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今回はグッピーとメダカの交配に関する内容です。

詳しくは上の記事でやりましたが、メダカはダツ目メダカ科の魚です。(参考:国立環境研究所, メダカ)
それに対してグッピーはカダヤシ目カダヤシ科の魚です。(参考:国立環境研究所, グッピー)
生物の分類階級は以下のように分かれていきます。
界・門・綱・目・科・属・種
右に行くほど近い・小さい分類、左に行くほど大きい分類となります。
生殖隔離とは、二つのグループの間で子孫ができないこと、遺伝子の交換が妨げられることを指します。交配して雑種が生まれたとしても子に生殖能力がなく、孫が作れない場合も生殖的に隔離されていると言います。
北海道大学, テントウムシ ~「種分化」の瞬間に立ち会う~
つまり生殖活動において子孫ができないことを指します。
遺伝距離、遺伝的距離とは個体間または集団間における遺伝的分化の度合いを指します。
また、本研究とススキスゴモリハダニ種群を対象とした先行研究により、ハダニ類において雑種がほぼできなくなるのに必要な遺伝距離は、0.15-0.21(ミトコンドリアDNAのCOI遺伝子)であると推定されました。
筑波大学, ハダニの生殖隔離にはどれくらいの遺伝距離が必要か〜半倍数体における種分化研究のモデルとして〜
実際は遺伝距離だけで交雑の有る無しを完璧に予想することはできず、対象とする種によったりしますが、一つの可能性として0.2くらい遺伝的距離が離れていれば交雑は起きにくいと言えそうです。
ここで用いたNeiの遺伝的距離は多くの生物で調べられており、ほぼ地方品種レベルで「0.01」, 亜種レベルで「0.1」,種間レベルで「1」になると報告されている(NEI] 1972,1975). これらの基準からみるとアワビ類5種の遺伝的分化はエゾアワビ, クロアワビ, マダカが地方品種レベル、これら3種とメガイが亜種レベル,トコブシと4種が属間レベルと考えられる。
原素之, 遺伝子分析の水産研究への応用, 水産庁 日本海区水産研究所 日本海ブロック試験研究集録 第30号 83〜88 1994
上の文献では属間レベルの遺伝的距離を2.0程度としています。
遺伝的距離は分類階級の左にいくほど大きくなる傾向が強いので、まず「種」が違うだけで交雑の可能性は低くなります。
普通に考えて海や川の魚が種が違う同士で簡単に交雑していたらハイブリッド個体がものすごく増えているはずです。
そうならないのは「種」が違えば遺伝的距離が交雑しないレベルで離れていて、それゆえ交雑しない、生殖隔離が起きるということです。
ただライオンとトラの交雑種であるライガーなどは「ネコ科ヒョウ属」という属までは同じ種なので、交雑したりします。
そうは言っても普通は種が違えば遺伝的距離の関係で交雑しませんし、グッピーとメダカは「目」と「科」のレベルで遺伝的距離が離れています。
属のレベルで遺伝的距離は「2」程度離れているので、「目」と「科」のレベルで離れていれば当然2以上の遺伝的距離があると推測されます。
遺伝的距離が0.2程度違うだけで生殖隔離が起きる可能性が高いので、普通に考えて2.0以上遺伝的距離が離れているグッピーとメダカでは交雑は自然にはほぼ起きないと考えられます。
同じ卵胎生メダカに分類されるグッピーとソードテールとプラティは交雑する可能性があります。
まあ交雑種が繁殖するかどうかは微妙ですが。
メダカとグッピーは交配しませんが、混泳させることは可能です。

他にもありますが、上のような点に注意すれば混泳可能です。
混泳させてもそれぞれ繁殖させることは可能ですが、グッピーの稚魚の中にメダカの稚魚を入れると食べられる場合が多いので、別々に隔離しましょう。
今回はグッピーとメダカが交配するのかという内容で解説しました。
そもそも分類上遠い種同士なので、交配する可能性は低いです。

混泳のときに交配することを心配する必要はほぼ無いです