現在ポイント最大48倍!!(07/09 23:59まで)
\欲しい魚も用品もcharmでだいたい見つかる!/
今回は水槽用クーラーの電気代はどのくらいになるのかという解説をします。
最近の夏は猛暑が当たり前になり、外気温が30℃以上になるのが当たり前になっています。
一般に熱帯魚は30℃以上の水温だとまずいと言われています。だいたい28℃以下が適温の魚が多いです。できれば最高でも28℃以下を維持したいところです。
熱帯魚なんだから暑いの平気でしょ、と考えたくなるのですが、そういうわけではないんです。
実際我が家でも35℃の猛暑日で何の対策もせずに何回か水槽を放置した結果グッピーがかなり減るという結果になったことがあります。
その後水温対策をすることでこの「減り」を回避することができました。
当サイトでは過去に夏に水槽の水温を下げる方法について書きました。
このうち家にいない間も水槽を冷却することができるのが部屋の冷房と水槽用クーラー、冷却ファンとなります。
また冷却ファンは3℃程度冷却することが可能ですが、猛暑日には冷却能力が足りなくなります。
そこで家にいないときに十分な冷却能力を持っているのが部屋の冷房と水槽用クーラーになります。
この2つのどちらを選択するかで最も重要なのが「電気代」です。
昨今の電気代の値上がりを考えると、より電気代がかからない選択をしたいところですね。
そこで今回は様々なタイプの水槽用クーラーと部屋についている一般的なエアコンの電気代を見積もってみて比較するという内容を解説します。
水槽用クーラーには大きく「ペルチェ式」「チラー式」の2つが存在し、チラー式(コンプレッサー式)の方が電気代は少ないと言われています。
コンプレッサー式の場合ヒートポンプ方式なのでエアコンと同じような冷却システムで冷却します。
エアコンは、熱を運ぶポンプのような働きをする「ヒートポンプ」という仕組みで、冷房時には室内の空気の熱を室外へ、暖房時には室外の空気の熱を室内へと移動させることで冷房と暖房の両方を行うことができます。熱を運ぶポンプなので、右記のようにすると少ないエネルギーで冷暖房を行うことができ、省エネにつながります。
資源エネルギー庁ウェブサイト, エアコン
ただ本体価格で言うとペルチェ式の方が安価な場合が多く、小さい水槽だとペルチェ式のラインナップが充実しています。
チラー式のほうが電気代は少ないとはいえ、初期投資がチラー式だと多くなるので、電気代と本体代金を考えて選択する必要があります。
なお電気代を算出する場合、稼働時間が重要です。製品カタログには消費電力「W(ワット)」が表示されていますが、24時間運転しているわけではなく、水温が基準水温以下なら止まっている時間も結構あります。
今回の算出では以下のサイトの情報からペルチェ式の場合の稼働時間を24時間中10時間、チラー式の場合の稼働時間を24時間中12時間としました。
(2)GEX, クールウェイ BK-C120
また特に断りがない場合は製品価格はcharm楽天市場店の2025年6月27日の価格とします。
電気代は2025年6月27日時点の東京電力の「従量電灯B」の「第3段階料金」である「1kWhあたり40円49銭」を参考に40.5円と考えます。(参考:東京電力エナジーパートナー, 従量電灯B)
ペルチェ式の水槽用クーラーをいくつかご紹介します。
テガル2は40cm水槽まで使える水槽用クーラーです。本体価格は27,820円です。
消費電力は92Wなのでひと月の電気代の目安は以下となります。
0.092[kW]✕10[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒1117円
CR-1は41cm水槽以下に使えるクーラーです。
消費電力は70Wで、本体価格は10,280円です。
ひと月の電気代目安は以下となります。
0.070[kW]✕10[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒850円
まあテガル2と対象とする水槽のサイズが同じなので、850円〜1117円くらいが目安になるでしょう。
CR-2は51cm水槽以下で使えるクーラーです。
消費電力は140W。本体価格は16,800円です。
ひと月の電気代目安は以下。
0.140[kW]✕10[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒1701円
CR-3は60cm水槽以下で使えるクーラーです。
消費電力は245W。本体価格は18,376円です。
ひと月の電気代は以下。
0.245[kW]✕10[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒2976円
