コラム

水槽の地震対策【地震が来る前の備え】

コラム

[PR]当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は水槽の地震対策について解説します。

なお筆者は防災の専門家ではありません。素人の経験談を基にした解説です。

当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

大きな地震が来ると水槽はどうなるか

大きな地震が多い昨今、地震から水槽と飼い主・家族を守るために備えをすることは大切です。

まず大きな地震が来ると水槽はどうなるのかということから解説していきます。

というのも我が家の水槽は過去に震度6クラスの地震を経験しており、大きな地震が来たとき「やっておけばよかったこと」と「やっておいてよかったこと」をある程度知っています。

簡単なことからどうしようもないことまでその時の体験談をお話しすることから始めます。

地震が起きたときの我が家の水槽【水槽から水が大量にこぼれる】

まず大きな揺れが来ると水槽の水が大きく波打って揺れます。震度6クラスになると水槽の高さまで波打った水が到達して床に大量にこぼれます。

だいたいこぼれるかどうかは震度5以上かどうかです。震度4ならギリギリこぼれないことがありました。

水槽を押さえても水はこぼれます。最悪水の動きで水槽のガラスが割れる危険性もあるので、怪我をしないように揺れている間は水槽から離れる、小さい子供や犬や猫がいたら水槽からすぐ遠ざけるようにしてください。

地震が起きたときの我が家の水槽【水槽が水槽台ごと倒れる・台が傾く】

震度6クラスの地震が来ると水槽台ごと水槽が倒れます。特に安定が良くないモーメントがかかるような台の場合、台と水槽が一緒になって倒れます。

こんな自作の台に40cmHigh水槽を置いていたのですが、台と水槽が同時に倒れました。幸い近くの机に引っかかってガラスが割れることなく熱帯魚も無事でしたが、結局ガラスがゆがんで水漏れが発生し、この水槽は廃棄しました。

また我が家は水槽台が高いとお金をケチってキャスター付きの普通のメタルラックに水槽を置いていました。地震でラックが倒れることはなかったのですが、キャスターが折れて水槽が斜めになってしまいました。

ちょっと汚いですけどこういうプラスチックのキャスター部品で水槽を支えていたのです。そこへ震度6クラスの地震が来ました。

するとこのキャスター部品が折れて水槽が傾きました。水槽の水面の高さが高くて水槽の頂上との間が無いときは当然ジャバジャバと水がこぼれます。

他のアクアリストの情報から【水槽が割れる】

これは私が経験したわけではないのですが、熊本地震が起きた時の他のアクアリストのブログなどを見ていた情報からのお話です。

大きな揺れが起きると水槽の水がグラグラ揺れます。また水槽それ自体が揺れの力でたわみます。

すると30cm水槽くらいの大きさの水槽で、しっかりした水槽台に水槽を設置していても水槽のガラスが割れて部屋中にガラスが散乱します。

このことからも大きな揺れが起きたら水槽から離れる、子供や犬や猫を水槽から離すというのが重要です。

水槽の地震対策はどうすればいいのか

まず地震が起きたら水槽から離れる、水槽から子供や犬や猫などを離すのを優先したほうがよいでしょう。

次に以下の3点への対策が重要と思われます。

  • 水槽から水がこぼれることへの対策
  • 水槽と水槽台が倒れる、水槽台が損傷することへの対策
  • 水槽が割れることへの対策

水槽から水がこぼれることへの対策

以下の点を見直してみるとよいと思います。

  • 水面の高さを上げすぎない
  • 水槽には蓋をする
  • コンセント関係を床に置かない、なるべく吊るしたりカバーをかけたりする
  • 水槽の近くにショートするものを置かない

アクアコンテストの写真を見ると水面が水槽の高さギリギリにしてあるきれいな写真が目立ちます。

確かに見た目はいいのですが、地震に対しては脆いと言わざるをえません。

水槽の高さの半分とかにすると鑑賞性がなくなってしまうので、なんとか水槽の高さから6cm下くらいはキープしたほうがよいでしょう。

我が家の経験上、震度4クラスまでならこの高さで耐えました。水槽から水がギリギリこぼれないくらいです。

震度6クラスになるともうこの高さでも無理なので、こぼれたら拭けるように乾いた雑巾を常に常備しておくくらいしか水面高さに関しては対策はありません。

次に蓋です。あるとないとでは結構違います。大きな地震があると、水面が水槽の一番上からこぼれるくらいの波になりますが、蓋があるとそこに一番上の波がぶつかってある程度水槽から水槽の外への水を防止してくれます。

