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今回は金魚の水換えで金魚を入れたままやってもいいのか、という話題の解説です。
金魚の水換えに関しては以下の2つの「流派」があります。
そしてこの流派も微妙に「派生流派」が存在し、金魚を入れたまま3日に一回1/3量水換えする人とか毎日水槽の水を全部入れ替える人もいます。
これがなぜなのかというと、「金魚の数と餌の量と水の状態によって適切なお世話が変わる」からです。
今回はそれぞれの流派の根底に存在する「原理」を解説して、それぞれの流派がなぜ存在するのか、自分の環境ではどの流派と手法を適用すればいいのかというところを解説していきます。
「2〜3日に一回水槽の水を全部換える」という流派を解説することで、なんとなくそこで必要とされる原理を解説することから始めていきます。
そこを起点としてそれ以外の流派の原理も解説していきます。
「2〜3日に一回水槽の水を全部換える」という流派の方の解説なんかを見ていくと概ね以下のような状況になるからこの流派を選択しているようです。
概ねこんな感じですね。
これはこの環境なら「ほぼ完璧な」水換え方法です。ただし「この条件なら」という前提ではありますが。
金魚は水を汚すと言われています。フンの量も多いし、それが沈殿したり、バクテリアに分解されて溶けたりすることで物理的、水質的に汚れます。
ここで物理的な汚れというのが「フンの残骸」という見た目でわかる汚れです。
対して水質的な汚れというのが「アンモニア・亜硝酸・硝酸」の各種イオンの増加ですね。毒性はアンモニア>亜硝酸>>硝酸、くらいになります。
これらイオンが増加すると魚に良くないので、普通は「生物ろ過」を行うことで毒性の高いアンモニアのイオンを亜硝酸のイオンにして、そこからさらに亜硝酸のイオンを硝酸のイオンに分解して、金魚の健康を守っています。
生物ろ過に関しては以下の記事で詳細に解説しているのでご覧ください。

それで、水換えをする目的はこの「物理的な汚れ」と「水質的な汚れ」の双方を除去することです。
物理的な汚れが溜まればそれだけフンの病原菌とかが水中に残り続けますし、水質的な汚れも最終的に硝酸イオンになるのですが、このイオンも溜まりすぎると有毒です。
ではなんで3日に一回全部の水を換えないといけないのかというと、以下記事の数式で表せます。

N=k×a(b-c)÷c
ここで各記号は以下の意味を持ちます。
a日に一回、(c/b)量を換えるとする。
kは一日の硝酸塩濃度の増加量、Nは硝酸塩濃度の収束値で最終的にこの値に落ち着くという数値になります。
例えば7日(つまり1週間)に一回(1/3)量の水換えをすると、最終的な硝酸塩(硝酸イオン)の収束値は以下となります。
N=k×7(3-1)÷1=14k
まあこの値はあまり重要じゃなくて、式の形を見ていくのが重要です。
Nが増えるというのがどういうときかというのが重要で、まずkが増えればNが増えます。
kが増えるのはどんなときか、というと「エサが多い時」です。
金魚がたくさんフンをするということは、それだけエサをたくさん与えているということです。
いくら熱帯魚より大きな金魚といえどもエサの量が少なければフンの量も少なくなり、フンや尿が最終的に硝酸イオンに変換されるので、フンの量が少なければ水は水質的に汚れません。
3日に一回全量を水換えするという方の環境では、増体効果を狙っているようですから、当然エサの量が多いです。
するとkが増えるので、普通に週一回1/3量とかの水換えをしていては、kが大きすぎて、Nが高濃度で維持されてしまい、金魚の毒になってしまいます。
だからaをいじって小さくして(b-c)を極限まで小さくして(つまり全換水でb=1, c=0.999みたいな)Nを小さくしてしまおうという話になります。
つまりN=14kでは維持する硝酸イオンの濃度が高くなりすぎるから、低く維持しようという手法になります。
つまりkが通常の熱帯魚の2倍になる、要するに金魚は熱帯魚の二倍のエサを必要とするなら、aを7から3くらいにすればaが1/2になるので、通常の熱帯魚と同じNになります。これが派生流派「3日に一回1/3量の水換え」に繋がります。
結局何が言いたいかというと、最終的なNをどうもっていくかという視点が重要ということです。
kつまりエサの量と水換え頻度aと、その量b, cの関係をいじってNをなるべく適性な値に(できれば低く)するにはどうするかというのが各流派で共通して検討している内容となります。
これを理解した上で全量水換えする方の理論を見ていくことにしましょう。
生物ろ過によってエサは最終的にフンから硝酸イオンになって低毒化します。
でも生物ろ過のバクテリアは繁殖するまで時間がかかります。硝化に関するバクテリアが定着するまでの期間は、だいたい1ヶ月半くらいです。これについては以下の記事をご覧ください。

