なネオンテトラやコリドラスですが、彼らを入れたからグッピーが温和になるとも言い切れません。
お互いに攻撃しないという点では混泳に向いていますが、かといってグッピーはグッピーで縄張り争いはしますし、グッピー理論もあるので、攻撃的な個体は出現します。
またグッピーは殖えやすいので、個体数が増えすぎると混泳の遊泳スペースを奪って混泳相手の魚が弱る危険性もあります。
一般に熱帯魚には「体長1cmに飼育水1L」の法則、小型魚には「一匹に1L」の法則があるので、グッピーが増えすぎると他魚の分の水が足りなくなって、グッピーだけしか生き残らないという事態も想定されます。
混泳をするならグッピーの数を調整するか、増えても魚全体が十分飼育できる大きな水槽を用意するようにしたほうがいいでしょう。
飼育数の目安は以下となります。小型魚を飼育する場合を想定しています。「体長2cmを想定して2L」と、一匹1Lの法則を使い、両者の中間値を利用します。
| 水槽 | 水量 | 目安匹数 |
| 30cmキューブ水槽 | 23L | 15匹程度 |
| 45cm規格水槽 | 30L | 22匹程度 |
| 60cm規格水槽 | 59L | 45匹程度 |
グッピーが減る原因は色々あります。必ずしも共食いが原因というわけではないので、様々な原因を考える必要があります。

色々考えられるので詳しくは上の記事をご覧ください。
状態の良いグッピーを導入するのは基本中の基本です。
熱帯魚通販大手のcharm系列の通販ならある程度状態が良い魚が届くので検討してみてください。
今回はグッピーの共食いについて解説しました。
稚魚と弱った魚は狙われやすいので、隔離するなどの措置をすることをおすすめします。

稚魚は隔離するのが基本です