さすがに全くこぼれないわけではありませんが、水ぶきの量は減ります。これも震度4くらいまでの話ではありますが。

次がコンセント関係です。

アクアリウムは様々な電化製品を使うのでタコ足配線が多くなり、コンセントがたくさん必要で、しかもヒーターやエアーポンプなどの電気ケーブルは短いので、必然的に水槽の近くにコンセントが集中します。

面倒でも水槽の近くに何らかの方法で引っ掛けるとかカバーをするとかしましょう。

できれば水面より上、それが無理でもなるべく地面につかない位置にコンセントを配置しましょう。地面は地震の時に水がこぼれてコンセントがショートして火災の原因になります。こぼれた水がコンセントにかからないようにしてください。

これは結構重要で、我が家が震度6クラスの地震に見舞われたとき、この対策をしておいたおかげでコンセントに水がかかることがなく、火事を防げました。

またこれは我が家特有の問題なのですが、我が家は一部の機器の電源をポータブル電源から供給しています。

ポータブル電源などのショートしやすい電化製品に水がこぼれるとショートしてやはり火災の原因になります。なので我が家ではポータブル電源は水槽からなるべく離して設置しています。

他にテレビの電源タップとか、扇風機などもなるべく水槽から離して設置したほうがよいでしょう。水が半分くらい水槽から一度に床にこぼれる、くらいの状況を想像して離す距離を考えてください。

我が家では震度6クラスの地震で水槽の半分くらいは水がこぼれました。30cmキューブ水槽、45cm規格水槽では水槽が割れなくてもそのくらいを覚悟しなければいけません。

水槽と水槽台が倒れる、水槽台が損傷することへの対策

以下のような対策が有効と思われます。

  • 揺れやすい水槽台なら台自体を見直す
  • 支えが弱い水槽台の場合は支えを見直す
  • 水槽の下に滑り止めマットがないなら敷く

上で挙げた水槽台のように、揺れてすぐグラグラするような水槽台の場合は水槽台そのものを見直したほうがいいです。それ以外の方法としては水槽台そのものを家に固定できればよいのですが、賃貸の場合できることは限られているので、揺れにくい安定した台にしたほうがよいでしょう。

次に水槽台の支えが貧弱だと折れます。交換パーツがあるならより強固に支えることができる部品に変えましょう。

また水槽台が揺れで損傷して水槽が傾くと、滑り止めマットが無い場合水槽が滑って台から落ちます。

滑り止めマットは100均のゴムマットでもいいので敷いておくことをおすすめします。

水槽が割れることへの対策

頑丈な水槽を用意できれば良いのでしょうけど、ガラス同士の接続部分がシリコンのみのオールガラス水槽が主流なので、震度6クラスで割れるのはどうしようもないです。

割れないようにするよりも、割れる可能性を頭に入れておいて、大きな地震が来たらすぐ水槽から離れる、小さな子供や犬や猫を水槽から離すのを徹底するようにしておいたほうが良いと思います。

そのほかの注意事項

他にも以下のような注意点は頭に入れておきましょう。

  • 大きな地震が来てコンセント周りが水浸しになったらブレーカーを落とす(状況を確認してから)
  • 魚より人命を優先

他にこまごました注意事項はありますが、上の二点だけは頭に入れておきましょう。

まず水槽関係で一番怖いのは火事です。床が水浸しになってそこに電気が流れてショートして火災というルートが一番危険です。

水槽周りがビシャビシャになっても電気が止まっていない場合、すぐに複数のコンセントをこぼれた水から守れないような状況ならブレーカーを落としましょう。もちろん夜間でブレーカーを落とせないならすぐにコンセントを抜くなり水槽から遠ざけるなりして状況確認を素早くするなど臨機応変に対応してください。

避難するときもブレーカーを落としてから避難してください。ただし土砂崩れや津波待ったなしみたいなときは臨機応変に考えてください。

常日頃からブレーカーの落とし方を確認しておきましょう。

また震度6クラスの地震は大災害です。命の危険があるので、魚より人命を優先してください。

土砂崩れが起きそう、津波が来そうなのに水槽を片付けていて巻き込まれた、なんてことがあると最悪です。

まず地震が起きた時の状況確認や速やかな避難を優先させましょう。

まとめ【水槽の地震対策は簡単なことからでも始めましょう】

今回は水槽の地震対策について我が家の体験から色々と解説しました。

地震時は最後に述べた「火事防止」「魚より人命優先」を忘れずに、常日頃から今回解説したような対策をとっておくと、被害を少なくできるかもしれません。

震度6クラスだとどうしようもない面はありますが、やらないよりやったほうがましな対策はあります。

今回の記事が何らかの参考になりましたら幸いに存じます。