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はじめに
アクアリウムをやっているとこんな思いを抱くことがあります。
- レイアウト水槽にはお金がかかる
- たくさん水槽を立ち上げてしまって、すべてにじっくりお金と時間がかけられない
レイアウト水槽をやろうとすると、光を必要とする水草を植えたり、それを維持するためにCO2を添加したりする必要があります。
照明の消費電力も上がり、CO2のボンベも定期的にお金かかります。
ソイルを入れ替えるというのも大掛かりな作業を必要とします。
つまりレイアウト水槽をきちんとやろうとすると、金銭的・時間的コストが膨らむのです。
それでも
「低予算でアクアリウムをやりたい」
という方もいるかと思います。
時間的・金銭的コストをかけずにアクアリウムをやろうとすると色々と工夫が必要です。
今回は私が実践している低予算アクアリウムの工夫をお話しします。
「低床」
と
「水草」
を適切に選ぶことで時間的・金銭的なコストを下げるという内容でお話しします。
また今回の対策と
を組み合わせることで、水槽を不快に思わずに維持できます。
よろしければご覧ください。
ソイルの利点と弱点
ソイルは優れた低床です。
- 水草の育ちがいい
- 色がいいので見栄えが良い
- 微生物の定着が良く、生物ろ過の点で優れる
ソイル内に空孔があるので微生物の定着が良いのです。
しかしながら、ソイルは土を焼き固めたもので、圧力がかかると潰れます。
そのため、あまりゴソゴソとプロホースで中の汚れを取ることができません。
そうすると汚れはソイルとソイルの間に溜まっていく一方となります。
すると汚れが一定のラインを超え、魚にとって生きにくい環境、いわゆる
「崩壊」
となります。
そうなる前にするのがおなじみの
「リセット」
です。
リセットは水草と生体をすべてどこかに移してから、低床を取り出し、水槽を丸洗いする必要があります。
これが非常に時間的コストとなります。
石か砂系の低床にする
これを解決するために私がとっているアプローチは
「低床を掃除できる砂か石系の低床にする」
です。
これは田砂の低床を採用した水槽です。
これは大磯砂を採用した水槽です。
田砂も大磯砂もプロホースでガサガサやっても粒が潰れないので、砂掃除をすることができます。
つまり定期的に砂掃除をしていれば基本的にリセットの必要がないのです。
そのためソイルの時には必要だった定期的なリセットの時間が削減できます。
低床なしという選択は上級者向け
ベアタンクというやり方があります。
低床をなくして砂の影響を極力なくしたスタイルです。
掃除がしやすいため採用する方もいるでしょう。
ただ熱帯魚の話ではないのですが、らんちゅうにベアタンクをやってみたところ、死亡率が上がりました。
20匹程度いた稚魚がどんどん亡くなっていきました。
そして大磯砂を薄く敷くとそれが止まりました。
現在は8匹くらいが生き残っています。
おそらくベアタンクだとバクテリアが繁殖しないからだと思います。
低床があると、石の粒の表面にバクテリアが繁殖します。
石はたくさん水中にあるので、そのすべての表面積を使うと結構な面積になります。
人間の腸も体積的にはお腹の下のスペース程度の大きさしかありませんが、総面積では結構な面積になるのと一緒です。
驚くのはその表面積の広さです。大腸の内壁を全部広げると、その表面積はなんとテニスコート半面分=約100平方メートル、さらに小腸はその2倍、テニスコート1面分=約200平方メートルもの表面積があるのです。
参考:腸の雑学, 養命酒, 閲覧日:2023-01-10
石で稼いだ表面積にたくさんのバクテリアが着くとそれだけ生物ろ過にプラスです。
ベアタンクだとそれが一切ないので、ろ過機をかなり強力にしないと維持は難しいのではないかと考えられます。
水草は陰性水草中心にする
光を好む水草にかかるコストは次の通りです。
- 照明を強力にする必要がある→電気代がかさむ
- CO2添加必要→CO2ボンベの定期的な購入費
- 液肥かスティック肥料→定期的な購入費
- ソイル必要→定期的なリセットの手間
私は以前発酵式CO2発生装置を自作していました。
しかしドライイーストと砂糖の定期的な購入と、定期的にそれらを混ぜるのが手間でやめてしまいました。
上記のように光を好む水草には多くのコストがかかります。
そこで私は光をあまり必要としない
「陰性水草」
を導入しました。
陰性水草というのは
「アヌビアス ナナ」
とか
「ミクロソリウム」
といった光をあまり必要とせずに維持できる水草です。
画像左側がミクロソリウムです。
陰性水草のメリットは次の通りです。
- 水草用肥料が不要
- 管理が楽:砂に埋めなくてよいものが多い→低床を選ばない
- 低光量可→照明の電気代削減
- ソイル不要→リセットの手間を削減
デメリットは見栄えが低下し、鮮やかな水草を植えられない点です。
陰性水草で赤系の水草って私は聞いたことないですね。
赤系の水草でも光が十分でないと赤くならないことが多いので、基本的に赤色を入れたいときは高光量が必要です。
ちなみに私の陰性水草メインの水槽は、45cm水槽で照明のワット数 5W程度で維持できています。
陰性水草はデメリットはありますが、コストを抑えるという点では有効な手法です。
まとめ
今回は低予算・手間なしで管理するための水草と低床の選び方について書きました。
砂・石系の低床と陰性水草を組み合わせることで
- リセット回避
- 照明の電気代削減
- 肥料とCO2ボンベの費用削減
が実現できます。
その分見栄えは低下しますが、時間的・経済的コストは抑えられます。
こういう方法もあるという参考になれば幸いです。