水槽アイテム・生体紹介

外掛けフィルターの掃除【頻度・洗い方・ろ材交換】

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今回は外掛けフィルターの掃除に関する内容です。

公式の洗い方

例えば外掛けフィルターのメーカーであるテトラの外掛けフィルターの洗い方は以下のようになっています。(参考:テトラ, テトラ オートワンタッチフィルター取扱説明書 AT-50用

  • モーター部のそうじ
  • フィルターケース、パイプ部のそうじ

基本的に掃除は週一回の水換えのときにやるといいです。

ただし分解が結構大変です。特にモーターのインペラーを外すところが手だけでは難しく、マイナスドライバーを使うことになるかもしれません。詳細は以下の記事をご覧ください。

もう少しろ材を長く使いたいなら

またろ材であるバイオパックは公式では以下の期間で交換したほうがよいとあります。

通常2~3週間に1度を目安に交換することをお勧めします。

テトラ, テトラ オートワンタッチフィルター取扱説明書 AT-50用

これは内部の活性炭などの寿命から算出されていると思われます。

以前ロカボーイの掃除のところでも扱いましたが、水槽の濁りや黄ばみを活性炭で吸着しています。

最初と同じろ過力、つまり活性炭の濁り取りを長期間維持したいなら2週間くらいで活性炭などの吸着量が限界を迎えるので交換したほうがいいです。

ただし、水槽のろ過で重要なのは物理ろ過による小さなゴミを集めること、生物ろ過でエサが分解されたアンモニウムイオンを硝酸イオンにすることです。

吸着ろ過は水槽立ち上げ時に特に有効で、水質が安定しないうちに水をきれいにする効果があります。

水質が安定してくれば活性炭などがなくてもバイオパックのウール部分で物理ろ過と生物ろ過ができるので、特になくてもかまわない場合が多いです。

もちろん大型の鯉やたくさんの金魚などを飼育していると、汚れもそれなりに出て常に吸着ろ過に頼る必要もあるかもしれませんが、小型熱帯魚やメダカなどの場合私の経験上不要です。

生物ろ過のウールが薄いペラペラの膜だけで不安というときは低床を敷きましょう。大磯砂や田砂、ソイルなどには生物ろ過を行うバクテリアが定着するので水質が安定します。

結局何が言いたいかというと、活性炭などの吸着ろ過は立ち上げ初期だけ必要で、その後は不要になる場合が多く、その場合活性炭の寿命から算出されている2~3週間の交換目安は延長できて、通常数か月は使えるということです。

ウールがボロボロになると中の活性炭などがこぼれてきてさすがに使えなくなりますが、そうでないなら週一回の水換えのタイミングで飼育水やカルキ抜きした水でバイオパックをゆすいでゴミを取る運用をすれば結構長く交換なしで使えるということです。

さらにろ過を強化する方法

もし生物ろ過がさらに不安なら外掛けフィルターの改造という手もあります。

これは外掛けフィルターの水が溜まる部分にセラミックリングろ材などを入れてそこにバクテリアを定着させて生物ろ過を強化する方法です。

例えばテトラのAT-50ではバイオパックと吐き出し口の間とバイオパックの裏側に少しスペースがあります。

ここに外部フィルターや上部フィルター用のリングろ材を詰め込めば、生物ろ過が強化されます。

ろ材はセラミック系の安いものでかまいません。

例えばGEXやコトブキのものならかなり安く入手できます。

予算があるならエーハイムのものや、プラスチックスポンジ型などもあります。

上のバイオメディアはスポンジタイプのろ材で、適度な硬さがあり外掛けフィルターに詰めてもセラミックろ材のように割れを気にする必要がありません。

外掛けフィルターの改造に使うスペースは狭いのでろ材を詰めるのが大変なのですが、スポンジタイプなら変形するので便利です。

なお掃除のたびにリングろ材を出し入れすることになるので、ろ材はネットに入れて使いましょう。出し入れが格段に楽になります。

また改造しやすいフィルターとして以下のようなものがあります。

ろ過を強化しても水換えの頻度は落とさないようにしましょう

ろ過力が上がったから水換えをたまにしかしないということをやりがちなのですが、これは危険です。

というのもエサの分解物であるアンモニウムイオンが硝酸イオンになる過程(硝化)で水素イオンが放出され、pHが下がっていきます。

ろ過力を上げても硝化のスピードが上がるだけで、エサを投入した分水素イオンが発生するのでpHの降下は基本的に避けられません。

大磯砂を定期的に新しくするなどの方法もありますが、手間がかかりすぎます。

つまり定期的に中性の水道水で水を薄めてpHを中性寄りにし続けないとpHが低下しすぎて魚の元気がなくなります。

特にグッピーやプラティなどは酸性よりは中性寄りの水を好みますので、気をつけましょう。

水換えではカルキ抜きを忘れずに。

つまり極論を言えばフィルター掃除はひと月に一回くらいでもろ過バクテリアが活動しているのでなんとかなりますが、水換えをひと月に一回にすると致命的なので飼育水の三分の一交換だけは週一回するようにしましょうということです。

まとめ【外掛けフィルターの掃除】

ここまでをまとめると以下のようになります。

  • 週一回の水換えでフィルターを分解掃除、軽くろ材をゆすぐ
  • 活性炭を使い続けたいなら2週間くらいでろ材を交換
  • 活性炭が不要なら数か月ろ材をゆすいで維持
  • 生物ろ過が不安なら外掛けフィルターの改造

外掛けフィルターは一つでもそれなりにろ過力があり便利なフィルターです。

適切にメンテナンスして長く使いましょう。

ろ材をゆすぐだけでも結構ちゃんと使えます