夏の熱帯魚水槽にはヒーターが必要!意外に水温下がります

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はじめに

夏は暑いので

ヒーターなくてもダイジョブじゃね?

と考えがちです。

しかしながら、夏とはいえ、夜と朝はそれなりに気温が低下します。

熱帯魚は寒さに弱いので、夏の水温の低下で病気が発生する場合があります。

今回は

夏でもヒーターは稼働させておきましょう

という話をします。

夏の最低気温の推移

日本の東京の夏の気温のデータです。

東京 2021年のデータ

月 最高 日最低の平均 月最低 の順

6月 31.4℃ 19.4℃ 15.1℃

7月 34.7℃ 22.9℃ 19.3℃

8月 36.8℃ 24.3℃  18.4℃

9月 31.7℃ 19.3℃ 16.8℃

出典:気象庁ホームページ

気温が30℃を超えていても、19℃程度までは気温が下がります。

また6月と9月は15・16℃と結構冷え込みます。

外に水槽を置くということはないでしょうが、それなりに水温が下がるというのは十分起こりえます。

そもそも熱帯魚はどんなところに暮らしているのか

グッピーとプレコを例に考えてみましょう。

グッピーに関して。

原産地は南米北部のトリニダド、小アンチル諸島、ベネズエラ、ブラジル、コロンビア、ギアナで採集されたグッピーが原種です。

参考:GEX, グッピーの歴史, 閲覧日:2023-01-14

次はプレコに関して。

アマゾン川を中心とした南米の熱帯域に分布しています。

参考:パウパウアクアガーデン, プレコまめ知識, 閲覧日:2023-02-24

それではベネズエラとブラジル(アマゾン川)の地域の気温について考えます。

カラカス/マイケティア -ベネズエラ

1月から12月までの月平均気温の平年値に関して

最低値:25.5℃

最高値:28.2℃

出典:気象庁ホームページ

ベレン -ブラジル

1月から12月までの月平均気温の平年値に関して

最低値:26.1℃

最高値:27.5℃

1月から12月までの2021年の月平均最低気温に関して

最低値:22.7℃

最高値:23.6℃

出典:気象庁ホームページ

なお上記の平年値というのは

1991-2020年の30年間のデータの平均をもとに算出。

要するに南米は暖かく、一年を通して25℃以上の気温があるということです。

暑いときの寒さも日本よりは穏やかです。

一年の中で月最低気温は22℃程度です。

特に日本の6月・9月は熱帯と同じ最低気温とは言い難いですね。

ましてや魚は変温動物。水温の影響は活動度にモロに影響してきます。

6月と9月をヒーターなしというのは良くないですね。

なお7月と8月は日本と熱帯で大して最低気温が変わらないじゃないか、ということもできますが、日本の最低気温は18℃程度まで下がる日があります。

これが次の「水合わせの理由」からよくないんです。

水合わせをするのはなぜか

よく熱帯魚を購入したら水合わせをしてくださいと言われますよね。

その理由は次のようなものです。

異なる水質の水槽に入ると、生体に負荷がかかります。

pHや水温に差がある水槽へ急に移されると、生体はそのショックで病気になってしまうこともあります。

そんな負荷を和らげるための作業が「水合わせ」です。

参考:チャーム, 水合わせ方法・トリートメント方法, 閲覧日:2023-02-24

要するに熱帯魚は水温の差に弱いということです。

そのため夏に水温が低下して、また上昇するみたいなことを繰り返すのは魚にとってよくないのです。

だから

夏でもヒーターを入れましょう

という話になります。

ヒーターを入れておけば、とりあえず水温が下がるという状況は避けることができます

熱帯魚の原種が生息する熱帯地域でも、夜はそれなりに涼しくなるから、日本でもそれを再現しているだけだ、とヒーター無しを選択したくなりますが、水合わせ程度の水温差で熱帯魚は病気になります。

よほどの専門家でないなら、水温の変化が生じるヒーター無しはやめておいたほうがいいでしょう。

ヒーターは水槽サイズに合ったものを

ヒーターは出力が小さいと十分に水温が上がりません

熱が10逃げていくのに、5しか温められないといつまでも水温は上がらなんです。

だから10以上温められるヒーターを入れて、10以上温めたら停止する(これがサーモスタットの役目)というのが大事なんです。

各ヒーターのパッケージを見ればヒーターのワット数と適合水槽の容量(リットル)が書いてあるはずなので、それを守るのが基本です。

何リットル以下まで大丈夫か確認しましょう。

ヒーターは春・秋・冬と使うので、適合水槽を守って、一つでオールシーズン使えるものを選びましょう

水温計を見る習慣をつけよう

水温計を確認すれば、ヒーターが故障しているかどうかがわかります。

しかしながら、この作業はだんだん省略しがちになります。

毎日水温計を見ていると飽きてくるんです。

ではどうするか。

毎日水槽を見る習慣をつける

ということを実践しましょう。

水槽を見るためには水槽が見るに値する水槽である必要があります。

水槽をきれいに保つ方法について書きました。

よろしければご覧ください。

水槽をきれいに保って、ついでに水温計を見るようにすれば、毎日の水温チェックがしやすくなりますよ。

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それでも水温低下で魚が病気になったら

水温の低下で起きる代表的な病気は

白点病

です。

観賞魚用の薬は色々市販されていますが、とりあえずの処置としておすすめするのが

塩水浴

です。

読んで字のごとく、水槽に塩を入れる方法です。

塩の種類はあまり気にしなくてよいでしょう。塩分濃度が大事なので。

お金に余裕があればミネラルたくさんの天然塩がおすすめです。

塩分濃度は0.5%が良いとされています。

水槽の容量を計算して、それに0.005を掛けた値の重さの塩を入れます。

例えば45cm水槽の場合容量30L=30000mL程度です。

水は1mLで1gなので

30000×0.005=150

つまり150gの塩を入れるということになります。

注意点としては

結構入れないと効かない

ということです。

中途半端に塩を入れても効かないんです。

水換えのときは、減った分の塩を足します。

3分の1水換えをするとすると

45cm水槽のときは10Lです。

10Lの0.5%は

50gなので50gの塩を新しい水に追加すればいいですね。

また予防的に塩を入れるという方法もあります。

そのときは0.3%の塩を入れると良いでしょう。

まとめ

今回は夏のヒーターについて書きました。

夏も水温が下がる可能性があるので、ヒーターは一年中入れておいたほうがいいですね。