グッピーとメダカの混泳の注意点

2025年8月3日2025年11月6日

今回はグッピーとメダカの混泳の注意点について解説します。

グッピーとメダカは混泳できる？→基本的に可能

グッピーとメダカは混泳できます。

実際我が家でもやったことがあります。

混泳可能な理由①水温

グッピーとメダカの生育可能水温は以下となります。

グッピー：13℃以上29℃以下（適正：24℃〜28℃）
メダカ：5℃以上35℃以下（適正：23℃〜30℃）

グッピーの水温に関しては以下の記事で総合的に扱っています。

その他にも以下の2つの記事でグッピーとメダカの水温に関して解説しています。

詳しくは2つの記事でやりましたが、適正水温じゃないと繁殖しないとか、徐々に数が減るとかあるので、適正水温を保つのが重要です。あくまで上でご紹介したリミットは「生存だけは維持できる」水温です。飼育するなら適正水温で飼育しましょう。

では「メダカ用のヒーター」で23度程度を維持するのと、グッピー用の熱帯魚ヒーターで26℃程度を維持するのはどっちがいいのか？と思いますよね。

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結論としては混泳するなら熱帯魚用ヒーターで26℃程度を維持したほうがいいとなります。

理由はグッピーの稚魚の雌雄は24℃より28℃のほうがオスが生まれる割合が増える、そもそもの生まれる稚魚の数が増えるからです。つまり23℃くらいの低温にしてしまうとグッピーの稚魚が生まれにくくなる、生まれてもオスが少なくなるということです。

グッピーは水温によって生まれる稚魚の数と性別が変わる魚なので、ちゃんと繁殖させたいなら26℃程度を維持したほうがいいです。

26℃ならメダカも飼育できる水温なので、熱帯魚用ヒーターで26℃くらいにするのを推奨します。

また夏場はどうするんだ？となるかもしれませんが、基本的にグッピーに合わせたほうがいいでしょう。

メダカは35℃の環境でも直射日光を防げばなんとか生きていけます。ただグッピーは30℃以上の水温になると明らかに数が減っていくので、最高でも29℃程度を維持する必要があります。

夏に日中の最高気温が33℃くらいの地域なら冷却ファン（特に暑くなる前の午前中から送風するのが有効。涼しいのを維持するほうが暑いのを冷やすより簡単）、それ以上の気温なら凍らせたペットボトルとファンの組み合わせか水槽用クーラーか部屋全体を人間用のクーラーで冷やすことになります。

水槽用クーラーと人間用クーラーの電気代は上の記事をご覧ください。

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混泳可能な理由②pH

基本的にグッピーの適正pHが中性〜弱アルカリ性、メダカの適正pHが弱酸性〜弱アルカリ性となっていて中性付近を維持していればグッピーとメダカを混泳させることが可能です。

要するに普通に飼育していれば混泳できることが多いでしょう。

混泳可能な理由③体格が同じ

グッピーもメダカも同じような大きさの魚なので、どちらかがどちらかを必要以上に追い立てるみたいなことは少ないです。

なので混泳してもうまくいくでしょう。後述するように「繁殖を目指さないのなら」ですが…。

混泳可能な理由④エサが同じでOK

どちらも同じような体格で同じような場所を泳ぐ魚なので、共通のフレーク状のエサで十分飼育可能です。

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もしメダカの食べるスピードが遅すぎると感じるなら、フレークよりもさらに細かいエサを与えれば、グッピーのひと口食べる回数が増えて時間が稼げて、メダカまでエサが回る確率が上がると思われます。

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グッピーとメダカの混泳の注意点

一応混泳は可能ですが、当然ながら注意点もあります。

繁殖は別系統で行う

実際にメダカとグッピーの稚魚を同居させたことがありますが、グッピーの稚魚はメダカの稚魚に対して大きいです。

同居させておいたらどうもメダカの稚魚の生存率が悪い…。どうも食べちゃうみたいなんですよね。

グッピーの稚魚は稚魚とは言えメダカの稚魚は口に入っちゃう感じ。

なのでグッピーとメダカ双方を繁殖させたいなら、グッピー稚魚はグッピー稚魚用の産卵箱やネットに入れる、メダカの卵はメダカの卵で別のネットなどに入れる。

そのように別々に稚魚を育成する必要があります。

グッピーとメダカの数はメダカ優勢の方がいい

グッピーは繁殖力も高く、エサへの食いつきも半端ないです。

そのためメダカと一緒に飼育しているとグッピーが多すぎる場合、すぐエサを食べ尽くしてしまい、メダカが弱っていく場合があります。

グッピーとメダカを混泳させても生存させることは可能ですが、数としてはメダカが多いような環境か、同じくらいの比率でもそもそもの絶対数が双方で少ないような環境のほうがうまく行きやすいと思います。

つまり結局の所、繁殖させるなら最終的にはグッピーはグッピー、メダカはメダカで飼育したほうが良いように思います。

メダカとグッピーは交雑するの？

詳しくは上の記事でやりましたが、メダカはダツ目メダカ科の魚です。（参考：国立環境研究所, メダカ）

それに対してグッピーはカダヤシ目カダヤシ科の魚です。（参考：国立環境研究所, グッピー）

つまり種としては別の魚になるので交雑はほぼ無いと考えられます。

私も混泳させていたときは、グッピーからメダカみたいに卵を産む個体が産まれたり、メダカからグッピーが産まれたりすることはありませんでした。

メダカとグッピーの混泳用の水槽の作り方

色々なやり方がありますが、一例として混泳用の水槽の作り方をご紹介します。

魚をどこで買うか

基本的に品質がある程度そろっていて失敗が少ない熱帯魚通販大手charm系列の通販がおすすめです。

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グッピーもメダカも色々いますけど、混泳させたいなら国産グッピーとミックスメダカあたりから始めると飼育もしやすくて良いのではないでしょうか。国産グッピーは日本の水質に適応して育っているので失敗が少ないです。

