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今回は金魚の水換えを全換えするという話題の解説です。
インターネット上には水換えに関して2つの流派があります。特に金魚に関しては以下のような感じです。
正直ですね、「どっちでもいい」と思います。
どちらも「理由がわかって」やっているならちゃんと金魚を維持できる原理があるからです。
逆に「意味がわからずどっちかをやってみよう」くらいで特に「全換え」に手を出すと失敗しやすいです。
全換えと週一回1/3量水換えすることの比較については過去記事で解説しました。

観賞魚に一般的な話ですので、今回は金魚にスポットを当てて、金魚の場合の全換えと週一回1/3量の水換えについて解説していきます。
インターネット上で日常的に全換えを行っていると報告しているサイトなどの情報をまとめると以下のやり方が一般的なようです。
これが肝になります。
このやり方は熱帯魚の原産地である南アメリカなどの熱帯地方での管理を参考にしていると思われます。
熱帯魚の原産地では十分な電気設備が無いことが多く、機器の更新コストもかさむので、基本河の水をかけ流しで捕獲した熱帯魚を水槽に入れておくだけと言われています。砂も入れません。
常に新しい水(新水)が水槽に入っている状態なのでアンモニウムイオンとか亜硝酸イオンと言ったエサ由来で発生する毒性の物質が発生しません。
熱帯なので気温が低くならないので水温も一定です。
普通の日本の観賞魚飼育では「生物ろ過」が非常に重要です。これについては以下の記事をご覧ください。

常に新水をかけ流しにする管理は生物ろ過の前提条件に対応した「そもそも生物ろ過の原因となるアンモニウムイオンと亜硝酸イオンは発生しないようにする」という管理方法なので、非常に有効です。
つまりpHとか硬度とかアンモニウムイオンとかは結局「水を入れ替えずに管理していると次第に変動する」という性質があるのですが、新水を常にかけ流しなら変化が無いのでそういう問題をクリアできるんですね。
ただし、これを一般的な金魚水槽でやろうとすると以下のデメリットがあります。
浸透圧ショックに関しては以下の記事で解説しています。

まず水道代がかさみます。熱帯地方ではタダで新水が簡単に手に入るからかけ流しができるのです。近くの河から引いてくればいいわけですから。
自宅で掘った井戸水とかを利用できるなら話は変わってきますが、一般に普通は水道水をカルキ抜きして使うはずですから、3日に一回とかの高頻度で例えば60cm規格水槽の水を全部交換していたら水道代が半端ないことになってしまいます。
そのデメリットを避けたいなら後述するように、別に週一回1/3量の水換えでも十分金魚は飼育できるので、無理して全換えする必要はありません。
またある程度魚を飼育している水というのは「pH・硬度」が変動します。エサとか砂利とか石なんかがこれらの要素を変動させるんですね。
pHの変動と硬度の変動に関しては以下の記事で解説しました。


それを一気に新しい水に全部換えると、その急変に魚が耐えられず死んでしまいます。
だから変動がまだ少ない3日目くらいで全部水を換えてしまって変動幅を少なくしているわけです。
ただそれでも水温ショックは防げないです。水道水は季節で水温が変動します。特に冬は冷たいですよね。
金魚の冬季の飼育でヒーターを使いましょうという話を過去記事でしました。それが以下です。

金魚用ヒーターが18℃固定なので、それで飼育していた場合、水道水はそれ以下の水温です。
金魚はだいたいプラスマイナス2℃の変動で「水温ショック」という症状を起こして弱ります。最悪死んでしまいます。
つまり全換えした場合、金魚をバケツなどに避難させておくと思いますが、その時の水温と新しい水槽の水の水温に差が無いようにしないと水温ショックで弱ってしまうわけです。
全換えしてもいいですが、高頻度を維持すること、水温をちゃんと調整すること、そしてもちろんカルキ抜きを忘れないようにすること、これらをクリアすればまあ全換えしてもいいと思います。
以下我が家で長年使っているカルキ抜きです。エラ保護成分と重金属無毒化成分入りで魚に優しいです。
これも結構重要です。
というのも全換えを高頻度で行うと言っても、3日くらいは普通にエサが水槽にバンバン入ってくるので、それ(あるいはそれを食べた魚の排泄物)が水槽内にバクテリアがいない状態で放置されると硝化の初期段階としてアンモニウムイオンが発生します。
上で解説したように生物ろ過はアンモニウムイオンとそれが分解された亜硝酸イオンを最終的に毒性の低い硝酸イオンまで分解する役割となります。
特に亜硝酸イオンと硝酸イオンはここまで分解する硝化バクテリアの増殖が遅いので、3日で十分な状態まで増殖することができません。
するとアンモニウムイオンが結構な量発生してしまい、3日に一回では毒性を低く維持できません。
そこで高頻度全換えであっても、ある程度生物ろ過を行ってもらわないといけなくなります。
では硝化バクテリアはどこに住み着くのかというと、「ろ材の表面とか内部」です。
3日に一回程度の期間全換えサイクルの長さを伸ばせるのは、ろ材を洗わずに(もしくは汚れだけ飼育水で落とす)また水換え後にすぐ使うからです。
ろ材はカルキ(塩素)で洗わなければダメージはほとんどありません。
つまり、全換えしてもろ材にバクテリアが付いた状態を維持できれば生物ろ過があまり弱くならずに水槽を維持できます。
これが全換えを3日に一回のペースで行える理由です。
本来毎日でも全換えしないといけないところ、生物ろ過を弱くしない状態で全換えのいいとこだけ取り入れるという方法が3日に一回の全換えでの管理を可能にしています。
これは一般的な観賞魚の水換え方法です。
やり方は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

