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今回は60cm水槽向けの水槽用クーラーについて解説します。
2025年の夏。暑い日が続いています。我が家も連日35℃以上の猛暑日が何日も続きました。
庭の家庭菜園の作物は枯れてしまい、連日危険な暑さです。
この暑さの影響を受けるのは植物だけではありません。
当然魚にも影響があります。
一般に熱帯魚の限界水温は30℃以下と言われています。金魚とメダカはもう少し高水温でも行けますが、それでも30℃以上というのが観賞魚、特に熱帯魚にとって良くない水温と言えそうです。
なので普通に生活していると夏場は水槽の冷却が必須です。
今回は多くのアクアリストが使用しているであろう60cm規格水槽での冷却に関して解説します。
水槽の水温を下げる方法は色々ありますが、以下の記事でその概要を解説しました。

水温を下げる方法は主に以下の4つです。
この内会社や学校に行くために家にずっといない場合の冷却方法は「部屋のエアコンを使う」「水槽用クーラー」「冷却ファン」となります。凍らせたペットボトルや保冷剤はよくて2時間程度しかもたないので、その間隔で新しいものを補充しなければいけないからです。
ここで問題になるのが「電気代」です。
一番電気代がかからないのが「冷却ファン」です。
上のコトブキの製品の消費電力は約3.7Wです。電気代を1kWhあたり40.5円とするとひと月の電気料は以下のように計算できます。毎日8時間使うとします。
3.7[W]✕8[時間]✕30[日]÷1000✕40.5≒36円
ただし冷却ファンは外気温32℃程度、日陰の室温30℃くらいの環境で水温を28℃くらいにする力はありますが、外気温が33℃を超えてくると冷却能力が足りなくなって水温がどんどん上がっていきます。
部屋の冷房つけっぱなしと水槽用クーラーの電気代ですが以下の記事でまとめています。

ペルチェ式なら60cm規格水槽一つでひと月2976円程度、チラー式なら1385円程度となります。
部屋の冷房つけっぱなしだとひと月5676円程度となります。
このことから以下のような方針が成り立ちます。
①はチラー式水槽用クーラーを利用する場合、②はペルチェ式水槽用クーラーを利用する場合となります。
ただあくまで電気代での比較です。チラー式水槽用クーラーは高額なので製品そのものの価格も考えましょう。チラー式を3台となるとかなりの金額になります。
なおチラー式をコンプレッサー式と区別することがあります。ただチラー式はコンプレッサーを含む冷却装置を指すため、「チラー=コンプレッサー」と考えて良い場合がほとんどです。当サイトでは「チラー=コンプレッサー」として考えています。
「チラーは冷却水を循環させて冷却する装置」、「コンプレッサーは冷媒を圧縮・膨張させて冷却する装置」だから両者は違うものと説明されることはありますが、実際は冷媒を圧縮・膨張させて冷却する装置もチラーと呼ぶので両者に大きな違いは無いと思われます。
原理としては、冷蔵庫の中に存在するパイプの中をアルコールのように蒸発する性質のある液体が循環し、周囲の熱を奪って蒸発してまた液体に戻り、というサイクルを繰り返すのが主流です。
〔……〕
冷蔵庫の冷却にあたり必要な装置には様々ありますが、これがなくては始まらないという装置がチラーです。チラーは冷却水循環装置と呼ばれており、英単語のChill(冷やす)から来ています。
株式会社大洋アレスコ, チラーって何?冷蔵庫・冷凍庫の仕組みと原理を解説
いくつか60cm規格水槽で使える水槽用クーラーをご紹介します。最も電気代がかからないちょうどよいモデルはゼンスイのZC-100αです。
100Lまで対応するチラー式クーラーです。
| 水槽 | サイズ | 水量 |
| 30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
| 45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
| 60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
60cm規格水槽は約59Lなので対応しています。
特徴が消費電力の低さ。50Hzで95Wという驚異の低消費電力です。
チラー式は冷蔵庫と同じようなヒートポンプ技術で冷却するのでペルチェ式に比べて消費電力が抑えられています。
ひと月の電気代は1385円程度。
ただチラー式なので本体価格は45,450円となっています。(2025年8月8日のcharm楽天市場店の価格)
部品が多いので本体価格はどうしても高額になります。
GEXのBK-C120はチラー式で本体価格が36,900円(2025年8月8日のcharm楽天市場店の価格)となっていて、ZC-100αより安価に入手可能です。
100Lまで対応するので60cm規格水槽に使えます。
その分消費電力はやや大きいです。50Hzで155Wとなっており、ひと月の電気代は2259円程度となっています。
CR-3はペルチェ式で60Lまで対応するので60cm規格水槽に使えます。
消費電力は245W。本体価格は18,376円(2025年8月8日のcharm楽天市場店の価格)です。
ひと月の電気代は2976円程度となります。
60cm規格水槽以外にも60cm水槽と呼ぶ水槽があるのでそれ用のクーラーもご紹介します。
20Lなのでペルチェ式のCR-1あたりがいいでしょう。
20Lまで使えます。消費電力は70Wです。
72.9L程度なのでZC-100αが良いと思います。100Lまで使えます。
114LあるのでZR-miniあたりがいいでしょう。消費電力は150W程度です。180Lまで使えます。
普通は外部式フィルターのホースと繋いで水槽用クーラーに飼育水を送るのですが、私が色々やってきて一番簡単だと思うのはテトラのサイレントフレックス(ミニ)を使うことです。
サイレントフレックス ミニが1,476円(2025年8月8日のcharm楽天市場店の価格)、サイレントフレックスが2,356円(2025年8月8日のcharm楽天市場店の価格)となっています。
水中ポンプも結構価格が高いので、ろ過もできて本体代金も安いサイレントフレックスは水槽用クーラーとの連結も簡単で非常に使いやすいです。我が家でも60cm規格水槽にサイレントフレックス ミニでテトラのCR-2に送水しています。50Hz・60Hz共用なので電気の周波数を気にせず使えるのも良いですね。
注意点としてはそれほど強力なポンプは付いていないので水槽用クーラーは水槽の横の高さに来るようにするということ。水槽のかなり下、例えば水槽台の中なんかに入れるとパワー不足で水が上に上がらずに水が循環しません。水槽台にポンプを入れたいなら外部フィルターを使いましょう。
今回は60cm水槽に使える水槽用クーラーについて解説しました。
適合水量を考えて適切な出力のクーラーを選びましょう。

大きい水槽に小さい出力のクーラーを使うといつまでも冷えません…