まあ結局全量水換えの流派の方はフィルターを飼育水でもみ洗いしているので、バクテリアに頼りたくないと言いつつもバクテリアが必要な部分は押さえているんです。
バクテリアは水中にいますが、多くはフィルターのろ材の隙間に住んでいます。
バクテリアに頼りたくないという主張はおそらく、全量水換えをバクテリアが繁殖する期間より短い周期でしているので、バクテリアが水中に足りない状態で水を維持したいという意味でそう言っているのだと思います。
バクテリアがいなくても一旦全部水換えしちゃって汚れをゼロにしちゃえばバクテリアが繁殖するとかをごちゃごちゃ考えなくていいよね、ということですね。
でもそれならフィルターいらないですよね?ところがこの方はフィルターのろ材は飼育水でもみ洗いしているので、フィルターのバクテリアはちゃんと守っているわけです。
すると、ほとんどの生物ろ過のバクテリアはフィルターにとどまり続けるので、全量水換えしちゃってもバクテリアによる生物ろ過は担保した状態で水槽を維持できます。
ろ材のバクテリアは塩素に弱いので水道水を直でろ材に当てると死滅するのですが、飼育水には塩素であるカルキが入っていないので、バクテリアが死なないし、ろ材の余分な汚れやゴミを取れてフィルターの詰まりなどが改善されて非常に良いわけです。
実際電気があまり通っていないようなジャングルの近く、つまり熱帯魚の原産地付近のアクアリストは常に河の水をかけ流しで水槽を維持することで、電気が必要な生物ろ過を考えなくても元気に魚を維持しているらしいです。
全量水換えする方はこの方針に近い考え方ですね。
結局何が言いたいかというと、全量水換えしたいなら、フィルターのバクテリアを死滅させない管理をすることで、生物ろ過の弱点を補うことが可能ですよ、ということです。
これがおそらく全量水換えする方の根拠なんだろうと思います。
金魚を水槽に入れたまま水換えすることは可能ですが、確かに汚れが舞うことでそれを吸い込んだり、触れたりすることで金魚が病気になりやすいというのはあり得ない話ではないです。
汚れ(ほとんどはフン)には病原菌がたくさんいますから、例えば傷が付いた金魚なんかがそういう病原菌に触れたら病気になりやすいと思います。
しかも増体目的でエサをたくさん与えているのでフンが多くなり、掃除の時にそれが舞うと良くないし、高頻度でフンを除去しないとフンが金魚に触れる確率が上がりますから良くない。
それで3日という高頻度で「全量水換え」して、水換えの間金魚をきれいな環境に退避させることでこの問題に対処していると思われます。
ただ後述しますが、普通の金魚飼育ではそこまでシビアになる必要はありません。
多少水換えで汚れが舞っても、すぐに落ち着きますし、実際我が家の金魚は水槽に入れたままの週一回1/3量の水換えで普通に元気です。エサは毎日2回バッサバッサと与えています。
全量水換えする方はおそらく品評会くらいの視点で金魚を丁寧に維持している方だと思うので、そのプロ視点では確かにそのやり方が最高なんでしょうけど、だからといって、普通の人の趣味の金魚飼育で高頻度で全量水換えするのが必要かというと必ずしもそこまでやらなくていい、というのが私の8年以上の金魚飼育で経験的に導き出した答えですね。
これが意外に重要で、金魚は熱帯魚とかより大きいですから、エサをたくさん必要とし、その分フンも多いです。
上で述べたようにフンが水槽に溜まりすぎると病気の温床になるので、水換えのタイミングで底砂に溜まったフンとかの残骸をプロホースで除去するのは非常に重要です。
水換え頻度が早ければ早いほど、フンの溜まる量も少なくなるのでいいのですが、我が家では週一回1/3量の水換えのときにプロホースで底砂のゴミ取りをするだけで普通に維持できています。
なお、ゴミ取りの視点で言えば、底砂なしのベアタンクで毎日フンだけプロホースで吸い出して、毎日全量水換えやるなんて手法もありますし、プロホースのゴミ取りだけ毎日やって、後は減った分チョット足し水して、週一回1/3量の水換えをするなんていう手法もあります。
要するに底に溜まるフンのゴミを少なく維持できて、硝酸イオンの濃度が低く押さえられればなんでもいいということです。ご自身のかけられる労力と相談してください。
やっと普通の金魚飼育の話になりましたが、一般的な週一回1/3量の水換え(金魚は水槽に入れたまま)について解説します。
基本的に金魚を入れたまま水換えしても大丈夫なことが私の8年以上の金魚飼育の経験からわかっています。大きな金魚だと一時的な退避水槽に金魚を移す時に暴れて逆に金魚が傷ついたりするので、普通は金魚は入れたまま水換えして問題ありません。
3日に一回網で狙われる金魚の身になって考えると相当なストレスを頻繁に受けることにもなってしまいます。
上の全量水換えがうまくいくのはひとえに「金魚にエサを通常より多く与えるので水が汚れるのが早い」ことに起因します。
そうでないなら週一回1/3量の水換えで十分飼育できます。
よく考えてほしいのですが、金魚を絶対水槽の外に水換えのときに退避させないといけないなら、アロワナとかの大型熱帯魚も同様の手段を必要とするはずですよね?フンをたくさんするので水は物理的にも水質的にも汚れますし。
でもあんな大きな肉食魚を毎回水槽から網ですくって出すなんてやられていないですよね?それを考えると別に金魚を入れたまま水換えしても問題ないと思うんですけど、どうでしょうかね。
厳密にやろうとすると、硝酸塩の濃度を試薬で測って、多すぎれば水換え頻度や金魚の数を見直す(減らす。つまりエサが少なくなる)トライアンドエラーが必要なのですが、金魚の適性匹数で飼育しているなら、普通に週一回1/3の水換えでもあまり大きな問題になりません。
試薬で硝酸塩が多すぎるなら、上の数式でkを減らすためにエサの量を減らす、つまり金魚自体の数を減らすとNが小さくなります。
またaを小さくする、つまり高頻度水換えにしてもNは減りますし、bとcをいじってもNは減ります。bに対してcを大きくすればいい。1/3だったのを2/3とかにすれば(b-c)が減るのでNが小さくなります。(c/b)量を換えるという話でしたから。cも大きくなるので分母のcも大きくなり、Nは小さくなります。
ただそこまでやらなくても普通の適性匹数で金魚を飼育していれば週一回1/3量の水換えでもあまり問題ないです。
金魚の水槽サイズごとの適性匹数については以下の記事でまとめています。詳細はそれらの記事をご確認ください。結果だけ見たいなら、この記事紹介のあとの文章を読むとまとめた表が載っているのでそちらをご覧いただけますと幸いです。
まずは30cmキューブ水槽の金魚の適性匹数。

