水槽アイテム・生体紹介

ロカボーイの掃除【フィルター交換頻度や洗い方】

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今回は投げ込み式フィルターの定番「ロカボーイ」の掃除でのフィルターについての内容です。

ロカボーイのフィルターって交換しなきゃダメなの?

あのマットを洗いながら長く使えないものか…

公式ページにはこうあります。

2~4週間を目安に、軽く水洗いして交換してください。

参考:GEX, ロカボーイS活性炭マット 3個パックN

フィルター3個パックの場合、長く使っても3か月に一回補充する必要があります。

正直実用的にはあまり期間にはこだわらずに「トロトロするまで使う」でいいと思います。

公式交換期間はあくまで目安なので、トロトロになるまで使うくらいでも大丈夫でしょう。そのあとは新しいマットと交換しましょう

以下その理由です。

そもそも交換するのはなんで?

ロカボーイの交換用マットは使っているうちに汚れを吸着して目詰まりしていきますし、マット自体が汚れていきます。

それを取り除くだけなら飼育水で軽くもみ洗いすればある程度マット(ウール部分)がきれいになって再び使えます。

通常の管理ではこのようにマットを洗いながら再利用することである程度マットを延命できます。私の感覚的には1か月以上はもつと思います。

しかしながら以下の状況を回避できないので、最終的には交換が必要です。

  • マットのウール部分がボロボロ・トロトロになってろ過力大幅減少
  • 活性炭・ゼオライトの寿命

ウールがボロボロ・トロトロになる

マットのウール部分はもみ洗いである程度きれいになりますが、ウール系の素材は次第にボロボロになっていき、使えなくなります。トロトロだともうロカボーイに入れた瞬間ペシャっとつぶれてろ材の意味を成しません。

これは外部フィルターのろ材にウールを入れていても起きる現象で、ウール系の素材を使っている限り避けることができません。トロトロになったウールの再生方法はありません。

そのため「ウールは消耗品」と割り切って使うのが通常の使い方です。

またボロボロになったウールから活性炭が飛び出して洗っているときに洗面所や台所のシンクに散らばります。これを掃除するのも大変面倒です。

ボロボロ・トロトロになってきたら、寿命と割り切って交換しましょう。

活性炭・ゼオライトの寿命

そもそも活性炭・ゼオライトがなぜ入っているのかというと、「化学ろ過(吸着ろ過)」をするためです。

ウールで行っているのは「物理ろ過」「生物ろ過」です。

物理ろ過は物理的にウールでゴミを集めて汚れの元をフィルター内にとどめます。

生物ろ過はエサの分解物である毒性物質のアンモニウムイオンを比較的毒性の少ない硝酸塩まで分解します。

この「物理ろ過」と「生物ろ過」を行うのがウールの部分です。

では「化学ろ過」は何をしているのかというと、アンモニウムイオンや濁り物質などを活性炭・ゼオライトに吸着して内部にとどめています。

ただし活性炭はアンモニウムイオンの吸着作用がそれほど期待できません。

そこにメーカーも目を付けたのか、ゼオライトも交換用マットに含まれています。ゼオライトならアンモニウムイオンを吸着できます。

ただし活性炭やゼオライトは無限に吸着できるわけではなく、活性炭やゼオライトの吸着量の限界まで吸着するとそれ以上吸着しなくなります。

活性炭やゼオライトは立ち上げ直後の水槽の濁り取りや生物ろ過が立ち上がるまでの繋ぎとしての意味合いが強いのです。

結局ロカボーイの活性炭やゼオライトは立ち上げ間もない期間で必要なだけです。立ち上げ初期は水槽内の微生物のバランスが悪いので濁りが出たり、生物ろ過の効果が薄くアンモニウムイオンをろ過できない可能性が高いからです。ある程度飼育水の微生物のバランスが取れてきたら吸着しなくても安定します。そこで活性炭とゼオライトの役目は終了です。

なので、ロカボーイの交換のシグナルは「ウールがボロボロ・トロトロになったかどうか」で判断するとよいでしょう。

活性炭の濁り取りやゼオライトのアンモニウムイオン吸着作用に常に頼らなければいけない飼育水というのは安定が悪い異常事態ですので、そういうときは原因を考えて何らかの対策をとったほうがよいでしょう。

結局ボロボロになってきたら交換するしかないんだね…

交換不要のロカボーイ用スポンジマットもあるよ

ウール系の素材を使った通常の交換用マットは生物ろ過、物理ろ過、化学ろ過のバランスが取れていてよい製品なのですが、ウールではないプラスチック素材のスポンジタイプの交換用マットもあります。

こちらはウール不使用でトロトロにならないので、長く使えます。

ただし見た感じから考えてもウールほどたくさんの隙間があるようには見えません。目がものすごく粗いスポンジという印象です。テトラのスポンジフィルターのスポンジよりは遥かにスポンジの目が粗いです。

実際使用してみて掃除のときに飼育水でもみ洗いしてみましたが、ウール系の交換用マットほど「ジュワ」っと汚れが出てくるということがないので、ろ過力で言えばウール系に軍配が上がる印象です。

ロカボーイを他のフィルターの補助やエアーの供給装置として使うときに「多少は効果がある」生物ろ過を期待するくらいの性能だと思います。

ロカボーイだけで水槽のろ過をしようと思ったら通常のウール系を使ったほうがよさそうだね

まとめ【ロカボーイのマットはトロトロになったら交換する】

今回はロカボーイの掃除のときに交換用マットをどのくらいの状態まで使ってから交換すればいいのかという話をしました。

トロトロになる前のちゃんと硬さが維持されている状態なら、物理ろ過も生物ろ過も機能しているので使えます。

ただしトロトロになるともう使い物にならないので、消耗品と割り切って新しいものと交換しましょう。

洗いながら使って、トロトロになったら交換しましょう