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熱帯魚が水換え後に死んでしまう原因と対策

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今回は熱帯魚が水換え後に死んでしまう原因と対策について解説します。

目次

水換えで死んでしまう原因は多岐にわたる

魚の死因は多岐にわたります。

大まかに分けると「水質の急変」と「有毒物質の吸い込み」に集約されます。

今回はこの2つを軸にそれぞれの軸であり得る死因と対策を解説していきます。

水質の急変

pHショック

水槽のpHというのは生物ろ過の過程で次第に下がっていきます。

このメカニズムについて解説したのが以下の記事になります。

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簡単に言うと、アンモニウムイオンが亜硝酸イオンに変換される過程で水素イオンが発生してpHが下がります。

そして水換えの間隔が長いとそれだけpHの下がりも大きいです。

それをじゃあ3週間やってなかったから水槽の半分とか2/3量一気に水換えするぞ!とやってしまうと、水道水は基本的に中性ですから、新しい水を入れたことで一気にpHが中性付近まで上昇してそのpHの大きな変動で「pHショック」という症状を引き起こして魚が死んでしまうということがよくあります。

だいたいpHショックが起きるのは現在のpHプラスマイナス1程度以上で発生します。

生物ろ過がバッチリ効いていて硝化が進んだ水槽は2週間くらいで簡単にpH5くらいに下がるので、それが中性の7になってしまうとどうなるかはお察しの通りです。

できれば水換えの前にpHを測ってpHの変動が1以内に収まるようにちょっとずつ換える。

面倒なら一気に半分以上の水を換えず、もし水換え間隔が空いたなら1/3量を3日に一回のペースで2回やるとかしてpHの急変を避けるようにしてください。

水温ショック

一般に観賞魚は水温がいきなりプラスマイナス2℃を超える変動がある環境に放り込まれると「水温ショック」というショック症状で死んでしまう場合があります。

これも水換えで発生しやすくて、例えば新しい水をバケツに汲むときに給湯器をつけ忘れて冷たい水を水槽に入れてしまったりすると水温ショックで死んでしまう可能性が高まります。

逆に温かすぎても危ないです。

熱帯魚なんだから温かい水がいいだろうと人が手で触って「あったかいなぁ」と感じる水温にすると、それは40℃程度なので、それを26℃位の水槽に入れたら簡単に水温ショックになります。

ちょっとぬるいなくらいのお湯を使わないといけません。特に熱帯魚の場合は。

ただ特にダメージが大きいのは冷たい水を一気に注ぐことなので、給湯器のお湯をちょっと冷たい水で薄めたくらいの新しい水を使うことを心がけましょう。

浸透圧ショック

硬度に関するショックに浸透圧ショックがあります。

魚は浸透圧に対応して自身に入ってくる水分量を調整しています。

浸透圧が高い魚側には浸透圧が低い飼育水から水が常に入ってくる危険があります。

なので体が入ってきた水分で破裂しないように魚は常に尿をある程度排出して体内の水分を排出することでこの危険性に対処しています。もちろん尿に塩分を溶かしすぎると体が維持できなくなるので、なるべく体に塩分を残して塩分をなるべく濾し取った薄い尿です。

さらにそれでも出ていってしまった塩分を飼育水から取り込むためにエラにある塩類細胞を使ってナトリウムイオンや塩化物イオンをエラから吸収しています。

浸透圧に応じて魚はこのような浸透圧に対する対処量を常に調整しています。

ここで浸透圧は溶けているイオンの量に応じて上昇するという「ファントホッフの法則」を考えます。

πV=nRT(π:浸透圧、V:水の体積、n:溶質の物質量、R:気体定数、T:絶対温度)

VとRとTは水槽内では変わらないので、πはnの関数になり、式の形からnが増えれば(イオンが増えれば)πも増えます。

つまり硬度の正体であるカルシウムイオンやマグネシウムイオンが増える、つまり硬度が高まった飼育水では魚はこの浸透圧に対応した調整を尿の排出量や塩類細胞のイオン取り込み量の調整などで行っています。

