\欲しい魚も用品もcharmでだいたい見つかる!/
〜ネコポス対応で単品購入の送料が安い商品多数!〜

今回はグッピーの餌やりに関する内容です。
大前提として1日1〜2回、数分で食べきる量を与えるのが基本です。1日2回与えるときは朝と夕方が良いでしょう。朝とその1時間後などのインターバルが無い間隔で与えるとお腹いっぱいで食べない場合があります。
我が家は1日1回です。稚魚だけは2回あげてます。
稚魚の回数が多いのは稚魚は体を大きくさせないといけないという点と一度に食べられるエサの量が少ないので、複数回に分けて与えたほうが成長が良いからです。
グッピー用のエサは高タンパク高脂質になっており、増体効果が高いです。メスは体が大きいほうが卵をたくさん作り、それだけたくさん産子するので、たくさん繁殖させたいならグッピー用のエサをおすすめします。グッピー用のエサに関しては以下の記事でまとめています。

以下おすすめのグッピー用のエサです。
メタボフードは超高タンパク超高脂質の高級フードです。
餌やりは奥が深くて、常に満腹にさせていればいいわけでもなく、胃が飼育する魚にあるかどうか、成長のどの段階かでも適切な頻度と量が変わってくる複雑なタスクになります。
一応の基準として満腹(エサを与えてもそれ以上食べない)の量を飽食量とすると、その関係式は以下と言われています。
S=0.0316W0.86
ここでSを飽食量[g]、Wを魚の体重[g]とします。(参考:茨城県, 浜田篤信, 津田勉, 網生す養鯉に関する研究 – Ⅱ 投餌法について)
まあだいたい体重の3%くらいと見ておけばいいでしょう。
つまり体重の3%以上与えてもあんまり意味がないということです。それ以上食べないですから。もちろん鯉のデータなので他魚だと飽食量は変わってきます。
一般には体重の1%〜3%の間で与えると良いとされています。
成長ではなく維持が目的なら1%、成長もさせたいなら2%〜3%程度が良いと思います。
グッピーのエサの量を大まかに見積もるためにグッピーの体重を算出します。
グッピーと同じような体格のメダカを参考にします。メダカの体重の算出方法に関しては以下の記事で解説しています。

その関係式は雌雄によつて多少異なるが雄ではW=0.00002597L2.933,雌ではW=0.00001212L3.183である。ただしWは体重(g),Lは体長(mm)である。
久保 伊津男, 櫻井 裕, メダカの計測, 魚類学雑誌/1 巻 (1950-1951) 5 号
メスの3cmと仮定して、W=0.00001212✕(30)3.183≒0.61[g]程度です。
これをグッピーに当てはめると、1%、2%、3%でのエサの量は以下のように見積もられます。
| グッピーのエサ量の体重に対する割合 | エサの量 |
| 1% | 0.0061g |
| 2% | 0.0122g |
| 3% | 0.0183g |
では10匹水槽にいるとしてどのくらいの量になるかですが、グラムで言ってもわかりにくいので、小さじ換算でどのくらいかをまとめます。小さじ一杯の塩は約5gなので、それを元にエサを同じ密度と仮定します。
それを踏まえると以下のようにまとめられます。
| グッピーのエサ量の体重に対する割合 | エサの量(小さじ) |
| 1% | 0.0122杯 |
| 2% | 0.0244杯 |
| 3% | 0.0366杯 |
小さじだと小さじ全体の1%程度与えれば体重の維持は十分できるでしょうし、小さじ3%程度まで与えれば増体が期待できます。
なんとなく3%であまり食べないなと感じたら、1.5%を2回に分けて与えるとかすれば食べるかもしれません。
エサを与える頻度はできれば高いほうがいいです。ブリーダーの方は一日に4回くらいは与えることが多いようです。
どっさり一度に与えると食べ残しが出て水質を悪化させる可能性があります。飽食量が体重の3%程度だとしても、絶対その量食べるわけでもないですし、普通に余裕で食べられる量を何回も与えたほうが食べ残しは少ないですよね。
また稚魚の場合は一度に食べられる量が少ないので、高頻度で少量を与えてできるだけ体に吸収させると早く大きくなります。
同じような理屈である程度大きくなったグッピーをさらに大きくしたいとか、メスを増体させたいとかの場合も普通の量を高頻度で与えればそれだけ食べますから増体効果が上がります。
グッピーのエサに関してグッピー専用のエサがなぜ良いのかなど以下で解説しています。簡単に言うと増体効果が高いからです。

エサが残っていると腐敗して水質を悪化させます。
数分経っても食べないで余るならそれはスポイトやプロホースで水槽から除去します。
だから「ドサッと与えて好きなとき食べろよー」と次の日まで放置みたいなことをすると腐敗して水質に悪影響を与え、病原菌の蔓延なども発生してグッピーが死んでしまうので、食べなかったら水槽から取り除いて、次回のエサは少なめに与えるとか調整しましょう。
またエサを食べる勢いが弱いときは水質が悪化していることが多いので、早く水換えして水質を回復させましょう。
その場合もエサを与えすぎているか水換え頻度が低すぎる可能性が高いので、エサの量を少なくしたり、水換え頻度を上げたりして調整してください。
水槽のpHは硝化という作用で徐々に下がっていきます。これはエサが分解されたり魚が糞や尿を排出するとそれらはアンモニウムイオンになり、アンモニウムイオンが亜硝酸イオンに変化するときに発生する水素イオンH+の作用です。これについて解説したのが以下の記事になります。

アンモニウムイオンはエサが多ければ多いほど発生するので、増体目的でたくさんエサを与えるとそれだけpHの下降スピードは上がります。
つまりエサをたくさん与えているときは週一回1/3の水換えでは間に合わない場合があり、そのときはpHを適宜測って水換えの頻度を上げましょう。
あるいはpHを下げ止まらせる能力がある石やサンゴのかけらを入れます。石なら水槽に直接、サンゴのかけらならろ過フィルターに入れると良いでしょう。
石がpHを下げ止まらせる仕組みについては以下の記事で解説しています。ご興味があればご覧ください。陽イオン交換と炭酸水素イオンが鍵となります。

ただ硝化によるpHの降下とサンゴや石のpHの上昇というアクセルとブレーキを同時に作動させるような状況になりますので、適時pHを測って、pHを下げる作用と上げる作用の量を調整して適切な値になるよう実験する必要があります。
一日一回測って1週間くらいデータを溜めればなんとなく勘所がわかってくると思います。
住友化学のpH測定液は農業用のものですが、アクアリウムでも使えます。機械式のpHメーターは頻繁に校正しないと値がずれるので、測定液のほうが間違いがなくコスパが良いです。
以下おすすめの石とサンゴです。
仙礁石はサンゴ由来の石なのでpHを上がる作用が強いです。少量で効果が出るので、ワンポイントで水槽に入れておくと良いと思います。
サンゴなら1Lもあればいいでしょう。全部は使わず、少量を使います。
ちびネットに入れてフィルターのスキマに詰めましょう。
グッピー飼育の注意点についてまとめた以下の記事を参考にしてみてください。

その他グッピーの飼育テクニックに関して色々書いているのでよろしければご一読ください。






今回はグッピーの餌やりに関する内容でした。
大まかな与える量の目安や、グッピーの生育ステージに応じた餌やりの頻度などを解説しました。
グッピーの餌やりは自分のやり方を模索するのが大事です。
ご自身の水槽のグッピーをよく観察して適切な餌やり方法を見つけましょう。



基本的に一日1回数分で食べきる量を与えます。ただし上限はグッピー10匹に対して小さじ1%〜3%程度です