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今回はメダカの卵に関する内容です。
4月末くらいになるとメダカは産卵を開始します。
だいたい18℃以上で日照13時間以上なら産卵します。
さあ産んだから卵を隔離して待っていれば孵化するぞと考えジーっと待ちます。
あれ?孵化しない…。
ずーっと冷たい水に入れていたのが原因でした。
というのも我が家はメダカ水槽にヒーターを入れて管理していたのですが、電気代をケチって金魚用の18℃固定ヒーターを入れていたんですね。
メダカは積算温度250℃で孵化すると言われています。
25℃なら10日、20℃なら13日くらいで孵化します。
ところが、孵化する時の最低温度が存在するようで、18℃ではいくら待っても孵化しませんでした。
温度が重要そうなので26℃管理の熱帯魚水槽に稚魚用ネットを浮かべて2〜3日待ってみました。
すると…孵化した。
熱帯魚水槽は26℃程度なので、やはり最低温度が低すぎたのが原因のようです。
卵だけの孵化用と孵化した稚魚用に2つのネットをグッピー水槽に浮かべています。
孵化した稚魚はラーメンのレンゲですくって稚魚用ネットに移しています。
たまに本水槽のグッピーやコリドラスが飛び込むので飛び込み防止のために水槽の枠に洗濯ばさみで高く固定して飛び込みを防止しています。
金魚ヒーターで18℃設定でもメダカは冬越しできます。
ところが日長13時間、水温18℃という条件は「産卵はしても卵が孵化しない」微妙な条件なのです。
メダカ用のヒーターは23℃設定です。
おそらく23℃なら孵化すると思います。
メダカ専用のヒーターはおそらくそこまで考えて金魚と違う23℃という温度設定なんですね。
次にヒーターをメダカ用に買うならちゃんとメダカ用のヒーターを買おうと思います。
それでも孵化しないなら26℃固定の熱帯魚用のヒーターを使えば間違いないです。
メダカを産卵させる飼い方もご紹介します。
卵を産むには親が健康でないといけません。
買ってきたメダカが死なずに冬を超す。これが何より大事です。
まずその方法を解説します。
色々試しましたが、結局一番生存率が高かったのは以下の構成です。
まず水槽に20cm以下の水面高さで水を入れます。
メダカの水面高さは低いほうがいいです。生存率が違います。上の記事のサムネイルの写真のような底が深い容器に入れるとたちまちダメになってしまいます。
ギリギリ飼えるのは高さ30cmくらいまでの水槽かと思います。普通に水を入れると少し水面が20cmをオーバーするので心配なら水面の高さを低くするといいかもしれません。
発泡スチロールにゴミ袋を被せて飼育容器にするという手法もあるのですが、ヒーターを入れる関係上、熱で発泡スチロールが溶ける可能性があるので特に秋・冬・春先くらいはガラス水槽を利用することをおすすめします。
次がヒーターを入れること。冬に屋内で冬眠させると中途半端に温かいので中途半端な冬眠になってエサの管理が難しくなります。ヒーターで冬眠を防ぎます。
中途半端な冬眠だとエサが必要になり、エサを与えれば水換えが必要になります。すると冬眠したいのに毎週叩き起こされるような感じになってよくありません。
ただヒーターの温度って結構重要で、18℃くらいなら確かに冬眠しないで冬越しできるのですが、秋辺りに落ちるメダカが増えます。
どうも昼と夜の「水温差」が大きすぎるとダメなようです。18℃に慣れれば冬の間は室内の温度が18℃以下なので18℃をキープして落ちにくくなるのですが、秋は昼30℃以上、夜20℃以下みたいなことになりがちで、それだと18℃固定のヒーターは作動せずメダカは10℃以上の水温差で暮らすので水温差でダメになりやすいようです。
一番いいのが温度可変式のヒーターで徐々に水温を下げる方法です。日中が30℃くらいなら夜は26℃くらいに設定して、日中が25℃くらいになったら23℃くらいに設定する。もっと寒くなったら23℃で固定する。
水温差を減らしたほうが生存率が上がると思います。
温度可変式ヒーターは高額なので、より安価なメダカ用のヒーターで夜間の室温が23℃を下回るようになったら23℃以上を維持してあげるだけでも結構違うと思います。
18℃固定の金魚ヒーターだと秋の生体管理が難しくなるので、メダカにはメダカ用の23℃くらいを維持するヒーターを使いましょう。GEXの製品なら安全回路が2つ入っていて万が一、通電状態で空気中に出してしまっても再使用可能です。(1つ目の安全回路が不能の場合2つ目が作動することがあり、そこでヒューズが切れてしまうと再使用不可になります)
もし資金に余裕があるなら温度可変式のヒーターとサーモスタットの組み合わせがおすすめです。
サーモスタットとヒーターが一体化した製品もあります。
想像していただきたいのですが、水槽にメダカと水とヒーターだけ入っているところにエサを毎日与えるとどうなると思いますか?