チラー式の水槽用クーラーをご紹介します。
CPX-75は90cm水槽まで使えるクーラーです。
本体価格は39,900円。消費電力は150W(50Hzの場合)となっています。
ひと月の消費電力目安は以下となります。
0.150[kW]✕12[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒2186円
ZC-100αは100Lまでの水量に対応するクーラーです。本体価格は45,450円です。
60cm規格水槽の水量が約59L、75cm水槽 (75×45×45cm)の水量が約141L、90cmスリム水槽(90×30×36cm)の水量が約90L、90cm規格水槽(90×45×45cm)の水量が約170Lとなっているので、60cm規格水槽くらいの水槽の冷却に使えます。
消費電力は95W(50Hzの場合)です。
ひと月の消費電力目安は以下となります。
0.095[kW]✕12[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒1385円
CR-3(電気代2976円)より安いですね。
ZR-miniは180Lまで対応するクーラーです。90cm規格水槽まで対応しています。
本体価格は42,800円。消費電力は140W(50Hzの場合)くらいです。
ひと月の消費電力目安は以下となります。
0.140[kW]✕12[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒2041円
クールウェイBK-C120は100Lまで使えるクーラーです。
本体価格は36,900円。消費電力は155W(50Hzの場合)です。
ひと月の消費電力目安は以下となります。
0.155[kW]✕12[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒2259円
BK-C220は160Lまで使えるクーラーです。
本体価格は49,832円。消費電力は50Hzで200Wとなっています。
ひと月の電気代目安は以下となります。
0.200[kW]✕12[時間]✕30[日]✕40.5[円]≒2916円
水槽サイズが紛らわしいので以下にまとめます。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
水槽 | サイズ | 水量 |
60cm規格水槽 | 60✕30✕36cm | 約59L |
60cmHigh水槽 | 60✕30✕45cm | 約73L |
6045水槽 | 60×45×45cm | 約114L |
75cm水槽 | 75×45×45cm | 約141L |
90cmスリム水槽 | 90×30×36cm | 約90L |
90cm規格水槽 | 90×45×45cm | 約170L |
8畳くらいの部屋を27℃くらいに冷却するときのクーラーの電気代を考えます。
(3)出典:経済産業省資源エネルギー庁|省エネ性能カタログ2023年版
(3)によると8畳用の2.5kW出力のエアコンの消費電力は584W程度となります。
これで一日8時間稼働(稼働したり止まったりするうちの稼働している時間とします)するとすると
0.584[kW]✕8[時間]=4.672[kWh]
となり、30日での料金は
4.672[kWh]✕30[日]✕40.5[円]≒5676円
これを高いと見るか低いと見るかは読者の方の判断です。
水槽数が少ないなら水槽用クーラーのほうがオトクな場合も多いでしょう。
たくさん部屋に水槽があるなら人間用のクーラーをつけっぱなしにするというのもそれほど悪い選択ではありません。
ただ、水槽用クーラーのメリットはクーラーの故障に対する「保険」になるという点もあります。
確かに人間用クーラーをつけっぱなしにするというのは水槽の数が多いときにコスパがいいのですが、故障すると部屋全体の水槽が温まり始めます。
そこに保険としてほとんど稼働していないような水槽用クーラーをつないでおくのです。
すると人間用クーラーが故障した場合に水槽用クーラーが稼働して魚を暑さから守ります。
熱帯魚ショップなんかではこの方法が使われていて、基本は人間用クーラーで部屋全体を冷やすのですが、高価な魚が入っている水槽だけ水槽用クーラーをつないでいましたね。
あれは冷却システムを二重にすることで片方が壊れたときでも致命的な事態にならないようにしているのでしょう。
今回は水槽用クーラーと人間用のクーラーの電気代の目安を求めました。
部屋の水槽の数が少ないなら人間用クーラーより水槽用クーラーのほうがオトクな可能性が高いです。
たくさん水槽が部屋にあるなら人間用クーラーを使ってまとめて冷やしたほうがお得だと思います