金魚1匹に飼育水は何リットル必要？複数説で解説

今回は金魚1匹に飼育水は何リットル必要なのかという話題を解説します。

大きく2つの説がある

どちらもそれなりに有名な説です。

体長1cmに飼育水1L説

例えば体長4cmの金魚がいるとして、この説だと一匹に4L必要になります。

この説に関する文献は以下となります。

ここで30cmキューブ水槽、45cm規格水槽、60cm規格水槽の水量を載せます。

体長5cmの金魚を飼育するとすると以下のような目安が計算できます。

水槽	サイズ	水量	金魚許容量
30cmキューブ水槽	30×30×30cm	約25L	5匹
45cm規格水槽	45×27×30cm	約29L	6匹
60cm規格水槽	60×30×36cm	約59L	10匹

金魚は結構大きくなるので体長15cmまで成長するとすると以下のように計算できます。

水槽	サイズ	水量	金魚許容量
30cmキューブ水槽	30×30×30cm	約25L	2匹
45cm規格水槽	45×27×30cm	約29L	2匹
60cm規格水槽	60×30×36cm	約59L	4匹

どのような場合にこの説がうまくいきやすいか

我が家ではこの節でうまくいったときとうまくいかなかったときがあります。

上の写真は大変雑に金魚を飼育しているのですが、過去最もうまくいった水槽です。

らんちゅうを黒子から約3年ほど飼育しています。何回も飼育しては失敗していたらんちゅうがこの水槽ではほとんど死なずにここまで来ることができました。

逆にうまくいかなかった水槽が以下のような水槽です。

主な違いは「太陽光の有無」と「水量」です。つまり水量が多めで、太陽光が間接的に当たるという条件でうまくいきやすいと感じています。

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やはり日光の影響が強いように思います。

メダカ同様日光によってビタミンAやDの吸収が促進されたりすることで健康が良くなる影響があると思います。

またたくさん飼うとやはり社会性などが発揮されてお互いに良い影響があるように感じています。

30cmキューブ水槽ではかなり余裕を持った水量ですが、これでも少しずつ金魚が減っていったので、やはり小さい水槽で少ない匹数というのはどうにも心配です。

らんちゅう10匹くらいの水槽ではやはり金魚は大きくなりませんでした。

金魚は飼育容器のサイズが大きければより大きく成長すると言われています。その通りの結果です。

ではこの過密飼育が悪かったかというと過去最高の成績だったわけです。

単純な水量に対する匹数も大事ですが、日光や同時飼育匹数など他の要因で金魚が健康に長生きできるか決定される側面もあるようです。

体長1cmに飼育水2L説

これも有名な説です。

基本的に金魚はグッピーとかネオンテトラなどの小魚に比べて「太い」ですよね。横に。

すると当然必要なエサも多いですし、飼育水の汚れも多くなります。

すると飼育水は多いに越したことはないわけで、しかも金魚は15cmくらいまで成長する性質があるため、その遊泳スペースも多く確保しないとストレスになります。

だから体長1cmに飼育水2Lというのもある程度正しいと思います。

体長5cmなら以下のように計算できます。

水槽	サイズ	水量	金魚許容量
30cmキューブ水槽	30×30×30cm	約25L	2〜3匹
45cm規格水槽	45×27×30cm	約29L	3匹
60cm規格水槽	60×30×36cm	約59L	5〜6匹

体長15cmなら以下のように計算できます。

水槽	サイズ	水量	金魚許容量
30cmキューブ水槽	30×30×30cm	約25L	1匹
45cm規格水槽	45×27×30cm	約29L	1匹
60cm規格水槽	60×30×36cm	約59L	2匹

ただ1cmで1L説のところで書いたように、この匹数を守ったから絶対安心かというとそうでもなくて、日光とか多数同時飼育による社会性みたいなものも生存に関わってきます。

あくまで余裕を持って飼育したいならこれを守るといいんじゃないかという目安です。

また金魚を大きくしたいならやはり最初から15cmの体長を想定した匹数で飼育すべきです。最初から過密で始めると大きく成長することはできないからです。

金魚の飼い方入門

もし金魚飼育に慣れていないならこれから書く内容を参考にしてみてください。

まず金魚の飼い方全般は以下の記事を見てみてください。

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ここでは30cmキューブ水槽と60cm規格水槽を対象に用意するものなどを書いていきます。