メダカのフンはずーっと溜まり続けますよね。ろ過する素材も無いですよね。
要するに飼育水が汚くなりやすいのです。
バクテリアのためにロカボーイなどの投げ込みフィルターを入れてもいいのですが、それにプラスして大磯砂を入れてあげると大磯砂にバクテリアが住み着いて生存率が上がります。
そんなに多くは入れません。水槽の底面にうっすら大磯砂の表面ができるくらいで十分です。1.7kgの製品なら360円程度で入手できます。(charm楽天市場店2025年5月5日の価格)
定期的に水換えしていればメダカにフィルターは不要という意見もありますが、我が家の場合、フィルターなしだと白濁りが発生していつまでも改善されませんでした。
白濁りの改善にはエアレーションが有効です。濁りの元の有機物を酸素を必要とするバクテリアが分解するからです。
我が家ではエアレーションのみのメダカ育成もやってみましたが、よりメダカの生存率が高かったのがロカボーイでろ過とエアレーションを両方やった場合です。
やはりろ過はあったほうがいいです。投げ込みフィルターならろ過とエアレーションどちらもできて安価ですしいいですね。
交換用マットも準備しておくと安心です。ゼオライト入りのほうが吸着ろ過の性能が上がるのでアンモニウムイオンや濁りを取ってくれる力が強く、おすすめです。
メダカのフンを食べてくれて、水質の濁りも取り除いてくれる「濾過摂食」という性質をもつヒメタニシを3匹くらい水槽に入れておくと結構きれいな水質を維持できます。
もちろんフンを食べてもヒメタニシ自身がフンをするので水槽にフンは溜まるため、スポイトなどで水換えのときに取り除きます。
メダカの産卵のためには日長が13時間程度必要なので照明で調節するといいでしょう。
産卵に関係なく飼育したいという場合も、一日中真っ暗な玄関などに水槽を置きっぱなしにするとやはりメダカの健康によくありません。
光は生き物に必要です。健康に維持したいなら日光に当てるか照明を導入するかして光をメダカに与えるようにしましょう。日光を当てるときはガラス水槽だとレンズ効果で高温になって物を焦がす可能性がゼロではないので、よく水槽周りを観察して異常な高温になる部分が無いかよく確認して安全に注意して運営してください。
基本的にガラス水槽の場合は直射日光が当たらない場所で照明を使って維持するほうが安全です。
コトブキのフラットLEDは魚が明るく見えるけど水草水槽には力不足くらいの出力で30cm水槽向けのモデルなら5Wで維持できるのでお財布に優しいです。
メダカに3000lmも出力のあるモデルを使う必要はありません。上のフラットLEDで十分です。
当たり前ですが、エサを与える以上水換えは必要です。
週一回1/3程度の水換えはやりましょう。
基本的に必要なのは「稚魚用のネット」と「産卵床」です。
産卵床を入れておいて、産卵したか毎日チェックします。4月末くらいになれば自然と日長が合ってきて産卵が始まります。一年中産卵させたいなら照明で13時間以上明るくして水温を23℃程度にヒーターで維持すれば産卵する可能性が高まります。
卵を見つけたら卵を指でなで採って稚魚用ネットに入れます。
後は水温を23℃以上くらいに維持するようにして孵化させます。日照時間も孵化に関係ある可能性が高いので、孵化しないなら照明のついている時間を13時間程度にしてみてください。親と同じ水槽で稚魚用のネットに入れておけばいいでしょう。
孵化したら稚魚用ネットか専用水槽を立ち上げてそこで育成します。たまにネットを洗う必要があるので稚魚用ネットで育成するなら複数用意しておくと安心です。
孵化した水温と育成水槽の水温は合わせるようにしましょう。水温差が無いほうが生存率が高いです。
稚魚には稚魚用のエサがおすすめです。
30cmキューブ水槽なら23L程度なので、体長1cmに1Lの法則からメダカの体長を2cmと仮定して11匹くらいを入れるといいんじゃないでしょうか。もしもっと入れたいなら「1Lに一匹」という経験則もあるのでお好みで入れてみてください。無難なのが体長1cmに1Lのほうです。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
アクアリウムの分野では「体長1cmに対して飼育水1Lが必要」という経験則が存在します。文献では以下の観賞魚用品の大手GEXが参加した東京大学との共同研究があります。
「水容量10Lに対して体長100mm」の目安が2-5尾飼育で成立するが, 一方で1尾飼育では許容量を超過することになる。このことから, 複数の魚を飼育する場合には「水容量1Lに対して魚の標準体調1cm」がひとつの大まかな目安になると言えよう。
吉田恵史郎, 金子豊二著, キンギョ Carassius auratusを用いた観賞魚を健全に飼育できる最大許容密度の推定, 日本水産学会誌/89 巻 (2023) 1 号 p. 65-67.
水槽はある程度清潔でないと卵はカビるし、魚は弱るしいいことがありません。ハイターや塩素入り水道水で殺菌するとさすがにやりすぎですが(魚に害がありすぎます。やってはいけません)、水換えを週一回するときにコケやフンを取り除いてあげるくらいはちゃんとやりましょう。
カルキ抜きも忘れずに。我が家はエーハイムの製品を使っています。エラ保護成分など色々な有用成分が入っており性能が良いです。
今回はメダカの卵が孵化しない、孵化するまではどうするかという内容で解説しました。
水温管理に注意して水槽の清潔を保ちましょう。
卵も親魚も水温の影響が結構大きいので注意してみてください