コリドラスの卵を放置すると?→親が食べる・カビる

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今回はコリドラスの卵を放置して勝手に繁殖してくれるのかという内容に関する内容です。

なおコリドラスの繁殖の全体像は以下の記事にまとめてありますのでよろしければご覧ください。

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コリドラスの卵を放置すると?

結論から言うと以下の現象が起きて卵を放置するとよくありません。

  • 親が食べる
  • 卵がカビる
  • たとえ孵化まで行っても稚魚が食べるものがない

親が卵を食べる…隔離してもカビる

卵を放置する一番の問題点が「親やその他の成魚が卵を食べる」ということです。

ガラス面などに産み付けられた卵は親などが食べます。

しかも根こそぎ食べます。

「あ〜、卵あった〜」と喜んでいると数時間後には全くなかったりします。

卵を見つけたら隔離しましょう。

以下2つのやり方をご紹介します。どちらかをお好みで実行してください。おすすめはメダカネットを使う方法です。

本水槽にメダカ用ネットを浮かべてそこに卵を移す

メダカ用ネットというのは以下のような製品です。スドーの「メダカの浮くネット特小」です。

これを本水槽に浮かべます。

その後産まれた卵を指でなで採ってこのネットに入れます。ネットに卵を当てるとくっつくのでそのまま放置します。

5日くらいで孵化するので、見つけ次第スポイトで稚魚育成水槽に移します。以下の「おそうじラクラク クリーナースポイト」ならちょうど稚魚が吸い込める口径なので我が家では重宝しています。

稚魚育成水槽の作り方は以下の記事にまとめてあります。私は現在は25cmキューブ水槽を利用しています。

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メダカ用の浮くネットを利用する利点は以下となります。

  • 本水槽に隔離スペースが作れる
  • 隔離スペースの水質が本水槽と同じになって卵がカビない
  • 浮力があるのでキスゴムの劣化で産卵箱が落下みたいなことがない

サテライトを利用してもいいのですが、浮くネットのほうが安いので我が家ではこちらを採用しています。

例えばプラケースとか稚魚育成水槽に新しい水を入れて、そこにいきなり卵を入れると卵がカビます。

どうも新しい水道水をカルキ抜きしただけの水というのは常在菌みたいなものがいないので、カビの天下になってしまうようなんです。

本水槽では濾過バクテリアなどの多様な微生物などが存在し、それがカビとバランスをとっているようです。実際ろ過がちゃんとしている水で飼育していると水カビは出ません。

しかも卵だけで稚魚がいないのでエサを隔離スペースに持ち込む恐れがないためカビの原因物質も無いんです。

本水槽の水で卵を隔離しておくとカビないのでメダカの浮くネットを卵が孵化するまで使うという手法は結構有効です。

またこのネットは浮きに相当する浮力のあるリングが入っており、勝手に沈まないので、産卵箱などが落下して稚魚が全滅みたいな失敗がほぼないです。

メチレンブルー水に入れる

上はプラケースですが、ヒーターの熱に弱いので現在は25cmキューブ水槽というガラス水槽を利用しています。

稚魚育成水槽に温度調整した水道水を入れます。カルキ抜きは不要です。卵のカビ防止にもなりますし、孵化までの5日間でカルキは自然に抜けます。

そこにメチレンブルーを1滴・2滴くらい入れます。

メチレンブルーにはカビの予防作用があるので、それを利用する形になります。

青く色づいた水槽に卵を本水槽からなで採ってメチレンブルー水の水槽にくっつけます。

メチレンブルーを入れないで稚魚育成水槽で水道水のカルキだけで卵を孵化させようと試みたこともありましたが、ほぼ全滅でカビにやられてしまいました。

メチレンブルー水は孵化するまで水換えしなくてよいですが、孵化したらすぐに水換えします。コリドラスは魚病薬に弱いので、孵化後にメチレンブルー水に長時間さらされるのは良くないのです。

孵化を待つ卵もこまめにカビていないかよく観察する

隔離してカビ対策をした卵も無精卵なら次第にカビてきます。そういう卵を見つけたら他の卵にカビが移らないようにすぐに撤去してください。

そのため卵を稚魚水槽に移すときはなるべく密集させずに程よくバラけたような感じでくっつけるといいです。

たとえ孵化まで行っても稚魚が食べるものがない

運良く本水槽で食べられなかった卵が孵化しても、本水槽に稚魚のエサとなる細かいエサ(アルテミア100とかブラインシュリンプ)が存在しないので、産まれた稚魚が生存するのはかなり過酷な挑戦になります。

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本水槽にこれらの細かいエサを入れてもそれは親や他の成魚のエサとなってしまい、稚魚まで行き渡りません。

卵を放置して産まれても結局稚魚が自然に成長するというのは難しいのです。

このことからも卵を見つけたらすぐに隔離しましょう。

卵から稚魚育成までの環境づくり

詳細は以下の2つの記事にまとめてあるのでそちらをご覧ください。

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ここでは必要な機器についてご紹介します。

まずメダカ用の浮くネットです。

稚魚育成用の水槽として25cmキューブ水槽を使います。水槽一つで15匹くらいを3cmの体長まで生育可能です。水量はガラス厚を5mm、水面を水槽頂点から4cmとするとだいたい12Lくらいです。

ヒーターとスポンジフィルターを利用します。

次がライト。GEX クリアLED フラッティ ホワイトを我が家では利用しています。昼夜の区別がつくようで生存率が上がりました。

最後がカルキ抜きです。

エサは成長してきたらコリタブも与えます。

まとめ【コリドラスの卵は放置せずすぐ隔離しましょう】

今回はコリドラスの卵を放置すると勝手に繁殖してくれるのかという内容で解説しました。

基本的に親に食べられるかカビにやられてしまうので、卵を隔離してカビないようにメダカ用の浮くネットを使うかメチレンブルー水を使ってカビ予防をします。

こまめに卵がないか毎日よく観察するのが大切です