例えば石とかサンゴを入れた水槽というのは硬度が上がります。

徐々に硬度が上がる分には徐々に調整できるのであまり問題ありません。

ところがこれを水換えで一気に硬度が低い水にしてしまうと、この調整が急激になり、魚の調整量をオーバーします。

結果「浸透圧ショック」という不調をきたして魚が死んでしまうという可能性があります。

石を入れた水槽を一気に水換えすると魚が死にやすいのは浸透圧ショックの可能性もあります。

できれば水換え前と水換え後で硬度を測ってどのくらい硬度が変わるかモニターしながら徐々に適切な水換え量を探るのが一番ですが、無理そうなら、急激な変化が悪いわけで、石とかサンゴを入れた水槽の水換えは2週間ではなく1週間に一回1/3量にとどめておくか、3日に一回1/4量にするなどにすれば良いと思います。

グッピーは硬度が高い水がいいから石を入れたぞ、でも水換えサボったから2週間分を一気に半分量交換だ!みたいなことはしないほうがいいということです。

有害物質の混入

カルキ抜きの入れ忘れ

非常によくあり、致命的な失敗がカルキ抜きの入れ忘れです。

カルキ(塩素)は魚のエラに作用する物質で濃度が高いと呼吸困難になって死に至ります。それについて解説したのが以下の記事です。

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水換えを適当にやっているとよくカルキ抜きを入れ忘れます。

すると簡単に魚は呼吸困難になって死にます。

カルキ抜きを忘れないようにしましょう。

我が家ではエーハイムの4in1を使っています。

高級なカルキ抜きですが、エラ保護成分や重金属無毒化成分が入っており、どんな熱帯魚にも使えるので多少安心です。

塩素への耐性は当然ながら魚によって違うので、水質に敏感な魚だとちょっと心配だからです。

重金属の溶け出し

古い水道管などから微量の銅や鉛(重金属)が溶け出していることがあり、特に水質に敏感なエビなどでこの影響が起きやすいです。

その意味でもカルキ抜きは重金属無毒化成分入りのものをおすすめします。

洗剤や薬品の混入

洗剤でバケツを洗ったりしてすすぎが不十分だと残留した洗剤が魚の害になります。

またハンドクリームや蚊に刺されたあとのかゆみ止めや石鹸などをよく洗わずに水換え用のバケツの水に浸しても魚の害になります。

洗剤や薬品が水換え用の新しい水に含まれないように注意しましょう。

殺虫剤などの飛散

蚊取り線香を水槽のある部屋で焚いたりすると殺虫成分が魚の害になります。

殺虫スプレーを部屋で使っても同じ害が起きます。

難しいですが、なるべく水槽がある部屋で殺虫成分のスプレーや煙を使わないほうがいいでしょう。

底砂からの硫化水素の放出

特に底面フィルターで大磯砂を厚めに敷いていたりすると、水が動かない部分ができて嫌気性環境が発生して硫化水素が発生する場合があります。

そこをプロホースで水換えのときに勢い良くガサゴソすると、硫化水素が水中を舞って魚に害が及ぶ可能性があります。

難しいですが、底砂が厚すぎる環境は見直したほうがいいでしょう。生物ろ過だけ考えるなら底面フィルターの砂は3cm程度敷けば十分です。

バクテリアの死滅による生物ろ過の崩壊→アンモニウムイオンと亜硝酸イオン濃度の急上昇

水換えのときにフィルターのろ材を塩素入りの水道水で一生懸命洗ってしまうとせっかく増殖した硝化バクテリアが死滅してアンモニウムイオンと亜硝酸イオンの分解能力が一気に低下してしまいます。バクテリアは塩素で殺菌されてしまうからです。

硝化バクテリアを利用した生物ろ過に関しては以下の記事をご覧ください。

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つまり毒性の強いアンモニウムイオンと亜硝酸イオンの濃度が急上昇するので、その毒で魚が死んでしまいます。

フィルターのろ材はカルキ抜きした水か飼育水で優しく洗いましょう。

その他【魚を網で追いかけ回しすぎ】

当たり前ですが、魚を移動させるときに網で追いかけ回しすぎると弱ります。

できれば水換えは魚を入れた状態で行うのが望ましいです。

魚を入れたままの水換えについて書いた以下の記事もご覧ください。

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まとめ【熱帯魚が水換え後に死んでしまう原因と対策】

今回は熱帯魚が水換え後に死んでしまう原因と対策について解説しました。

原因は多岐にわたるので、水槽をよく観察して原因を特定するのが重要です。

pHショックとカルキ抜きの入れ忘れは非常に起こりやすいので特に注意しましょう

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