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今回はコリドラスとネオンテトラの混泳に関する内容です。
コリドラスとネオンテトラは混泳させていい?
最初に結論を言いますと、「100%ではないけどほぼ混泳させて問題ない」となります。
なぜ100%OKと言えないかというと、ネオンテトラがコリドラスの背びれをかじる可能性がゼロではないからです。
100%コリドラスファーストにしたいならコリドラス専用水槽にすべきです。
とはいえ私はコリドラスとネオンテトラの混泳を長年してきましたがコリドラスの背びれがかじられるというのは特定のケースでしか見たことがありません。
そのケースというのが「コリドラスの死の直前」です。
死の直前では他の魚がコリドラスをかじることがある
これはグッピーとコリドラス、ネオンテトラとコリドラス、プラティとコリドラスでもあり得るのですが、魚が死の直前という状態でじーっとしていると他の魚はその魚を突きます。
コリドラスも例外ではなく、死の直前の弱りきった状態でじーっとしていると他の魚がコリドラスを突いてトドメを刺そうとします。
かといって他の魚からコリドラスを隔離すると隔離のストレスでコリドラスが死んでしまいます。
そういうときは寿命と諦めて自然にまかせるように私はしています。
普通に飼っていてコリドラスがかじられることはほぼ無い
上で述べたように、ほとんどのケースではコリドラスがネオンテトラにかじられて弱るみたいなことはありません。
ネオンテトラは基本的に温和ですし、コリドラスをかじることもありません。

上の写真ではカージナルテトラとコリドラスが写っていますが、コリドラスがかじられているという現象は全く起きていません。ネオンテトラとカージナルテトラはほぼ同じ性質の小型カラシンですから、ネオンテトラの悪影響はほぼ無いと言えるでしょう。
それでもネオンテトラがかじるなら
何事も「絶対」は無いのでネオンテトラがコリドラスをかじるというわずかな可能性についても一応述べておきます。
魚には共食いする性質のある魚もおり、絶対に他魚を攻撃しないということはありません。
飼育水槽・実験水槽のいずれにおいても仔魚期には攻撃行動は全く観察されなかったが,発達段階が稚魚に移行すると同時に攻撃性が発現し,以後発達することが明らかになった。
〔……〕
その結果として生じた大きな体サイズの変異が攻撃行動を共食いにまで導き,これによって成長の遅い小サイズが間引かれて,成長変異は減少したと解釈された。
〔……〕
攻撃頻度が高い個体(優位個体),攻撃頻度が低い個体(中間個体),全く攻撃行動の見られない個体(劣位個体)の3つの階層に分かれた。〔……〕
また,優位個体を取り除くと,新たに中位個体が優位個体になることから,これらの階層は相対的順位である。
阪倉 良孝, 魚類の攻撃行動の個体発生に関する研究, 日本水産学会誌/67 巻 (2001) 4 号
上の話は海水魚(ブリとヒラメ)の話ですが、これが淡水魚にもあり得るかもしれないと仮定して考えてみます。
- 群れができると階層が発生して攻撃性が増す個体が増える
- 小さいサイズの個体は攻撃される
- いじめる個体を取り除いても下の階層がいじめる個体に変化する
つまりネオンテトラも30cmキューブ水槽に30匹入れたりすると階層構図が発生していじめをする個体が発生して、いじめやすいボーッとしているコリドラスを攻撃するのではないかと思われます。
しかもいじめる個体を隔離しても新しい「いじめっこ」が発生するのであまり意味がありません。
対策としては以下となるでしょう。
- ネオンテトラを過密にしない
- コリドラスが隠れて休める場所を作る
過密にしなければ30匹の群れが10匹くらいのバラけた状態になると思います。要するにネオンテトラを伸び伸び泳がせれば群れることも少なくなるので攻撃性を発揮しにくくなると思われます。
またコリドラスを石や流木、水草などを植えることで休みやすくすると狙われる確率が下がります。
我が家の上の写真のコリドラスとカージナルテトラもコリドラス5匹程度に対してカージナルテトラ5匹程度で45cm規格水槽という状況で飼育しています。
魚は全く過密ではなく、伸び伸び泳いでいます。こういう状況もコリドラスがいじめられないことに関係していると思われます。
死の直前のコリドラスがかじられるのも、「弱った個体をいじめて自身の生存率を上げる」という魚の社会性ゆえかもしれませんね。
コリドラスのエサがネオンテトラに食べられる?
コリドラスタブレットやアカムシを与えると、そのエサをネオンテトラが横取りするという話も聞きます。
ただそれもコリドラスがタブレットを舐めているなら特に問題ないです。
そもそも我が家の実績でもコリドラス10匹に対してコリタブは2〜3粒程度です。
それほどコリドラスがバクバクエサを食べるかというとそうでもないです。
基本的に多少はネオンテトラに食べられます。グッピーなんかと混泳させても同様です。しかしコリドラスはやせ細ることなく元気に暮らしています。
ある程度口にエサが入っていれば特に問題ないです。エサを横取りされて食べていないのではないかと心配になりますが、気にするほどでもないです。
ただし上で挙げたネオンテトラ超過密水槽ではネオンテトラが相当横取りするでしょうから、やはりネオンテトラの超過密状態は避けたほうがいいでしょう。
粒が小さくて沈むエサならエサの横取りが少なくなるのでより安全です。ff num06は我が家でも毎日使っています。要するに少ない個数のエサを取り合うから問題なので、エサの個数自体が増えれば取り合いも少なくなります。
また餌やりの時間にフレーク状の浮くタイプのエサを与えて、ネオンテトラが食べている間にコリドラスタブレットを投入するのもそれなりに有効です。
そもそもコリドラスと混泳に向かない魚もいる
黒髭コケ対策でコリドラスとサイアミーズフライングフォックスを混泳させていましたが、サイアミーズがしょっちゅうコリドラスをかじり、弱っていきました。
このようにコリドラスと混泳させるのがそもそも不可能な組み合わせも存在します。
代表的なコリドラスと相性の悪い魚を以下に挙げておきます。これらの魚とコリドラスは混泳させないほうがいいでしょう。
- アベニーパファー(突く)
- エンゼルフィッシュ(突く)
- サイアミーズフライングフォックス(突く)
- アフリカンシクリッド系(突く)
- スネークヘッドやアロワナ系の古代魚(食べられる)
サイアミーズは大丈夫という情報もありますが、我が家ではサイアミーズがコリドラスを群れの一員の劣位個体と見なすケースが多く、突き回します。そのため我が家ではサイアミーズとは混泳させていません。
まとめ【ネオンテトラとコリドラスは基本的に混泳OK】
今回は今回はコリドラスとネオンテトラの混泳に関する内容でした。
基本的に混泳は大丈夫ですが、ネオンテトラの超過密状態だと攻撃されないとは言い切れないので、ほどよい個体数バランスで飼育するといいでしょう。

あまり恐れる必要はありません