水槽

大きく育てたいなら60cm規格水槽、琉金とからんちゅうなどの丸い金魚を小さく飼えればいいなら30cmキューブ水槽がいいでしょう。

なお廊下などで間接的に太陽光を取り入れたいなら以下のような容器もおすすめです。

夏場は太陽光が当たると水温が急上昇するので、日陰に移動させるかスダレなどで適度に遮光しましょう。毎日1〜2時間だけ日光浴させるという方法もあります。

水槽用クーラーは真夏に室温35℃の空間でも元気に減らずに過ごせたので特に必要ないと思います。直射日光を猛暑の中当てると流石に死んでしまうので遮光だけはちゃんとやりましょう。

また高水温では酸欠になりやすいのでエアレーションをしたほうがいいでしょう。以下の記事で小難しく書いてありますが、要するに夏の高水温は酸素が溶け込むスピードが減少し、酸素が溶け込む最大値が減るので酸欠になりやすいためエアレーションをしましょうという内容です。

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フィルター

30cmキューブ水槽なら投げ込みフィルターか外掛けフィルターがおすすめ。60cm規格水槽なら投げ込みフィルター、上部フィルターがおすすめです。

30cmキューブ水槽から始めます。

まず投げ込みフィルターから。

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ロカボーイSがおすすめ。

ストロングスポンジでも十分ろ過できるので、付属のろ過マットを何回も買うよりは経済的です。

60cm規格水槽なら以下がおすすめ。

エアーポンプなどは以下が静音性と長期的なコスパに優れます。

外掛けフィルターは以前特集しました。

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30cmキューブ水槽ならAT-50がおすすめ。

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ろ材は以下で特集しています。

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60cm規格水槽なら上部フィルターがおすすめです。

上部フィルターはろ過槽が大きくろ過力が高いのですが、メンテナンスはろ過層をパカッと開けて掃除すればよく、メンテナンス性が優れています。また価格も外部フィルターほどしないのでお財布に優しいです。

底砂

定番の大磯砂がいいでしょう。白系の砂やベアタンクだと色飛びする可能性があるので黒っぽい砂で水質に影響も無く、角が尖っていないので口を傷つけないという良い面が光る大磯砂がおすすめです。

金魚は底砂を口に含んで表面の苔を食べたりする習性があるので、その本能を満たす意味でも底砂に大磯砂は良いでしょう。

それほど厚く敷く必要はないです。

1cmの厚みにするなら30cmキューブ水槽で1.5kg、45cm水槽なら2kg、60cm水槽なら3kg程度となります。

ヒーター

冬は室内で冬眠させようとすると中途半端に暖かく、中途半端な冬眠になって管理が大変になります。

ヒーターを使って冬眠を回避させたほうが簡単に飼育できます。

30cmキューブ水槽なら以下がおすすめ。18℃固定なので26℃固定の熱帯魚ヒーターより電気代が安いです。またオートヒーターなのでサーモスタット付きタイプより安価に調達できます。

60cm規格水槽なら以下がおすすめ。

ライト

普通のLEDライトで十分です。

30cmキューブ水槽なら以下がおすすめ。

60cm規格水槽なら以下がおすすめ。

水草

水草はあってもなくてもいいです。

入れたいなら水草水槽にはしにくいので、陰性水草あたりを入れておくと管理しやすいでしょう。

これらは活着性があるので底砂に埋める必要がなく、砂の上にポンと置いておくだけで維持できます。掃除もしやすいです。

水換え

基本的に週一回1/3水量の水換えをしたほうがいいです。金魚は結構食べるので水も汚れやすいためひと月に一回とかだと若干心配です。

必要なもの、やり方などは以下の記事をご覧ください。

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エサ

色々あります。我が家はアイドルというエサをすり潰して与えています。

アイドルだけでも色落ちしたりしないのですが、心配ならアスタキサンチン（カロチノイド）かスピルリナ配合のエサが色揚げに有効です。

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金魚を買うならチャームがおすすめ

基本的に品質もよく、価格も妥当かやや安いcharmがおすすめ。

まとめ【金魚1匹に飼育水は何リットル必要なのか】

今回は金魚1匹に飼育水は何リットル必要なのかという話題を解説しました。

2つの説をご紹介しましたが、どちらの説でも長所と短所があります。

小さいままでいいなら1cmに1L説、大きく育てたいなら1cmに2L説で始めると多少安心です。