次が45cm規格水槽の金魚の適性匹数。

最後が60cm規格水槽の金魚の適性匹数。

だいたい以下の表にまとめられます。ただし結構甘めに計算しています。特に「1匹※」となっている部分は「なんとか行けるかもしれない」匹数です。
| 水槽種類 | 体長5cm | 体長10cm | 体長15cm |
| 30cmキューブ水槽 | 4匹 | 1〜2匹 | 1匹※ |
| 30cm S水槽(GEX) | 2匹 | 1匹※ | 非推奨 |
| 25cmキューブ水槽 | 2匹 | 1匹※ | 非推奨 |
| 15cmキューブ水槽 | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
| 45cm規格水槽 | 6匹 | 2匹 | 1匹 |
| 60cm規格水槽 | 12匹 | 4匹 | 2匹 |
上で解説したようにフンが溜まりすぎるとよくないのですが、普通に週一回1/3量の水換えのときにプロホースで底砂の掃除をすれば大丈夫なことがほとんどです。
プロホースでガサガサやった時にフンが舞うことがありますが、新しい水を入れてしばらく置けばそれほど時間をかけずに汚れの舞いは落ち着きます。
砂利は掃除のたびに取り出して丸洗いする必要はありません。プロホースでガサゴソやるだけで十分です。
品評会レベルで絶対にお気に入りの一匹を失うわけにはいけないというときに、ゴミが舞うから病気が…みたいな話をしないといけないのはわかるのですが、そうしなくても普通の趣味の金魚飼育なら多少アバウトでもうまくいきます。
なお新しい水を入れるときは当然ながらカルキ抜きを入れた状態で注いでください。
カルキ(塩素)の毒性などは以下の記事をご覧ください。

