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今回は水槽用ヒーターの故障の見分け方について解説します。
観も蓋もない話ですが、ヒーターの故障を外側から把握する方法はほぼありません。
通電でランプがつくタイプなら全然ランプがつかないとかである程度判定できますけど、それも後述するように完全な方法ではありません。
結局のところ、定期的に水温計を見る習慣を持ち、水温が目標の値になっているかどうか頻繁に確認することが大切です。
サーモスタットが壊れると水温が上昇してから通電を遮断してそれ以上水温が上がらないようにする機能が壊れるので、水温が異常に上昇することがあります。
先日我が家でも26℃固定のオートヒーターを入れた水槽の水温が32℃まで上昇しており、危ないところでした。
そろそろ水換えかな、と水槽に手を入れてみたら異常に温かかったので気づけましたが、魚たちには危険な状況でした。
ヒーターの故障は突然やってきます。
定期的な水温のチェックが欠かせません。
なお水温が異常に上昇するのはもう一つ問題があって、通電ランプでヒーターがオンになっているか確認できるタイプのヒーターでも、上限なく異常に稼働している場合ランプはついたままですから、故障なしと誤解してしまうことがあるということです。
ランプが消えるのが正常の動作なのに、消える機能が壊れているので、ランプはついたままで、正常稼働と誤解して気づいたら水温の異常上昇で魚が落ちてしまうなんてことが想定されます。
やはり水温計を定期的にチェックするしかありません。
これは単純にヒーターが壊れていることがほとんどです。
稼働しないから水温が上がらない。
メーカーに問い合わせて修理とかでもいいですけど、買い替えたほうが手間がありません。
このリスクを避けるために、サーモスタットとヒーターが分離しているシステムを組む方も結構います。
やや高額になりますが、水温が上がらないというときにヒーターだけ換えれば良いので、総合的なコスパは良いです。
ただ水温が上がりすぎるという部分で解説したようにサーモスタット自体が壊れていると、水温を調整する機能が壊れているのでいくらヒーターを交換しても改善されません。しかもヒーター側が生きていると水温は異常に上昇します。
やはり定期的に水温をチェックして水温が適正な値になっているか確認する必要があります。
水温計の最大の使いにくさは「キスゴムだと定期的に交換が必要」ということだと私は思います。
キスゴムが劣化していつの間にか水槽の底に水温計が落ちているという経験のある方も多いでしょう。
いちいちその度に水槽に手を入れるのが面倒だから水温計そのものをやめちゃおう、となるのです。
ここではそうならない水温計をご紹介して、水温チェックの手間を減らし、水温をチェックしやすくすることで水温計の頻繁な確認を行えることを目指します。
水温計 スドー スタンドサーモメーターSなら水槽の底の上に置いておけるのでキスゴムが外れてキスゴムの定期交換なんてことがありません。
やや存在感はありますが、キスゴムの定期交換がいらないというメリットで十分ペイできるでしょう。
水温計 水作 マグテンプ Mサイズ 水温計は吸盤の代わりに磁石を使うタイプでキスゴムの定期交換から開放されます。
水温計 スドー 浮かべる水温計はメダカや金魚の飼育で水槽を横から眺めないような場合に重宝する水温計です。
浮かべるので簡単に設置できます。上から魚を確認するようなときは便利な水温計です。
水温計 GEX 浮くクリスタル水温計 屋外飼育は水面に浮かべるタイプの水温計です。スドーのタイプと同じようなメリットですが、こちらのほうがやや安価です。
ヒーターは定期的にメンテナンスしたり、適切に使用しないと故障しやすくなります。
ここではヒーターの適切な使い方について解説します。
普通の細長いヒーターは縦置きに対応していないものがほとんどです。
これは縦に置くと、下のヒーターで温められた高温の水がその上に設置された温度制御基板に反応して、水温はそれほど上がっていないのに、水温が上昇したと誤検知してうまく温度制御できないからです。
縦置きヒーターならGEXの製品が良いでしょう。独自のヒーターと温度制御部を分離した構造で縦置きしても温度制御部の誤検知、誤作動を防止する仕組みです。(参考:GEX, ~安全のその先を目指して~ 特許取得の新構造ヒーターを開発)
以下でGEXの縦置き対応ヒーターをご紹介します。まず水槽の水量を確認しましょう。
| 水槽 | サイズ | 水量 |
| 30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
| 45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
| 60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
30cmキューブ水槽ならSH80が良いでしょう。
45cm規格水槽ならSH120が良いでしょう。
60cm規格水槽ならSH160が良いでしょう。
例えばGEXのヒーターだと保護カバーを外してガラス管などを掃除できるようになっています。
詳細は以下のサイトにあるので参考にしてみてください。
参考:GEX, ご存知ですか?水槽用ヒーターはお手入れ出来るんです!
ヒーターにはカルシウム分やゴミなどが焦げて貼り付いたりします。
それを放置するとそこが温度ムラになって温度制御部が誤作動することがあるので、定期的に掃除して故障を避けてヒーターの寿命を伸ばしましょう。
ヒーターは出力ワット数に対して多すぎる水を温めようとするといつまでも出力不足で温まらないばかりか、ずっと稼働するので寿命が急速になくなっていきます。
上の水槽水量の表などを参考に購入するヒーターの適合水量を調べて適切なワット数のヒーターを選択するのが重要です。
サーモスタット分離式の場合、温度センサーがヒーターから離れすぎていたり、水流が回らないような場所に設置してあると、ヒーターの温まった水の影響が無くなり、あまりヒーターの恩恵がない場所の水温を感知してしまうことがあります。
そうするといつまでも低い水温を感知して、いつの間にかヒーターが過剰に作動して水温が上がりすぎるなんてことがあります。
温度センサーは水がある程度回るような淀んでいない場所に設置しましょう。
45cm規格水槽までなら以下のサーモスタットとヒーターが分離したものが良いでしょう。
60cm規格水槽なら以下ですね。
当たりハズレはありますが、ヒーターは2年くらいでだいたい寿命です。
壊れていないなら使えますが、2年過ぎたら「そろそろ交換かな」と交換用のヒーターを準備しておくのをおすすめします。
またヒーターはいつ故障するか読めない製品ですので、常に交換用ヒーターを準備しておいたほうがより安心です。
レイアウトのためにヒーターを隠そうとして底砂に埋めることを考えるかもしれませんが、底砂に埋めると砂利を温めることになり、熱がこもるので温度センサーが適切に作動しなくなり、水温がうまくコントロールできないばかりか、熱がこもることでセンサーの故障なども起きやすくなるので底砂に埋めないようにしましょう。
大型水槽をヒーター1本で温めると温度ムラができやすくなるので、できれば同じ製品をもう一つ使ってヒーター2本で温めると温度ムラも少なくなり、ヒーターの稼働時間も減るので寿命も伸びます。
特に90cm水槽などの場合はヒーター2本というのも検討しましょう。
ヒーターには誤差が設定されていて、ピッタリ設定温度になりません。
それについて解説した以下の記事もご覧ください。

今回は水槽用ヒーターの故障の見分け方について解説しました。
基本的に水温計をこまめに見るのが大切です。
また適切なヒーターの使い方を守ることもヒーターの寿命を伸ばしたり、誤作動を防いだりできるので今回の記事を参考にしてみてください。

水温計をこまめに見るのが一番大切です