大水槽でも外掛けフィルター【大型モデルのラインナップを紹介】

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今回は大水槽と考えられる60cm規格水槽、90cmスリム水槽まで使える大型の外掛けフィルターをご紹介するという内容です。

大型の外掛けフィルターを使う意義

大水槽に外掛けフィルターを使うメリットは以下となります。

  • フィルター掃除が楽
  • 水槽内の遊泳スペースが確保しやすい
  • 静音なろ過
  • 安価にろ過したい

まず外部フィルターに比べて圧倒的にフィルター掃除がしやすいです。

外部フィルターのろ材の入ったバケツの蓋を開けて中のろ材を洗うのは非常に面倒です。

外掛けフィルターならろ材を取り出して洗うのも、フィルター本体のコケを磨くのも簡単にできます。水槽から外すのも簡単です。

またろ過槽が水槽外にあるので魚の遊泳スペースを圧迫しません。

それでいて水中ポンプ駆動なのでエアーポンプ利用のフィルターよりかなり静音です。

そして外部フィルターより安い。

確かに水草水槽には向きません。CO2が漏れるからです。

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しかし上で挙げたようなメリットもあるので外掛けフィルターを大水槽で使うというのもアリと考えられます。

大型の外掛けフィルターの注意点

一番の懸念は「重すぎて大型の外掛けフィルターを引っ掛けるとガラスが割れる」という点。

過去記事でガラスの強度計算をしました。

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簡単にその計算結果を掲載すると、60cm規格水槽で使えるテトラのAT-75Wにセラミックリングろ材を1L入れて、更にそこに水を満たして(水は500mLと仮定します)水槽に引っ掛けるときにガラスにかかる最大応力は約2.4[MPa]くらいと試算されました。

ガラスの許容応力が約6.9[MPa]なので、「まあまあ割れずに行けそう」と考えられます。

外掛けフィルターを掃除のときに水槽から外すときに、大きな力を加えずに慎重に外すようにすればなんとか割らずに管理できそうです。

なお45cm規格水槽くらいまでなら何の問題もなくAT-50くらいの外掛けフィルターで行けますので、そのときは普通に外掛けフィルターを改造してもそのままでもよいのでお使いになるといいと思います。

一番知りたいのはコトブキ工芸 プロフィットフィルター Bigでガラスが割れないかどうか

おそらく大型の外掛けフィルターを検討するときに一番知りたいのはコトブキ工芸 プロフィットフィルター Bigを水槽に引っ掛けてガラスが割れないかどうかでしょう。これが現存する外掛けフィルターの最大サイズと思われます。

コトブキ工芸 プロフィットフィルター Bigは水量が110Lまで使えるので、90cmスリム水槽までこれ一台で対応します。

水槽サイズ水量
60cm規格水槽60×30×36cm約59L
90cmスリム水槽90×30×高さ36cm約90L
90cm規格水槽90×45×45cm約170L

流石に90cm規格水槽では外掛けフィルター1台でまかなうのは現実的でないので2台用意したほうがいいでしょう。

さてそんなコトブキ工芸 プロフィットフィルター Bigですが、これのガラスへの負担を簡単に計算してみます。

このときモーメントの最大値Mmaxは、荷重作用点から支えまでの距離を21.5[cm]=0.215[m]として、重量が本体1.5[kg]、リングろ材1Lで0.56[kg]、水が1Lで1[kg]で合計約3[kg]と仮定して以下のように計算されます。

Mmax=3[kg]✕9.8[m/s2]✕0.215[m]≒6.32[N・m]

長方形断面の断面係数Zを(bh2/6)とします。ガラスに外掛けフィルターの吐き出し口が引っかかっている部分は細長い長方形断面(b=28.5[cm]=0.285[m]、ガラス断面h=5[mm]=0.005[m])とします。

Z=0.285✕0.005✕0.005/6≒1.1875e-06

最大応力σmax

σmax=Mmax/Z=6.32/(1.1875e-06)≒5.4[MPa]

