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水槽の白濁りの原因は?放置よりエアレーションを増やそう

今回は水槽の白濁りに関して解説します。
水槽の白濁りの原因
以下が考えられます。
- 何らかのバクテリアの増殖しすぎ
- バクテリアの死骸が多すぎ
- 微細浮遊物が多い
人間社会から排出される有機廃水はやがて微生物の繁殖の場となり,増殖した菌体は白濁したようにみえ,水質は汚染される.
(1)小林 達治, 大地から地球環境人類生存を見つめる第2回 水質汚染と土壌微生物―富栄養化・金属腐触―, 環境技術/26 巻 (1997) 6 号
この文献(1)から微生物が増えすぎると白濁する可能性があります。
また微生物の死骸が増えることでも白濁する場合があります。以前水槽に誤って酢を大量に入れたことがあり、その一日後水槽が白濁しました。
水槽内の有用微生物が酢で死滅し、その死骸が白濁を引き起こしたようです。
そして底床の中の微細なゴミが浮遊することでも白濁します。
白濁の治し方
バクテリアの増殖しすぎ
要するにこの場合はバクテリアのバランスが崩れているので、それを修正することが重要です。
- 水換え
- 底床の掃除・交換・殺菌
- エアレーションの増加
- フィルターの掃除・増強
水換えすることで原因のバクテリアの数を減らし、新鮮な水でバクテリア濃度を下げます。濃度が低いうちに有益なバクテリアが繁殖することを狙います。
また底砂に原因のバクテリアがコロニーを作っていたりする場合もあるので、底砂を掃除して、改善が見られないなら交換する、砂が無駄になるという時は大磯砂や田砂などのソイル以外の砂ならハイターで消毒した後よくゆすいでカルキ抜きで塩素を抜くような対策が必要になる可能性があります。
ハイターを使った砂はよくゆすがないと危険なのでよくゆすいでください。カルキ抜きで塩素抜きも忘れずに。
また有益なバクテリアは好気性微生物なので増殖に酸素を必要とします。
そのためエアレーションを強めて酸素供給料を増やし、有益なバクテリアの勢力が強まるのを待ちます。基本的に数日で効果が出るので、1週間くらい経ってもエアレーションしたのにいつまでも白濁りが収まらないなら別の原因を疑いましょう。
またフィルターにはバクテリアが定着するのでフィルターのろ過を強化することでも改善される可能性があります。
60cm規格水槽にロカボーイS一個だけみたいな極端なことをしている場合は、フィルターを追加すると改善される可能性があります。ただフィルターを追加してからバクテリアが定着するまで2週間から1ヶ月かかるので時間はかかります。
ろ材を飼育水で洗う・フィルターマットを交換するなどで白濁りの原因微生物を除去するのも有効な場合があります。
フィルターに関しては以下の記事をご覧ください。
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バクテリアの死骸が多すぎ
バクテリアの死骸が多すぎると白濁りが発生することがあります。
この場合有効な手法は以下となります。
- 水換え
- エアレーションの増加
水換えで原因の死骸を除去します。
死骸は有機物なので水槽内の好気性バクテリアが分解します。
そのため好気性バクテリアに必要な酸素をエアレーションで供給することで分解を早めて死骸を除去します。
バクテリアが有機物を分解するという内容は以下で詳細に解説しています。


微細浮遊物が多い
砂などに含まれる微細な浮遊物が白濁りの原因になる場合があります。
この対処法は「水換え」「砂の掃除」となります。砂をリセットして新しい別の種類のものに交換するという手法もあります。水換えや掃除をして改善されないならリセットも検討する必要が出てきます。
水中に酸素をより多く溶け込ませるには
酸素が多ければ多くの場合白濁りは改善されます。好気性微生物が増殖しやすくなるからです。
酸素の溶け込みやすさを決める係数KLaの式の分子は気泡径の1/4乗、分母は気泡径の3/2乗なので、全体では1/4-3/2=-5/4乗に比例、つまり気泡径の5/4乗に反比例することになり、気泡径が小さいほうがKLaは大きくなる、つまり小さい気泡径のほうが酸素の溶出速度は速いと言えます。


気泡径を小さくするには目の細かいエアーストーンが有効です。投げ込みフィルターやスポンジフィルターでもエアレーションは可能ですが気泡径が大きいので、できればエアストーンでエアレーションしたほうがいいでしょう。
いぶきのエアストーンは細かい泡が出ると言われています。
エアーポンプは水心がおすすめ。SSPP-3Sならエア量調整式なのでこれ一台で30cm〜60cm水槽までエア量を調節できます。一台持っておくと応急処置的に色々な水槽で使えて便利です。また静音性も比較的高いです。
エアーチューブはスドーの固くなりにくいチューブがおすすめです。
さらに固くなりにくいのがオールシリコンのチューブです。
まとめ【白濁りには基本エアレーション】
今回は水槽の白濁りに関して解説しました。
基本的に水換えとエアレーションで様子をみることになります。



色々やってもなかなか改善しないならリセットも検討します