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グッピー水槽の大きさはどれがいい?→目的別おすすめ

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今回はグッピー水槽の大きさはどれがいいのかという話題に関して解説します。

目次

グッピーの水槽サイズに対する適正匹数から考える

グッピーの産仔の基本情報

グッピーはミリオンフィッシュと言われるほどよく繁殖する魚です。

産卵数は初産なら10匹程度、ベテランのメスなら30匹程度と言われています。

産卵周期は約1ヶ月。一度産んだらひと月ほど次の出産までかかります。

稚魚が成魚になって産卵可能になるまで3ヶ月程度です。

また寿命は1年から2年と言われています。今回は間を取って1年6ヶ月とします。

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産仔が続いたときの稚魚の数

ここで単純な計算をしてみます。

寿命1年6ヶ月のメスが、生まれてから3ヶ月で出産可能となるということは1年3ヶ月の間一ヶ月ごとに20匹程度産むわけです。

20匹✕15ヶ月=300匹

つまり簡単に考えると、グッピーががワンペアいたとして、それが継続的に産仔すると、300匹くらいトータルで産むわけで、ペアの出産が噛み合って継続的に産仔する状況になると、相当数のグッピーを同時に飼育しないといけなくなります。

稚魚300匹→900L必要?

一般に体格が同じくらいのメダカは「1匹に飼育水1L」か「体長1cmに飼育水1L」という法則が有ると言われています。

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「体長1cmに対して飼育水1L」のほうが厳し目の法則なので今回はこちらを採用します。

グッピーの体長を3cmと大雑把に仮定すると300匹では900L必要となります。

水槽サイズ水量
30cmキューブ水槽30×30×30cm約22〜24L
45cm規格水槽45×27×30cm約29~31L
60cm規格水槽60×30×36cm約59L

上の表は代表的な水槽3種に何Lの水が入るかということを表しています。

比較的大きいと言われる60cm規格水槽でもその水量は59L程度となり、900Lというのがいかに途方もない水量かというのがわかると思います。

小さい水槽だとあっという間に過密飼育になって劣悪環境になります

水槽サイズ水量
30cmキューブ水槽30×30×30cm約22〜24L
25cmキューブ水槽25×25×25cm約12~14L
30cm S水槽(GEX)W31.5×D18.5×H24.4cm約12L
15cmキューブ水槽15✕15✕15cm約2.5L

上の表は代表的な小さめの水槽の水量を表します。

30cmS水槽とか25cmキューブ水槽だと12Lくらいしか水が入りません。

すると体長3cmのグッピーは4匹、つまり2ペアしかうまく飼えない可能性が高いです。

この状況でたくさん産仔するとあっという間に適正匹数をオーバーして親が死んでしまうか稚魚が育たないかという状況になるでしょう。

確かにブリーダーの方ならこのサイズの水槽にワンペア入れて、産仔した稚魚を別水槽に隔離すれば維持はできます。

ただ普通の趣味のグッピー飼育ならグッピーを一つの水槽に何匹も飼いたいのではないでしょうか?