外掛けフィルターにリングろ材ではなくプラスチックろ材を入れて重量ほぼゼロと仮定すると

Mmax=2.5[kg]✕9.8[m/s2]✕0.215[m]≒5.27[N・m]

σmax=Mmax/Z=5.27/(1.1875e-06)≒4.44[MPa]

ガラスの許容応力が約6.9[MPa]なので、「まあまあ割れずに行けそう」と考えられます。

ただし実際は片持ばりモデルではなく、モーメントのときの長さも短くなるはずで、もっと複雑に応力が分散されるのでもう少し最大応力は低くなるでしょう。

ただやはりコトブキ工芸 プロフィットフィルター Bigにはリングろ材をびっしり詰めるというのはちょっと危ないかもしれません。

大型の外掛けフィルターのラインナップ

おそらく流通量が多くて、60cm規格水槽以上で使える外掛けフィルターは以下の3種と思われます。

GEX 外掛け式フィルター 簡単ラクラクパワーフィルター L

GEX 外掛け式フィルター 簡単ラクラクパワーフィルター Lは60Lまで対応するので60cm規格水槽まで対応します。

呼び水は必要ですが、フィルターの流通量が多いのでフィルターマットの流通量も多く、交換ろ材が終売という懸念が少ないです。フィルター本体はcharm楽天市場店で1,997円となっています。

テトラAT-75W

129Lまで(75cm水槽:幅75×奥行き45×高さ45cm)対応する大型の外掛けフィルターです。

charm楽天市場店の価格は3,310円となっています。簡単ラクラクパワーフィルター Lより高額ですが、大水槽まで適合するろ過力の高さを考えると妥当ではないかと思われます。

コトブキ工芸 プロフィットフィルター Big

charm楽天市場店での価格は3,791円です。

おそらく現存する外掛けフィルターの中で最大サイズと思われます。適合水量は約110Lまで。

90cmスリム水槽まで行けます。

改造用の公式ろ材もあります。多孔質ろ材ですが、容量を守ってカタログ通り一つだけ使えばガラスは大丈夫でしょう。パワーリングミニです。

大型外掛けフィルターの改造で輝く軽いろ材

上の計算で大型外掛けフィルターに重いセラミックリングろ材をびっしり詰め込むのはちょっと懸念があるとお話しました。

なら軽いろ材は無いのかというと軽いろ材はあります。

まずはキャビティ。

無数のヒダヒダ表面で生物ろ過を行う仕組みです。リングろ材より表面積が足りないと感じるかもしれませんが、使っている人は多いです。効果はあるようです。

ネットに入れて利用したほうが使いやすいです。隙間ができるならろ材の余りなどで塞いでください。ウールでもいいです。

次がバイオメディア。

要するに多孔質スポンジをサイコロ状にカットした製品です。スポンジフィルターではエアレーションが必要でしたが、外掛けフィルターにこれを入れるなら水中ポンプでスポンジフィルターのろ過力が手に入るので静音・高性能なろ過が可能になります。

バイオメディアには専用ネットが付属するのでそのまま外掛けフィルターに入れることが可能です。

2セット買うとちょうどよいと思います。

なお大型外掛けフィルターの付属ろ材だけでもカタログ上の水量まで対応するろ過力はありますし、付属ろ材は軽いためそのまま付属ろ材だけ使うでも大丈夫です。

あくまで生物ろ過を強化したいときに改造用のろ材を検討すると良いでしょう。

まとめ【大型の外掛けフィルターを紹介しました】

今回は大型の外掛けフィルターを利用したときのガラスの強度計算と大型の外掛けフィルターのラインナップ、改造用の軽いろ材について解説しました。

外掛けフィルターは外部フィルターよりメンテナンスしやすいので、外部フィルターが面倒だな、と感じたら検討してみるといいんじゃないでしょうか。

改造しなくてもちゃんと定期的に水換えと掃除をしていれば維持できると思われます

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