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注意点としては国産と外国産のグッピーを混ぜないことです。

メダカの注意点も確認しておくことをおすすめします。以下の記事にまとめてあります。

何匹くらい入れていいのか

まあメダカとグッピーは同じくらいの大きさなので1匹に飼育水1Lでいいんじゃないでしょうか。余裕を持たせたいなら体長1cmに飼育水1Lとして、体長を2cmに仮定するといいように思います。

30cmキューブ水槽：23L→23匹。余裕を持たせたいなら11匹
45cm規格水槽：30L→30匹。余裕を持たせたいなら15匹

水槽

30cmキューブ水槽〜60cm規格水槽まで使えますが、簡単に始められて設置しやすいという点で今回は30cmキューブ水槽をご紹介します。もちろん45cm規格水槽でもOKです。

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水槽	サイズ	水量
30cmキューブ水槽	30×30×30cm	約22〜24L
45cm規格水槽	45×27×30cm	約29～31L
60cm規格水槽	60×30×36cm	約59L

フィルター

フィルターは投げ込みフィルターがおすすめ。

というのもグッピーは外掛けフィルターなんかでも飼育できるのですが、メダカは水流が弱い方が体力を奪われにくく、水流が弱いフィルターが良いでしょう。

30cmキューブ水槽ならロカボーイS、45cm規格水槽ならロカボーイMがおすすめ。

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上の記事でやりましたが、パワーアップパイプを水面から出すような配置にすれば、水流はかなり抑えられます。

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ろ過マットは交換式のものでいいのですが、そのコストを抑えたければストロングスポンジがよいでしょう。耐久性が高いので長期間使えます。ストロングスポンジでも生物ろ過は可能です。

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生物ろ過についてはこちらをご覧ください。

バイオフィルムや活性汚泥まで含めた詳細な生物ろ過の仕組みに関しては以下の記事もご覧ください。

ヒーター

熱帯魚用のオートヒーターが良いでしょう。26℃程度を維持できます。

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30cmキューブ水槽ならSH80、45cm規格水槽ならSH120が良いでしょう。

底砂

無理してアルカリ性にしなくてかまいません。

我が家ではグッピーとメダカ双方に大磯砂を使っていますが、水質は弱酸性です。

それでもどちらもちゃんと生存しています。上の記事ではアルカリを維持するために石などを入れると良いと書きましたが、無くてもどちらも飼育することは可能です。

大磯砂は水質に影響を与えにくく管理が簡単で、安価なので混泳に向いています。

砂の厚みは深くなくて良いので1cmも敷けばいいでしょう。

1cmの厚みに敷くなら、30cmキューブ水槽で0.9L、45cm規格水槽なら1.2L、60cm規格水槽なら1.8L程度あればよいです。

大磯砂は1kgあたり約0.6Lなので、30cmキューブ水槽で1.5kg、45cm規格水槽なら2.0kg、60cm規格水槽なら3.0kg程度あればよいでしょう。

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大磯砂はプロホースなどで定期的にガサゴソ掃除しましょう。

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照明

照明なしは鑑賞性の低下と魚の元気の低下を引き起こすので必要です。

水草水槽にしないので高光量は不要です。

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クリアパワーLED3 300は消費電力9Ｗ、クリアパワーLED3 450は消費電力12Wです。

その他の機器と用品

とりあえずカルキ抜きとスクレイパーくらいがあれば混泳を開始できるでしょう。

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フレックスのスクレイパーはプラスチック製なのでガラスを削る心配がなく長期間使える耐久性もあるのでおすすめです。

またエーハイムのカルキ抜きは高額な部類ですが、エラ保護成分が入っているので水換えのときに塩素の影響をより受けにくくできるため我が家でも使っています。

塩素とエラの関係については以下の記事をご覧ください。カルキ抜きがなぜ必要なのかも書いてあります。要するに塩素はエラを悪くするので呼吸困難になって魚が死んでしまうため塩素を抜くことができるカルキ抜きを使うという話です。

まとめ【グッピーとメダカの混泳】

今回はグッピーとメダカの混泳の注意点について解説しました。

色々と気をつける点はありますが、できないことはないので、もしどちらも同じ水槽で飼育したいならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

注意する点はエサやりと繁殖です

グッピーとメダカの混泳の注意点

グッピーとメダカは混泳できる？→基本的に可能

混泳可能な理由①水温

混泳可能な理由②pH

混泳可能な理由③体格が同じ

混泳可能な理由④エサが同じでOK

グッピーとメダカの混泳の注意点

繁殖は別系統で行う

グッピーとメダカの数はメダカ優勢の方がいい

メダカとグッピーは交雑するの？

メダカとグッピーの混泳用の水槽の作り方

魚をどこで買うか

何匹くらい入れていいのか

水槽

フィルター

ヒーター

底砂

照明

その他の機器と用品

まとめ【グッピーとメダカの混泳】

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