水槽アイテム・生体紹介

小型水槽のフィルターのおすすめは?【静音性・遊泳スペース・ろ過力】

水槽アイテム・生体紹介

[PR]当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は小型水槽のフィルターのおすすめをご紹介するという内容です。

何を持って「小型」水槽とするのか

一般的に30cmキューブ水槽までが小型水槽と言われるようです。

ただ最近はベタの一匹飼いとかメダカ3匹の飼育なんかで15cmキューブ水槽などの人気もあるようです。

小型水槽は各メーカーから色々出ていますが、微妙に大きさが異なります。

そこで今回は以下の4種類の水槽にフィルターを導入するとどうなるか、という視点で解説していきます。水量にバラツキがありますが、これは水面の高さを水槽頂点から3〜4cm下にした場合と頂点ギリギリくらいにした場合を想定しています。

フィルターを紹介するときなるべくフィルターの大きさをご紹介するので、水槽の大きさが違うときはそれを参考にしてみてください。

水槽サイズ水量
30cmキューブ水槽30×30×30cm約22〜24L
25cmキューブ水槽25×25×25cm約12~14L
30cm S水槽(GEX)W31.5×D18.5×H24.4cm約12L
15cmキューブ水槽15✕15✕15cm約2.5L
スクロールできます

投げ込みフィルター

投げ込みフィルターはGEXのロカボーイと水作の水作エイトが有名です。これらを4種の水槽に使うならどれがいいのかを解説します。

その前にフィルターのそもそもの特性として「静音性」「遊泳スペース」「ろ過力」に関してまとめておきます。(評価はやや難を△、普通を○、優れているを◎にしています)

静音性遊泳スペースろ過力
エアーポンプの音が微妙底面がそれなりに圧迫されるが高さ方向ではあまり減少しないサイズを水槽に合わせれば問題ない
スクロールできます

30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)

水量は30cmキューブ水槽が22L〜24L、25cmキューブ水槽が12~14L、30cm S水槽(GEX)が12Lくらいありますので、ロカボーイSか水作エイトコアSが候補になってきます。

ロカボーイSは23Lまで適合とあるので、30cmキューブ水槽にはちょうどよいですね。幅7.5×奥行7.5×高さ8.4cmです。

水作エイトコアSは23Lまで対応なので30mキューブ水槽にも使えますね。サイズは7.5cm✕7.5cm✕高さ8.5cmくらいなので今回の3種には十分入ります。

どちらも安価なので導入のハードルは低いです。

15cmキューブ水槽

15cmキューブ水槽だともう少し小さなフィルターがあります。約2.5L程度の水量です。

ロカボーイコンパクトは8Lまで対応なので15cmキューブ水槽に使えます。製品の大きさはカタログに無いのですが、包装の大きさとデザインから全ての辺が5cm以内に収まると仮定できるので、15cmキューブ水槽に入ります。

コアミニは5Lまで対応なので15cmキューブ水槽で使えます。サイズは5cm✕5cm✕5.5cmくらい。15cmキューブ水槽に入ります。

スポンジフィルター

スポンジフィルターは色々な種類がありすぎるので、今回は私がおすすめするものをピックアップしてご紹介します。

まずはスポンジフィルター自体の総合評価から。

静音性遊泳スペースろ過力
エアーポンプの音が微妙壁面固定タイプでない場合投げ込み式と同様の大きさになる生物ろ過が強い
スクロールできます

30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)

一番のおすすめはテトラのツインビリーフィルターです。

115×60×150mmなので今回の3種類に十分入ります。適合水槽45cm水槽までとなっており、ろ過力も十分。

テトラのスポンジは目が細かくて生物ろ過のバクテリアが多く住み着くので生物ろ過に強いです。

25cmキューブ水槽の使用感は以下のような感じです。

15cmキューブ水槽

高さ12cmなので15cmキューブ水槽に収まります。ろ過力もスポンジ体積が以下のEX-2835と同じぐらいと仮定できるので、45cm水槽くらいまで使えると考えられ、甘めに見積もっても15cmキューブ水槽なら楽勝でしょう。

高さ12cmなので15cmキューブ水槽に収まります。45cm水槽(40L)まで対応可能とあるので、ろ過力も十分です。

外部フィルター

外部フィルターはろ過力が強いのですが、吐き出し口をシャワーパイプ系にしないと流量が大きすぎて水槽が洗濯機状態になってしまいます。

基本的に吐き出し流量が強すぎるので25cmキューブ水槽までが外部フィルターの限界でしょう。

30cm S水槽や15cmキューブ水槽には使わないほうが無難です。そのため今回は30cmキューブ水槽と25cmキューブ水槽向けの外部フィルターを紹介するにとどめます。