すると最低でも30cmキューブ水槽くらいの水量から始めないと、あんまり水槽にたくさんのグッピーを飼育できません。

水槽サイズは30cmキューブ水槽以上を推奨

というのが当サイトの考え方となります。

30cmキューブ水槽なら23Lくらい水が入るので、3cmのグッピーを7〜8匹、つまり4ペアくらい飼えるのでそれなりに世代を維持するのもやりやすいと思います。

稚魚の隔離という視点からも30cmキューブ水槽以上の大きさ推奨です

グッピーの稚魚は産まれたてを放っておくと親に食べられます。

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なので何らかの方法で隔離する必要があります。

稚魚の隔離には稚魚ネットやサテライトを利用します。

スドーの産卵飼育ネットLの場合、W163×D125×H130mmですから、2.7L程度親のグッピーの遊泳スペースが減ります。

25cmキューブ水槽なら13L-2.7=10.3L程度まで親グッピーの遊泳スペースが減少します。

4匹飼えたところ3匹しか飼えない計算になります。

これが30cmキューブ水槽になると、23L-2.7L=20.3Lとなり、8匹飼えたところ7匹程度まで親グッピーの遊泳スペースが減少します。

ただ4匹が3匹になったときの減少率は25%程度ですが、8匹が7匹になったときの減少率は12.5%程度です。

つまり30cmキューブ水槽にしたほうが稚魚の飼育における親のグッピーの遊泳スペースの減少はかなり抑えられます。

この点からも30cmキューブ水槽以上の水量の水槽でグッピーを飼ったほうがやりやすいと言えます。

なおサテライトなら外掛け式なので本水槽での親グッピーの遊泳スペースが減らないため、サテライトにしておけば遊泳スペースの減少はありません。

増えた後のグッピーをどうするかという問題は残りますが。

水槽サイズごとのグッピーの飼い方(目的)

30cmキューブ水槽

30cmキューブ水槽ならグッピーオスのヒラヒラした尾びれを眺めながらグッピーの繁殖も狙える普通の飼育が可能です。

水槽に2ペアくらい入れておけばあっという間に増えると思います。

23Lの水量なので成魚は8匹程度飼えます。稚魚が成長してきてから本水槽に放すなら、成魚6匹と稚魚6匹くらいの環境を維持するといいでしょう。

とはいえこれは過密になって成魚が次第に減っていくようなことが起きればの話。

もし成魚の減少が起きずにどんどん水槽が過密になってくなら別水槽が必要かもしれません。

45cm規格水槽

45cm規格水槽なら我が家の経験上グッピーの寿命による減少と稚魚の産仔数のバランスを取りやすいです。

30L程度水が入るので、親8匹と稚魚6匹くらいの環境を維持することになります。

60cm規格水槽になってしまうと外掛けフィルターも大きなものが必要でガラスの耐力なども絡んできてろ過が簡単ではなくなってくるのですが、45cm規格水槽までなら外掛けフィルター1個でろ過がまかなえるため水槽の維持管理が簡単というメリットもあります。

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60cm規格水槽

60cm規格水槽には59L程度水が入るので、グッピーは成魚が16匹、稚魚12匹程度の環境が維持できるでしょう。

たくさんのグッピーがいっぱい水槽に入っている環境を作りたいならおすすめです。

フィルターは以下の記事を参考にしてみてください。

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繁殖していた状態からグッピーが次第に減り始めたら

繁殖しまくっていたグッピーが次第に減り始める場合があります。

その原因と対策も知っておきましょう。

  • 過密すぎて適正匹数をオーバーしている
  • 近親交配しすぎて繁殖力が落ちている

あまりにも過密だと適正匹数に収束することがあります。「1匹に1L」なのか「1cmで1L」なのかは予想できませんが。

そういうときは水槽を別途用意するか、ある程度自然に減るまで様子を見てから再び稚魚の隔離などをすると復活する可能性が高いです。

また近親交配のしすぎでも減ることがあります。

だいたい6世代くらいは問題ないとされているので、そのくらいの世代になったら、つまり稚魚の隔離の周期を6回くらい経験したら、新しい成魚を購入して混ぜると長期間維持できる可能性が高まります。

他のテクニックとしては、稚魚を隔離するときに4周期くらい奇数回の周期のときだけ本水槽に稚魚を隔離して、偶数回の周期のときは別水槽に隔離して別水槽で繁殖させるという管理をして、同一種を複数系統で維持して、定期的に奇数周期の成魚と偶数周期の成魚を混ぜるというやり方もあります。

そうすれば近親交配の血の収束が薄まって長期維持できる可能性が高まります。

まあそれでもたまに外部から成魚を購入して混ぜたほうがいいと思いますが。

グッピーが減る原因は他にも色々あるので、以下の記事も参考にしてみてください。

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まとめ【30cmキューブ水槽以上推奨です】

今回はグッピー水槽の大きさはどれがいいのかという話題に関して解説しました。

グッピーは繁殖が絡んでくる魚なので、増えすぎたときにどうするかということを考えて水槽サイズを決めたほうがいいでしょう。

大きいほうが何かといいですが、30cmキューブ水槽くらいまでならなんとかなると思います

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