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はじめに
私が普段水槽を管理する上で基本にしているのが次の3つです。
「透明な水」
「遊泳スペース」
「コケ」
これを守っていればとりあえず水槽を不快に思わずに維持できます。
アクアリウムを始める動機は人それぞれですが、多くの方は
「水草水槽」
を見て、そのきれいさに惹かれて始めるのではないでしょうか?
透明に磨き上げられたCO2と外部ろ過のパイプ、石や流木と水草の調和、そこを群れて泳ぐ小型熱帯魚。
こうしたレイアウト水槽は憧れですよね。
しかしながら、これは一つの水槽に相当に投資しなければ実現できません。
CO2はボンベを定期的に補充するランニングコストがかかりますし、外部ろ過もレイアウト水槽を目指すならエーハイムの1万円以上のベーシックモデル以上が必要です。
パイプはADA系が必要でしょうし、石や流木も形の良いものは相応に値が張ります。
低予算でレイアウト水槽をセット・維持しようとするとどれも届かないんです。
そこで私はそういうのは諦めて、上で挙げた3つの基本だけ守れていればOKとしました。
これなら低予算でもなんとかなります。
それでは一つずつご紹介します。
透明な水
これは水そのものが透明というだけではなく、ガラスから見た水まで透明ということです。
これをご覧ください。
コケがガラスを完全に覆ってしまっています。
こうなってしまうと中もよく見えず、魚も水草も見れません。
続いてこちらをご覧ください。
ガラスにコケがありません。
これだと魚も見れるし、水草も流木も見れます。
不快にならない水槽です。
ガラスから見た水が透明というのは、このようにガラスにコケがなく、中まで見渡せるということです。
もちろん水そのものが透明である必要もあります。
グリーンウォーターだとやはりダメです。
これはらんちゅうの水槽のグリーンウォーターです。
こうなると水を換えてリセットするしかありません。
ちなみにらんちゅうでは必ずしもグリーンウォーターは悪ではありません。
熱帯魚飼育に関しては問題ということです。
「透明な水」
というのが水槽維持の基本の一つです。
また透明な水を維持するというのも大事です。
3日に一回ガラスのコケ落としをするというのを習慣にしましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
>手入れの頻度はこれでOK。継続のための「3・3・7」と「A・B・C」
遊泳スペース
不快にならない水槽には遊泳スペースがあったほうがいいです。
これは以前の水槽です。
そしてこちらが今の水槽。
また別の水槽では、以前は
現在が
意識しているのは
「遊泳スペース」
です。
水草がモジャモジャだとやはり圧迫感があり、見ていてきれいではありません。
魚が泳ぐ
「空白」
を作ることで、不快にならない水槽になります。
水草は詰め込み過ぎない。
それを守りましょう。
コケ
これは「透明な水」とも共通する部分があるのですが、あえてコケと分けているのは、水草につく黒ひげコケとか緑ゴケとか、フィルターの筒などに付くコケとかがあるためです。
黒ひげコケはこんなやつです。
これが繁殖していると非常に見栄えが悪いです。
そしてしっかり根を張るので除去が困難です。
流れのある部分に付きやすく、外掛式ろ過器の水が流れ落ちる部分などにもびっしり付きます。
こういうコケを放置すると、見ていて不快な水槽になっていきます。
以下ではこの中で特にやっかいな、黒ひげコケと緑ゴケについて、対策を述べていきます。
黒ひげコケ対策
黒ひげコケは水槽が安定してくると発生し、水草の表面やろ過器の水が流れる部分に根を張って、容易に除去できません。
水草にはびこるともう手ではきついです。
一応「食用酢」をスポイトで吹きかければ枯れます。
しかし広がるときは水槽中に繁殖するので、いちいちスポイトで一週間毎にそれをやるのは現実的ではありません。
私はもうサイアミーズを全ての水槽に導入することにしました。
黒ひげコケといえばサイアミーズフライングフォックス。
コリドラスだけのブリーディング水槽とかプレコだけとかアピストだけ、だとこの手は使えないのですが、まずサイアミーズが混泳できるかどうか考えましょう。
フィルターにこびりついた黒ひげコケはサイアミーズが食べれないので、手作業で除去するしかありません。
私は
「スクレイパー」
か
「歯ブラシ」
で除去します。
スクレイパーというのはこういうものです。
普段はガラス面のコケ落としに使いますが、硬いので、スポンジフィルターの筒などをこするとそれなりに落ちます。
使い古した歯ブラシで強めにこすってもそれなりに落ちます。
水が流れる筒の中は歯ブラシだときついので次のような100均のパイプ掃除用ブラシなどを使います。
通販サイトの「チャーム」とかで
「パイプクリーナー」
を探すと、ニッソーとかGEXとかエーハイムとかから販売されています。
そういう専用品をそろえてもよいですね。
また一ヶ月に一回しか黒ひげコケのコケ落としをしないと、びっしり付いてから落とすことになるので、非常に手間です。
一週間に一回、水換えのときに面倒でもコケ落としをしましょう。
緑ゴケ対策
緑ゴケとはこんなコケです。
写真はピンぼけしていますが、中央から下のウィローモスにモヤモヤ付いているのが緑ゴケです。
これの除去の仕方ですが
「ヤマトヌマエビ」
に食べてもらうのが基本です。
しかしながらエビも万能ではなく、食べずにいつの間にか死んでしまうこともあります。
こういうときは水草の密度を下げてみてください。
私はウィローモスをトリミングして最低限にしたあと、ミクロソリウムの新しい葉というか株を取り除いて、ミクロソリウムにからまっていたウィローモスも撤去しました。
すると緑ゴケが消えていきました。
コケ対策の基本
上記以外のコケに対する基本的な対策です。
- ガラスをスクレイパーなどでこそぎ落としてみる
- 水槽の水換え
- 歯ブラシでこする
- 遮光
この内水換えをする理由は、水槽の中の栄養を減らすためです。
コケは水中に栄養があると、それを餌に繁殖します。
水草を成長させて栄養を消費してもらうというのもありますけど、フードが糞になって、水に溶け込む量を全て消費してくれるほどではありません。
水換えで、古い栄養たっぷりの水を取り除き、栄養の無い新しい水を供給することで、水中の栄養を減らし、コケの餌を減らすことで、コケの繁殖を抑制させます。
また遮光もコケの繁殖の元を減らすという効果を狙っています。
コケは基本的に光と水と栄養で光合成をして成長します。
光を抑制することで、コケの繁殖を抑制させます。
ただし遮光は光を好む水草が植わっているとダメージになってしまうので、どうしようもなくなったら、水槽リセットくらいしか手がないと思います。
水草を植え直す必要があるので多少水草にダメージがあります。
最終手段ですね。
コケ無しを目指すときは「透明を増やす」意識で
フィルターは止めいな部分が多いですよね。投げ込み式フィルターとか外掛け式フィルターなどには透明なパーツが多いです。
そういうときそこがコケで汚れていると、水槽維持のモチベーションが下がっていきます。
こういうときは「透明を増やす」という意識でアクアリウムに取り組みましょう。
コケにまみれたフィルターの透明部分を増やす。そして本来の輝きを取り戻す。
するときれいになったパーツを見たとき元気になります。
メンテナンス時は「透明を増やす」を思い出そう
まとめ
今回は
「透明な水」
「遊泳スペース」
「コケ」
の3つの基本について書きました。
私はこの3つを意識するようにしてから水景が安定しました。
低予算でもそれなりの見栄えを維持するというのは要するに
「不快ではない」
水槽を維持するということです。
低予算アクアリウムでも、この3つの基本を守って、長くアクアリウムを楽しみましょう。