静音性遊泳スペースろ過力
水中ポンプなので静かろ過槽が水槽外にあるので水槽内広々物理・生物ろ過に強い
スクロールできます

30cmキューブ水槽のフィルターをお探しなら以下の記事もご覧ください。

30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽

おすすめなのはGEXのメガパワー2045。

外部フィルターでありながら4000円以下くらいで入手できます。(2025年2月26日のAmazonの価格)

流量調節機能もあるので水流を弱めれば25cmキューブ水槽でも使えるでしょう。

一番の特徴は横置き対応という点。基本的に外部フィルターは横置き対応機種と水槽の下に設置するタイプに分かれます。

25cmキューブ水槽に外部フィルターを格納する水槽台を使うというのはあまりないでしょうから、横置き対応機種で水槽横に置いたほうが現実的です。

もう一つのおすすめがエーハイムアクアコンパクト2004。グレーカラーと通常のグリーンカラーがあります。

高さ25cmまでの水槽に使えるので25cmキューブ水槽でギリギリです。2004ともう一つ2005というのがあるんですけど、2005は25cmキューブ水槽に使えないので、今回は除外しました。2004でも45Lまで使えるので十分です。

流量調整ダイヤル付きです。

外掛けフィルター

外掛けフィルターも各社から色々出ています。

静音性遊泳スペースろ過力
水中ポンプなので静かろ過槽が水槽外にあるので水槽内広々改造しない場合はそれなり
スクロールできます

外掛けフィルターは基本的にろ過マットを定期的に購入する必要があります。その場合ろ過力はそれなりです。生物ろ過がペラペラのウールマット部分しかないのであまり強くありません。

ろ過マットに埋め込まれている活性炭やゼオライトの化学ろ過頼みのところがあるので、生物ろ過を強めたいなら改造して外部フィルター用のろ材を追加しましょう。

30cmキューブ水槽

AT-50は38Lまで使えるので30cmキューブ水槽に使えます。それなりにろ過槽が大きいので改造もしやすいです。呼び水不要です。

たまにインペラーが止まるので以下の記事も参考にしてみてください。

ラクラクパワーフィルターSは25Lまで使えるので30cmキューブ水槽に使えます。

呼び水が必要ですが、水換えのときにろ過槽に水を足せばいいだけなので、それほどデメリットではありません。

25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)

水槽が13Lくらいの水量なので、それ用の機種が存在します。

AT-30は16Lまで使えるのでこれら2種の水槽に使えます。水槽高さ14cm以上必要ですが、これら2種は収まります。

ラクラクパワーフィルターSは16.5cmまでの水槽高さに対応しているのでこれら2種の水槽に収まります。

15cmキューブ水槽

AT-Miniは12Lまで使えるので15cmキューブ水槽のろ過力は十分です。

使える水槽高さは14cm以上なので、15cmキューブ水槽に収まります。交換濾材のバイオパックジュニアは流通量が多いのでホームセンターなどでも入手しやすいでしょう。

DC-X SS1は12Lまで使えるので15cmキューブ水槽に使えます。水槽高さも15cm以上で使えるので水槽に収まります。

従来品より静音で消費電力も低いです。呼び水が不要で流量調節機能もあります。

上部フィルター

上部フィルターは小型水槽向けのものがほぼ無いので、2025年2月時点で唯一存在する30cmキューブ水槽向けの上部フィルターを一つ紹介するにとどめます。

静音性遊泳スペースろ過力
水中ポンプなので静かろ過槽が水槽外にあるので水槽内広々あまりろ材は入らない
スクロールできます

30cmキューブ水槽

エイトブリッジフリーは30cm水槽で使える数少ない上部フィルターです。

外掛けフィルターみたいに改造して外部フィルター用のろ材を詰めることができますが、それほどたくさんは入りません。

ろ過力で言えば外掛けフィルターくらいの性能と思われます。

水中フィルター

水中フィルターは小型水槽でこそ輝くフィルターです。

静音性遊泳スペースろ過力
水中ポンプなので静か水槽コーナーに設置するので多少場所を使うが投げ込みフィルターほどではないサイズを適切に選べばそれなり
スクロールできます

この他の利点として水槽内でろ過が完結するので水草水槽に使えるという点と、水漏れの心配がいらないという点が挙げられます。15cmキューブ水槽では難しいですが、それ以外の水槽なら底面フィルターと連結してろ過力を強化することも可能です。

30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)

パワーフィットプラスSは23Lまで使えるので30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽に使えます。

安価に水草水槽をやりたいなら重宝するフィルターです。

本体高さは16.5cm程度。25cmキューブ水槽でも30cm S水槽(GEX)でも使えます。

30cmキューブ水槽、25cmキューブ水槽、30cm S水槽(GEX)なら底面フィルターと連結することも可能です。生体数が多いなら検討すると良いでしょう。ろ過力が大幅に上がります。