週一回1/3量程度をプロホースなどで砂掃除をしつつ行います。
ろ材を洗うときは(カルキが抜けた)飼育水でゆすいでください。カルキ入りの水道水で洗わないようにしましょう。カルキはろ過バクテリアを殺菌してしまってよくありません。
金魚は水槽に入れたままでOKです。
下手に移動させると追いかけ回したストレスで弱ります。
水温を給湯器で調整して適宜冷たい水で薄めて水温を調整してください。それにちゃんとカルキ抜きを入れます。
ヒーター入っているからしばらくすれば温まるでしょ?とやると一時的にキンキンに冷えた水に飛び込むような感じになって水温ショックで弱ります。
全換えのところで解説したように、ろ材のバクテリアさえ無事ならある程度生物ろ過は維持できるので、2/3量でもいいです(そのほうが水質はきれいになります)が、「2週間に一回2/3量」とか「3週間に一回2/3量」とはせずに「1週間に一回2/3量」としてください。
というのも上で解説したように一気に水質を変更すると「pH・水温・硬度」などのショック症状が発生します。
2週間とか3週間放置した状態はいわば「じっくり悪い成分を溜め込み続けた環境」です。
それを一気に新しいきれいな環境に変更するとショック症状で弱ります。
だから1週間に一回1/3量くらいが水質の変動が少なく、かつ硝酸塩濃度をある程度低く維持できるハニースポットなのです。
以下の状態は緊急事態なので全換えを推奨します。
水槽の異臭は問題が起きているサインなので以下の原因を考えて原因を取り除いた上で腐った飼育水を全換えあるいは2/3量程度換えます。
生体の死骸や枯れ葉は放置すると腐敗して異臭を放ちます。
水質も悪化するので、直ちにそれらを取り除いて、水が汚れているような感じなら上の全換え時の注意も参考にしつつ全換えしてください。
またろ材を洗いすぎたりカルキ入りの水で洗ったりするとバクテリアが死滅して水質の浄化作用がなくなり、エサの残りなどが腐敗臭を放ちます。
一旦全換えして高頻度水換えなどでバクテリアの繁殖を待ちましょう。高頻度水換えは以下で解説しています。

また底砂を厚く敷きすぎると、水の通りが悪くなり、酸素が届かなくなって「嫌気性環境」ができ、そうなると硫化水素が発生して悪臭を放ちます。
硫黄臭がしたらそれですので、全換えして一旦水槽をリセットした後、底砂の厚みを見直すなどしてください。
藍藻が大量発生すると独特の刺激臭がします。
徐々に水換えするような管理だと藍藻の種が残り続けるのでいつまでも藍藻が減りません。
どうにも減らせないなら全換えしてリセットして機器も水槽も全部洗って出直したほうが簡単です。
最後にアンモニア中毒です。
これはアンモニアが分解されずに水槽に高濃度で広がると起きます。それについて解説した以下の記事も参考にしてください。

金魚の鼻上げが激しいとか水槽のそこでじっとしている、でも水槽はきれいなんていうときはアンモニア中毒の危険性があるので、念の為水換え量を増やして様子を見ましょう。
今回は金魚の水換えを全換えするという話題の解説でした。
週一回1/3量でも、全換えでもいいですが、原理と効果を理解した上で行うようにしましょう。

サボりすぎて2週間に一回とかにしないほうがいいですよ