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今回は9月(秋)にメダカ用のヒーターを入れるときは結構注意が必要という話をします。
いきなり寒くなるとメダカは落ちる
9月に入ってメダカがバタバタと元気がなくなってきました。
8月と管理方法は変えていないのに、9月に入ったらそうなってしまいました。
メダカの生育適温は15℃から30℃くらいになります。
注意しなければいけないのは、15℃から30℃にいきなり上がる、30℃から15にいきなり下がるというより、一日その温度で維持した場合に15℃から30℃のどこかの温度を選べばメダカを維持しやすい温度ということです。
一般に観賞魚が水温ショックで弱るのはプラスマイナス2℃以上水温が変化するときと言われています。
9月の水槽近くの温度計を見てみると、昼は30℃、朝方は22℃となっていました。
メダカ水槽を加温しない場合、水温は30℃から、22℃くらいまで下がることになり、水温ショックが発生しやすい状況となります。
つまり9月にメダカの元気がなくなった理由の一つは水温ショックと思われます。
水温ショックは9月に起きやすい
9月というのは水温が下がる季節です。
外気温30℃くらいの水温は、加温していなければ28℃くらいです。
朝方気温が下がるからメダカ用のヒーター(23℃固定)を入れても作動するのは23℃なのでメダカは水温差5℃以上の環境にいることになります。
すると水温ショックが発生しやすい状況になります。
あくまでメダカヒーターは冬くらいの寒い時期に23℃で維持した場合にメダカが元気に飼えるものです。
28℃が23℃に変化する過酷な環境を想定したものではありません。
この時期の水温変化が激しい時期に外飼いと同じような維持の仕方をするとメダカの元気がなくなってしまいます。
理想は水温差が2℃以内に収まるように細かく温度調整するといい
9月に入ると水温は暑い日でも日中28℃くらいです。もちろん室内でも直射日光は避けてすだれなどで遮光します。
熱帯魚用のオートヒーターなら設定温度26℃くらいなので、朝方冷え込んでも水温差2℃程度を維持できます。
そして最高気温が10月に入って25℃程度になったらメダカヒーターを入れます。
するとメダカヒーターの設定温度は23℃程度なので水温差は2℃程度を維持できます。
電気代がある程度負担できるなら冬でも熱帯魚用の26℃設定のオートヒーターのままでもいいです。メダカの生育適温から外れていないので飼育できます。
以下の文献では15℃から35℃で飼育したメダカの生存率が良かったとあります。
(1)飼育実験より,メダカ水槽の水温 15℃以上では個体差があるものの,水深に関係なく生存率が高かった.
(1) 織田 敏史,伊藤 健吾,千家 正照, メダカとカダヤシの環境変化に対する適応性の比較, H23 農業農村工学会大会講演会講演要旨集
メダカヒーターを使ってもいいという話は26℃で維持するより23℃で維持したほうが電気代が安いからです。
水温の微調整は面倒なので熱帯魚用のオートヒーターのほうが簡単です。
またより細かくなだらかに電気代も少なく維持したいならサーモスタット付きの温度可変式ヒーターを使いましょう。
過去数日間の天気と水温と気温を記録しておいてその中に晴れの日がある状況を待ちます。
そのうちの最高水温(28℃とか30℃とか)マイナス2℃にサーモスタットを合わせます。9月の設定は26℃くらいになるはずです。猛暑が続いているなら28℃設定ということもありえます。
水温が設定温度から変化しなくなったら外気温が設定温度より低くなったサインです。その時は設定温度を2℃下げましょう。心配なら1℃くらいでもいいです。
それを週一回くらい行うようにすれば、10月くらいに気温の低下で設定温度が徐々に下がっていき、23℃設定でも水温差2℃で維持できる状況になると思われます。
9月のメダカ水槽には26℃くらいのヒーターを使う
今回は9月(秋)にメダカが落ちる原因として水温差が大きすぎるという仮説を述べました。
それを回避する方法として水温が高いけど朝方冷えるような季節にはメダカヒーターより設定温度が高い熱帯魚用のヒーターが適している、さらに温度可変式ヒーターならより良いという方法を提案しました。
特に卵から産まれて家の環境に慣れたメダカより買ってきたばかりのメダカで水温差の影響が強いです。
もし私と同じような状況だとピンときたら試してみるのもいいかもしれません。
メダカは丈夫といいますが、水温差には結構弱いです