13.5cm✕13.5cmの面積から使えるので30cm S水槽(GEX)でも使えます。

GEXの水中フィルターも30cmキューブ水槽、25cmキューブ水槽に使えます。

コーナーパワーフィルター1は高さ19.5cmなので25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)まで使えます。ろ過力も25Lまで使えるので十分です。

水作同様底面フィルターと連結できます。

底面フィルターが幅14cm×奥行7cmから使用可能なので25cmキューブ水槽も30cm S水槽(GEX)も入ります。

他の選択肢としてはサイレントフロースリムなんかもあります。

高さ19cmまで使えるので25cmキューブ水槽も30cm S水槽(GEX)も入ります。見た目がコーナーパワーフィルターより整っていますね。

15cmキューブ水槽

120Nは高さ131mm程度なので15cmキューブ水槽になんとか入ります。水面高さによっては多少飛び出るので水草水槽向けの使い方は厳しいです。

23Lの水槽まで使えます。

底面フィルター

底面フィルターは水槽に入りさえすればいいので、色々あります。

静音性遊泳スペースろ過力
エアーリフト式なのでエアーポンプがうるさい底砂を多めに敷くので遊泳スペースが縦に狭くなる。横は広く使えるサイズを適切に選べばそれなり
スクロールできます

30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)

ボトムフィルターSは13.5cm✕13.5cmの面積から使えるので、30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)に使えます。

マルチベースフィルターSは幅14cm×奥行7cmから使用できるので30cmキューブ水槽・25cmキューブ水槽・30cm S水槽(GEX)に使えます。

15cmキューブ水槽

バイオフィルターミニは104x80mmから使えるので15cmキューブ水槽に入ります。高さも6cm〜25cmの範囲にできるので15cmキューブ水槽で使えます。

適合水量は30Lまでとなっており、ろ過力も十分です。

補足:ウールマットとかスポンジだけで本当にろ過できるの?

ここまでフィルタースペックに「〜リットル対応」だからOKみたいな書き方をしてきました。

そこで疑問に思うかもしれないのが「あんなウールとかスポンジに水を通しているだけで本当にろ過できるのか」ということではないでしょうか。

結論から言うと「できるんです」。

まずウールとスポンジというのは隙間がそれなりに細かくてそこに水槽内のちょっとしたゴミのかけらが引っかかります。

それだけで物理ろ過は十分なのです。

次が生物ろ過。イメージしやすいのは外部フィルターなんかに入っているリングろ材ではないでしょうか。

ああいう専用ろ材なしに生物ろ過ができるのか、と感じるかもしれません。

そもそも生物ろ過を行う主体は「硝化細菌」と呼ばれるバクテリアです。

これらは自然界に広く存在していて土の中にもいます。

要するに彼らの餌はアンモニウムイオンです。これは窒素元があればエサの残りや魚の排泄物などを素に自然と水槽内で発生します。あとは硝化細菌が定着する場所さえあればいいのです。

だからウールマットの細かい繊維の表面にも繁殖するし、スポンジの細かい穴でも繁殖します。

つまりウールマットとかスポンジでも生物ろ過は可能なのです。

また化学ろ過はアンモニウムイオンの吸着と黄ばみの原因物質を吸着するくらいなので別に無くてもなんとかなります。

よってウールやスポンジだけのろ材でも物理ろ過と生物ろ過が可能なのであとは生物ろ過のバクテリアが定着する表面積の差くらいが重要で、水中フィルターとか外掛けフィルターにウールマットやスポンジ主体のろ材しか入っていなくてもろ過はできるのです。

リングろ材は内部の微細構造でろ材表面積がたくさん稼げてリング部分などが適度に通水するので、たくさん詰めても目詰まりしにくいから外部フィルターなどにどっさり入っているわけです。目の細かいスポンジを外部フィルターのコンテナにビッシリ詰めたらすぐ目詰まりするのは想像できますよね。

ウール以上の表面積でスポンジ以上の通水性があるからリングろ材は使われているわけで、ろ過表面積さえ満たせばウールでもスポンジでも生物ろ過は可能なのです。

生物ろ過の詳しい原理などは以下の記事もご覧ください。

まとめ【小型水槽にもフィルターの選択肢は色々ある】

今回は小型水槽のフィルターのおすすめを網羅的に解説しました。

色々と特徴があるのでお好みで選んでみてください。

エアーポンプを使う製品は静音なエアーポンプを選びましょう

おすすめは以下の2つです。

SSPP-3Sはエアー量を最小に絞ればかなり静音です。

ミュートDは吐き出し量は少ないけど、音はとにかく静かなエアーポンプです。ピエゾ素子を利用した原理的に他のエアーポンプとは違う仕組みで動くエアーポンプです。

ミュートDの検証動画として以下のようなものがあります。

「水量40L、幅60cmの水槽がご使用のめやすです。」(ミュートDのカタログより)

小型水槽なら十分です。