\欲しい魚も用品もcharmでだいたい見つかる!/
〜ネコポス対応で単品購入の送料が安い商品多数!〜

今回は金魚の酸欠について解説します。
これは水中の酸素が足りずに酸素を求めて水面付近の酸素を吸収しようともがいている症状です。
エサを与えていないのに3分以上口をパクパクしている金魚がいるなら酸欠の可能性があります。
鼻上げでもダメなときはぐったりしてしまいます。直ちにエアレーションが必要です。
油膜は基本的に水中の好気性バクテリアの減少で発生します。酸素不足で好気性バクテリアが減少して油膜の分解が滞るから油膜が出るわけです。

好気性バクテリアは酸素を活動に必要とするのでエアレーションで酸素を供給してあげれば油膜の分解が進み酸素濃度も上昇します。
結局油膜は水中の酸素不足のバロメーターとみなせるので油膜が出たら酸欠を疑います。
純粋な酸素の不足に関する原因は以下となります。
酸素の不足が直接の原因でないけど酸欠に似た症状となる原因は以下となります。
エアレーションは水中に酸素を供給する手段の一つです。

気泡によるガス交換と水面付近が泡で揺れることによる再曝気という現象で水中に酸素が溶け込みます。

このためエアレーションなしだと水中への酸素供給が滞り、酸欠になります。
また再曝気は水面付近に揺れや流れができれば促進されるので、外掛けフィルターの吐き出し水が水面を揺らしていたり、外部フィルターや水中フィルターの吐き出し水が水面付近を揺らしていれば酸素はある程度供給されます。
以下おすすめのエアレーションセットです。
水心は比較的静音で、エア量調節機能付きなので大きい水槽でも小さい水槽でもサイズに合わせて吐き出し量が調整できます。
またシリコン製のエアチューブの方が固くなりにくいので長期的に見るとコスパはいいように思います。
またエアレーションの泡は細かいほうがよく酸素が溶け込むので泡が細かいという評価が高いいぶきのエアストーンをおすすめします。



詳しくは上の記事でやりましたが、だいたい10cmの金魚では体長1cmに対して飼育水1Lの法則、15cmの金魚では体長1cmに対して飼育水2Lの法則が適用されるくらいですね。
エアレーションしない場合の水中への酸素の供給スピードと金魚の酸素消費スピードの兼ね合いでそのくらいの金魚の数になります。
またエアレーションしない場合、水面からの再曝気による酸素供給しか酸素の供給ルートが無いため、水面が広ければ広いほど酸素供給能力が上がります。
水面が広くて浅い容器で飼うというのが外飼いのエアレーションなしの場合の金魚飼育の基本戦略です。
浅くない容器だと水面付近だけしか酸素が供給されず、酸欠になりやすくなります。
水草は確かに日中に光が当たれば水中に酸素を供給してくれます。
ただし夜間は光合成が止まり、呼吸しかしなくなるので、夜間の水中の酸素を消費します。
エアレーションしていれば問題ないのですが、エアレーションなしの場合、夜間は「金魚・ろ過バクテリア・水草」の三者が酸素を消費するので、酸素供給が間に合わずに酸欠になり、朝起きて確認したら金魚がぐったりしているという場合があります。
水草を入れてもいいですが、特に夜間はエアレーションするとか、水面をフィルターの吐き出し水で揺らして酸素を供給する能力を強めてください。
もしエアレーションもフィルターも入れていないなら水草は程々に入れましょう。


詳しくは上の記事でやりましたが、夏に高水温になると、水中の酸素の溶け込む能力の最大値である飽和溶存酸素量が低くなり、水中への酸素の溶け込む速さも遅くなるため酸欠になりやすくなります。
私の経験上35℃くらいの環境でも問題なく金魚を飼育できましたが、理想的には30℃以下くらいにしたほうが安心です。
高水温で鼻上げするようなら、エアレーションを入れるとか、すだれを使用して直射日光を飼育容器に当てないような工夫が必要です。
室内飼いなら水槽用クーラーの使用も検討しましょう。その場合急冷には気をつけてください。一日の水温変化は少ないほうが金魚も体長を崩しにくいです。

水換えを長期間行わなかったり、水槽のろ過バクテリアが立ち上げ初期などで足りない場合、エサの分解物である有害なアンモニウムイオンと亜硝酸イオン濃度が高くなり、金魚に悪影響を与える場合があります。この影響で鼻上げなど酸欠と似たような症状を引き起こすことがあります。


対処方法としては水換えをする、立ち上げ初期なら水換え頻度を上げる、フィルターを増設・改造するなどが考えられます。増設なら投げ込みフィルター(ロカボーイなど)が酸素供給とろ過どちらもできて便利です。外掛けフィルターなら改造をしてみましょう。


金魚のアンモニア中毒に関しては以下の記事もご覧ください。

水草水槽で金魚を飼育するというのはあまり無いかもしれませんが、もし水草水槽でCO2の添加をしているなら、CO2の添加量が多すぎて「CO2中毒」になる危険性があります。

CO2中毒になると酸欠と似たような症状を引き起こします。
対処方法としては直ちにCO2を添加していない水で水換えして、エアレーションをしつつ様子をみます。

詳しくは上の記事でやりましたが、塩素は魚のエラに影響を及ぼし、呼吸困難にさせる作用があります。
カルキ抜きを単純に忘れただけで酸欠みたいな症状で金魚がぐったりする場合があるので、水換え後にカルキ抜きを忘れないようにしましょう。
エラ病はエラの機能不全による呼吸障害の総称です。
これに感染すると呼吸障害が発生して酸欠のような症状を起こします。
私は魚のお医者さんではないので詳しく書けないんですけど、例えば以下の記事などには獣医師の方が書いた詳細な解説があるので参考にしてみてください。
参考:PECO, 【獣医師監修】金魚のエラ病 考えられる原因や症状、治療法と予防法
今回は金魚の酸欠について解説しました。
単純にエアレーションすれば解決する場合もありますが、似たような症状でも別の原因の場合もあるのでよく観察しましょう。

エアレーションは色々な問題を解決します