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今回は外掛けフィルターのデメリットを解説して、それを改善・回避する方法も述べます。
安価で使いやすい入門的なフィルターである外掛けフィルターですが、以下のようなデメリットが存在します。
一つずつ改善策・回避策を解説していきます。
外掛けフィルターは吸い上げた水が空気に触れるので、CO2がある程度無駄になります。
吸い上げた水が空気に触れて流れるとCO2が抜けてしまうのです。
この解決方法ですが以下のようになります。
水中フィルターと外部フィルターは仕組み上吸い込んだ水が空気に触れにくいのでCO2が漏れにくく水草水槽向けです。
またCO2を多めに添加するとCO2中毒の恐れがあるので、ちゃんと水中のCO2濃度を測りましょう。
これは宿命なのでどうにもならないです。
普通のガラス蓋やプラスチック製の蓋は水槽の上をピッチリ覆う構造になっていないので、隙間があるものが多いです。
ただ飛び出し防止で水槽の上を全部覆いたいときは、板などで隙間を覆うことになるのですが、そこに外掛けフィルターの吐き出し口が突き出してうまく覆えません。
対策としてはうまく手作りで隙間を埋めるような蓋を作るくらいです。
面倒なら水中フィルターやスポンジフィルター、投げ込みフィルターなどの水中で完結するフィルターを使いましょう。
基本的に外掛けフィルターは水中ポンプ駆動なのでエアーポンプを利用するエアーリフト式のフィルターより静音です。
ただフィルターを引っ掛ける部分にポンプの振動が伝わって「ブーン」と音がする場合があります。
対策としては引っ掛ける部分に裏から緩衝材を貼るということになります。
スポンジ状の緩衝材や工作マットみたいなものが100均などに売っているので、適当な長さに切ってフィルターの引っ掛ける部分にテープなどで貼り付けます。
振動が和らいで音が小さくなるはずです。
付属のろ過マットは基本的に「活性炭を利用した化学ろ過」を前提としたろ材です。化学ろ過に関しては以下の記事もご覧ください。
化学ろ過ではゼオライトや活性炭に黄ばみや細かい汚れを吸着させて水槽内から除去します。
吸着限界を迎えると使えなくなるのでろ過マットは交換となります。
これでもある程度ろ過はできるのですが、ろ過バクテリアによる生物ろ過に関してはろ過マットを交換するたびに、バクテリアが繁殖したマットを捨ててしまうので、いつまで経っても生物ろ過が完成しません。
上の記事では付属のろ過マットをちょっと長く使う方法を解説しています。
活性炭の機能は捨てて、生物ろ過だけでマットを使いまわします。マットがボロボロになったら交換します。
しかしこの方法でもマットの交換によって生物ろ過がリセットされるので、やはり生物ろ過には弱いと言わざるを得ません。
そこで「改造」と呼ばれるろ材のカスタマイズを行います。
外掛けフィルターのろ過マットを外して、そこに外部フィルター向けのセラミックリングろ材などを入れます。
ネットを使うといいです。我が家は小さめのランドリーネットを100均で調達してろ材を入れて使っています。
これによってろ材をリセットする必要がなくなり、外部フィルター向けのろ材は生物ろ過をするためのろ材ですから、生物ろ過が大幅に強化されます。
60cm水槽クラスに使える外掛けフィルターだとセラミック系のろ材だと重すぎてガラスの強度的に不安なので軽めのプラスチック系のろ材を利用します。
化学ろ過で行っていた濁り取りなどは定期的に水換えすれば透明になりますし、濁りが強いならエアレーションすることで濁りを抑えることも可能です。
上の生物ろ過の話と被るのですが、付属のろ過マットが消耗品なので定期的なコストが発生します。
ろ過マットを交換するという手法は手が汚れにくく、簡単なので資金があるなら普通に定期購入しましょう。
ただ定期コストがなんか嫌というときは上で解説した「改造」をすればこのコストは大幅に低減されます。
大型水槽だとろ過しなければいけない水量が大幅に増えて、それに比例して大きな外掛けフィルターが必要になります。なお60cm規格水槽までなら1台でろ過をまかなうことが可能なモデルが存在します。(75cm水槽対応のものもあります)
しかしながら水槽に引っ掛けるという性質上、「重すぎるとガラスが割れる」というリスクが出てきて、超大型外掛けフィルターを作っても重すぎてガラスが割れるので、あまり本体を大きくできないというジレンマが生じます。
