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今回はロカボーイのサイズに対するおすすめ水槽容量などについて解説します。
ロカボーイにはサイズがある
当たり前ではありますが、ロカボーイにはサイズがあります。
主に「S」「M」「L」のラインナップがあり、大きさはこの順にLなら大きい、Sなら小さい、Mなら普通くらいになっています。
基本的にロカボーイのサイズが大きいほど大きな水槽のろ過を行うことができます。
ロカボーイだけで水槽のろ過はできるの?
ロカボーイは水槽のフィルターの中でも最安に分類されます。
一般的な入門セットにも入っていますが、なにぶんものすごく安いので、「ロカボーイだけでは水槽のろ過は足りないのではないか?」と思われる方も多いでしょう。
私もアクアリウムを始めたばかりのころは、「ロカボーイは安いフィルターだからろ過力が足りない。もっと本格的なフィルターじゃないとダメだ」と思っていました。
ただ、メダカなどを飼育していると、「このフィルター、これだけで十分なのでは?」と思うようになってきました。
ロカボーイの特性を理解していれば、特定の用途ならロカボーイだけで十分なのです。
ロカボーイに対する誤解【ろ過力が足りない?】
まずロカボーイにはサイズがあります。しかしながらホームセンターなどで販売されているのは主に「S」サイズです。
これはアクアリウムに入門する人は小さい水槽から始めるはずだし、アクアリウムコーナーの場所を取らない小さめの水槽を売り場に置いておいたほうがいい。だから小さい水槽用のフィルターを多く置こう、みたいなお店側の判断だと思います。
小さい水槽にはロカボーイSが適切です。
だから大きい水槽にはロカボーイが使えない・能力不足みたいな印象が生まれてしまっていると思われます。
ロカボーイのサイズと適合水槽の関係
この誤解を解くために、ロカボーイのサイズと適合水槽についてまとめてみます。以下はその適合表です。
ロカボーイサイズ | 適合水槽 |
ロカボーイS | 幅約39cm(水容量約23L)以下の水槽 |
ロカボーイM | 幅40〜60cmの水槽 |
ロカボーイL | 88L以下の水槽 |
ロカボーイMは60cm水槽まで使えるので、ロカボーイLは90cm水槽まで使えそうな気持ちになりますが、90cm水槽の水量は約182Lなので一つだけでは使えません。90cm水槽で使いたいなら二つ入れておけばいいでしょう。
ロカボーイLは60cm水槽で水槽が汚れやすい大型の魚やたくさんの魚が入っているような水槽向けと思われます。
この表からわかるように、本格的にアクアリウムをするならよく使う45cm水槽と60cm水槽ならロカボーイMで十分対応可能です。
ロカボーイのろ過力
ロカボーイの運営方法は以下の記事でまとめました。
ロカボーイでは「物理ろ過」と「生物ろ過」が可能で、この二つのろ過ができているので、ろ過という視点だけで見れば他のフィルターは特に必要ありません。
また活性炭やゼオライトによる「吸着ろ過」を利用すればろ過力はさらにパワーアップします。
その場合付属のろ過マットを定期的に交換することになりますが、それほど高いものではないので、大型魚や中型魚を安く運営したい、みたいなときに重宝するでしょう。
ロカボーイのデメリット
よく使う60cm水槽までの大きさの水槽ならロカボーイのサイズを変更することで十分対応可能ですが、ロカボーイにはいくつかデメリットがあります。水槽のフィルターを選択するときはこのデメリットを考慮してフィルターを選ぶ必要があるでしょう。
- ロカボーイは水槽内で場所をとるので水槽が狭くなる
- 見た目に高級感がない
ロカボーイは投げ込みフィルターに分類され、水槽内に入れて使用します。
このため水槽の外にろ過槽(ろ過を行う場所)がある、外掛けフィルターや外部フィルターに比べ、魚の遊泳スペースが物理的に少なくなります。
特にロカボーイMとLはかなり大きいので注意が必要です。
つまり熱帯魚などの遊泳を横から見るような用途の場合、ロカボーイを入れると魚が伸び伸び泳いでいるようなそうでないような微妙な状況になります。
メダカなどの上から見る魚の場合、底面に置いてあるロカボーイは水面付近を邪魔しないので特に不満が無い場合が多いです。
このためロカボーイを使用するときはメダカや金魚などを上から見るような用途が適しています。
またかなり安いフィルターなので、高級感はありません。外部フィルターなどを設置した場合に比べ、「見た目重視よりは魚を生存させているだけ」みたいな感覚になる場合があり、アクアリウムにインテリア性を求める場合、あまり適していないような印象を持ちます。
水槽に高級感やインテリア性をもたせたいなら外部フィルターがおすすめです。
結局ロカボーイのサイズはどういう時にどれを選べばいいの?
ここまでの話をまとめると以下のようになります。
- 30cm水槽くらいならロカボーイS
- 45cm~60cm水槽ならロカボーイM
- 60cm水槽以下で水が汚れやすいならロカボーイL
- メダカやらんちゅうなどの上から見るような魚の飼育に特に優れている
- とにかく安く魚を飼いたいときはロカボーイだけでも飼える
我が家ではロカボーイだけで運営している水槽がたくさんありますが、主にらんちゅうとメダカです。
以下は我が家のらんちゅうとメダカの水槽です。ロカボーイで運営されています。
大きめのタライで飼育しているらんちゅうにはロカボーイM、小さめのメダカ鉢で飼育しているメダカにはロカボーイSが使用されています。
特に問題なく運営できています。メダカを飼育していると繁殖してたくさんメダカ鉢が必要になってくるので、それらすべてに外部フィルターをとはいかなくなり、そういう時にロカボーイは大活躍です。
まとめ【ロカボーイのサイズ比較】
今回はロカボーイのサイズに関する解説をしました。
メリットとデメリットを考慮して選択すればロカボーイはかなり有用なフィルターです。
他のフィルターのろ過の補助をしたいときに、ロカボーイSを予防的に入れるという方法もありますよ
フィルター交換がほとんど不要になるストロングスポンジなら補助的な役割にピッタリです。