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今回はメダカの冬越えのために水温は何度で管理したほうがいいのか、屋内と屋外それぞれで解説するという内容です。ただし屋外の水温は人力ではどうにもならないので基本冬眠させます。
メダカの冬眠
メダカは冬になると冬眠します。この時の水温の目安は5℃です。
5℃以下になるとメダカは冬眠します。
冬眠するとエサを食べなくなり水槽の底でじっとするようになります。
なお5℃ではっきり冬眠かどうか分かれるわけではなく、10℃くらいから徐々に冬眠していきます。
メダカの適温
色々な説がありますが、ここでは15℃から30℃の間とします。
冬眠せず元気に泳ぐ目安です。
メダカの繁殖適温
繁殖まで考えると水温18度以上、日照時間12時間以上ほしいところです。冬は日照時間が少なくなるので、ライトで日照時間を補うことになります。
以下では東京都の日の出から日の入りまでの時間を示しています。(参考:国立天文台ホームページを参考に当サイト運営者が加工して作成, 東京(東京都)のこよみ)
月 | 日の出から日の入りまでの時間 |
8月 | 約13時間 |
9月 | 約12時間 |
10月 | 約10時間半 |
11月 | 約10時間 |
12月 | 約9時間半 |
1月 | 約10時間半 |
2月 | 約11時間半 |
3月 | 約12時間半 |
4月 | 約13時間半 |
この表から10月から2月くらいまではライトで数時間、朝と夕方明るくすればよいでしょう。
メダカの産卵には150lx必要と言われていますが、たいていの照明ならクリアするので、高級な高出力の照明は必要ありません。
メダカの屋内飼育における冬眠させない管理の場合のヒーター
メダカの屋内飼育で冬眠させない管理をしたい場合はヒーターで温めればいいのですが、繁殖を目指すのか、目指さないのかで使えるヒーターが異なります。
メダカ用のオートヒーターを選べばだいたい23℃前後を維持してくれるので生育適温と繁殖適温の両方を満たすことができます。
GEXならちょっと高いけど外気に触れたときにセンサーで通電を遮断しても再び水中に入れればまたヒーターが使えるのでおすすめです。
うっかりヒーターのコンセントを入れたまま水槽の外に出したりしないよ、という方はテトラのほうがちょっとお安い。こちらは安全装置が作動してからの再使用ができないので注意しましょう。
もう少し低温で管理したいなら金魚ヒーターでもいいですが、中途半端に冷たいのでメダカならメダカ用のヒーターを買ったほうがいいでしょう。
こちらは18℃程度をキープします。
メダカの屋内飼育で冬眠させる場合
5℃程度の水温になるとメダカは冬眠するので、屋内飼育でもリビングなど常に温かい場所以外で飼育していれば自然と冬眠します。
冬眠して動かないならエサは与えず、水換えも不要です。蒸発して水槽の水がなくなってきたら水温を測って水槽と同じくらいの水温にしてからカルキ抜きを入れて足し水しましょう。
中途半端に温かくなるとメダカは活動を始めてゆっくり動く場合があります。そういう時はほんの少しだけエサを与えたほうが無難です。しかしながら活動自体は本調子ではないので、エサは控えめに与えましょう。
こういう時に無理して水換えをしたりすると冬眠から覚めてしまって、それからすぐに室温が低下して水温の乱高下で体力を奪われます。
中途半端に温かい場所で飼育するなら、無理して冬眠させず、ヒーターを使って加温するということも検討しましょう。
稚魚と卵は冬眠できません
冬眠には体力と栄養の蓄えが必要です。稚魚と卵はその両方が無い状態なので冬眠させようとすると死んでしまいます。
稚魚と卵の冬越えにはヒーター必須と考えましょう。
メダカの屋外飼育の冬の管理
メダカの屋外飼育では保温しても5℃以上をキープするのは難しいので冬眠させます。エサやり不要、水換え不要です。あまりにも飼育水が蒸発したときは水温を合わせてから足し水してください。
ただしメダカを飼育する容器は高さが浅い場合が多く、冬の寒さで完全凍結してしまう場合があります。
飼育水が完全凍結するとさすがにメダカが死んでしまうので、エアレーションするとか、発泡スチロールを浮かべるとか、夜はメダカ飼育容器の上に発泡スチロールをかぶせて放射冷却を防ぐとか工夫が必要です。
ただしエアレーションすると多少なりとも水流ができてメダカの体力を奪います。寒い夜と朝でも完全凍結しないならエアレーションは極力しない、しても弱くエアレーションするようにしましょう。
お住いの地域の冬の厳しさを基に、ある程度寒い日の水温を測って様子を見ながら対策しましょう。寒波が来るというニュースもチェックしてください。
まとめ【メダカの冬越えのためにヒーターを入れましょう】
今回はメダカの冬越えに関して水温を中心に解説しました。
メダカ用ヒーターを使うのが一番簡単で確実です。
メダカを冬越えさせて次の年もメダカ飼育を楽しみましょう。
室内で中途半端に冬眠させるより安心です