以下我が家で使っているおすすめのエーハイムのカルキ抜きです。お高いですが、エラ保護成分入りで魚に優しいです。
週一回1/3量の水換えでは水中のバクテリアが残るので生物ろ過に影響が出にくいです。
またバクテリアはフィルターのろ材にたくさん住み着きますから、フィルターのろ材が汚れてきて洗うときは必ず水換えのときに汲み取った飼育水か、カルキ抜きした水道水で行ってください。カルキ(塩素)が通常の水道水に入っているので、カルキ抜きでカルキを抜きます。もちろん飼育水にはカルキがないので、水道代の節約にもなるので、飼育水が一番おすすめです。
フィルターの種類はなんでもいいですが、最も金魚飼育で使われているのは「上部フィルター」です。
上部フィルターの利点としては以下があります。
ただ上部フィルターは45cm規格水槽以上の大きさの水槽用のものがほとんどなので、30cmキューブ水槽とかだと「ロカボーイ」とかの投げ込みフィルターでも十分飼育できます。
金魚と投げ込みフィルターのロカボーイについて解説したのが以下の記事です。

金魚と外掛けフィルターについて解説したのが以下の記事です。

金魚と外部フィルターについて解説したのが以下の記事です。

水温がプラスマイナス2℃変わると金魚は水温ショックというショック症状で弱ることがあるので、水換えのときに新たに注ぐ水は給湯器で温めた水を冷水で薄めたりして飼育水の水温に合わせてからカルキ抜きを入れた水を使ってください。
洗剤に含まれる界面活性剤は金魚に有毒なので、洗剤を使って洗わないようにします。
いろいろな飼育用具の汚れがひどいときはそれだけバケツで塩素系漂白剤で漂白するときれいになりますが、それもよくすすいで塩素を除去してから水槽に戻してください。塩素は魚に有毒です。
普通は漂白後バケツの水を水道水に何回か入れ替えて、最後にカルキ抜きを普段よりちょっと多めに入れて塩素抜きすれば大丈夫です。
金魚は入れたまま水換えしましょう、と言っていますが、金魚鉢などの形状が複雑で洗いにくい飼育容器の場合、掃除の手間などから金魚を一時的に別のバケツなどに飼育水ごと退避させるのは有効です。
こういう複雑な形状の飼育容器を掃除しようとすると小さい容器に何度も手を入れて金魚にぶつかりながら掃除が必要です。これは金魚にストレスが大きいので退避させたほうがいいでしょう。
掃除のしやすさで判断してください。
物理的な汚れ、水質的な汚れ、金魚のストレスから総合的に判断しましょう。
メダカ飼育で有名な「青水」つまりグリーンウォーターにすると水換えの頻度を伸ばせます。
定期的なフン取りは必要ですが、植物プランクトンが水中の硝酸イオンを吸収して自分に取り込んでくれるので、硝酸塩の蓄積の害が少なくなります。
ただこれは鑑賞性が損なわれて、「なんで金魚飼ってるんだろう」状態になるのであまりおすすめしません。
品評会に出す方なら、大きな池とかトロ舟をグリーンウォーターにして飼うのが広く行われていますが、そういう目的でなく、鑑賞が目的なら、ちゃんと水換えと掃除を定期的に行って透明な水で金魚を飼いましょう。
その他金魚飼育の注意点などをトータルでまとめているので、以下の記事もご覧ください。

今回は金魚の水換えは金魚を入れたままやっていいのかという話題を解説しました。
基本的に入れたまま水換えしていいです。
ただしどういう流派で水換えするにしても今回ご紹介した理論を前提に物理的な汚れと水質的な汚れを意識して頻度や換える量を調整してください。

普通は週一回1/3量の水換えでなんとかなります