そのため外掛けフィルターの限界は60cm規格水槽から75cm水槽までとなります。
AT-75Wは大型外掛けフィルターです。75cm水槽まで対応します。上の記事でガラスの強度計算をしましたが、なんとか割れずに耐えられる計算です。
もしガラスが心配なら水槽の横の面を2つ利用しましょう。60cm規格水槽以上の水槽で使えるテクニックです。
水槽の右のガラスにAT-50くらいの45cm水槽くらいまで使えるフィルターを使って、それに「改造」を施します。
そして左のガラスにももう一台のAT-50を「改造」して設置します。
するとガラス一枚には十分強度的に取り付けられるので、2つの外掛けフィルターを設置できて、ろ過力を高められます。
ただしガラス蓋が乗せられなくなるので、蓋なしで運用しないといけないかもしれません。ちょうど都合の良いところにだけハマる蓋を見つけるか、アクリルや透明の塩ビの板で自作するしかない可能性もあります。
黒髭コケというのは基本的に「流れのある場所」に生えてきます。
そのため水流がぶつかる水草や外掛けフィルターの水が落ちる部分に結構生えてきます。
これを歯ブラシなどで落とすのが結構大変です。根が張っていると言うか、こびりついてなかなか磨いてもはがれません。
ただ、水草のように「歯ブラシで磨けない」というほどでもなく、吐き出し口はプラスチックなので、ゴシゴシ磨きましょう。
2週間に1回くらい水槽からフィルターを取り外して、徹底的に磨けばそれなりにきれいに維持できます。
外掛けフィルターは吐き出し口が水面の上に来るので、吐き出された水が水面にぶつかってチョロチョロと音がします。
これが気になるという話もよく聞きます。
対策としては「水面の位置を上げる」となります。
落下する距離が長ければそれだけ勢いがついて水面での音が大きくなります。
水面を上げれば勢いが弱くなるので、ある程度対策可能です。
どうしても気になるなら水中フィルターか外部フィルターにすれば水中に吐き出し口を持ってこれるので落下音がなくなりより静音になるでしょう。
基本的にテトラのATシリーズはモーター部が水槽内に入るので呼び水が不要です。
これに対してGEXの簡単ラクラクパワーフィルター系はモーターが水槽内にないので呼び水が必要です。ただ呼び水自体は簡単で、ろ過槽に計量カップなどで飼育水を注ぐだけです。簡単ラクラクパワーフィルターは値段が安いのが最大のメリットなので、安価に外掛けフィルターを使いたいならこれでもいいんじゃないでしょうか。
GEXのスリムフィルター系は呼び水が不要です。
水中に水の吸い込み口があるので、そこにグッピーなどの稚魚が吸い込まれてフィルターのろ過槽で見つかるなんて時があります。
対策としては「ストレーナースポンジ」対応機種を買うということになります。
テトラのAT―20、30、50、60Wなら以下の製品になります。
使いやすいテトラの外掛けフィルターはAT-50ですね。30cmキューブ水槽から45cm規格水槽までならこれ一台でだいたいなんとかなります。
AT-50/60/75Wなら以下となります。
また製品購入時にストレーナースポンジがセットでついてくるタイプの外掛けフィルターもあります。GEXのスリムフィルターシリーズです。
どのモデルを選べばいいかは以下の表を参考にしてください。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
これは色々な外掛けフィルターを調べてみて、感性にフィットしないものしかないなら外部フィルターを検討したほうがいいでしょう。
外部フィルターなら水槽の周りにフィルター本体が無いのでレイアウトが映えます。
最近販売され始めた「コトブキ工芸 パワーボックスS 453」もろ材コンテナが多く、比較的安価で見た目もかっこよく、呼び水も簡単でおすすめです。
今回は外掛けフィルターのデメリットとその対策について解説しました。
今回挙げたデメリットのうち外掛けフィルター以外のフィルターを推奨するようなデメリットもありました。
そのときは参考記事を載せてありますので、そちらをご覧いただき外掛けフィルター以外のフィルターを使ってみてください。
外掛けフィルターを選ぶときの参考になりましたら幸いに存じます。
基本的に外掛けフィルターは使いやすくて機能も十分なフィルターなので使っている人はたくさんいます