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今回は水槽の周りに断熱材を貼って冬場のヒーターの電気代を削減しようという内容で解説します。
冬のヒーターの電気代
ヒーターの電気代は以下の式で計算できます。
ヒーターワット数(W)✕稼働時間(h)÷1000✕電気料金(円/kWh)
様々なサイトでこの式が使われていますが、「稼働時間」に関してはまちまちです。
これはヒーターの稼働時間が室温や水槽サイズ、ヒーターのワット数などの影響を受けて簡単に求められないことに起因します。
一般には8時間から12時間というシナリオが多いです。ヒーターはある程度の温度まで水温が下がったら稼働する、水温が指定温度まで上がったらしばらく稼働を止めるという仕組みになっており、24時間ずっと稼働しているわけではありません。
ちなみに伝熱学的に計算してみると
当サイトの過去記事で凍らせたペットボトルによる水槽の冷却を解説したときに水槽の伝熱について取り上げました。

今回の式などは以下となります。
ここで
そして各種定数の値は以下となります。
ここから熱流量Q[W]は
Q=Q=0.54✕(28-18)÷((1÷405)+(0.005/1.6)+(1÷4.65))=24.5[W]=24.5[J/s]
例えばヒーターが水温24℃で稼働して、27℃で停止すると仮定してみます。
水の比熱が4186[J/kg・K]、30cmキューブ水槽の水量が23[L](23[kg])としてみると27℃の水槽が24℃まで冷える時間は以下となります。
4186[J/kg・K]✕3[K]✕23[kg]÷24.5[J/s]≒11789[s]≒3[時間]
今度は逆にヒーターが80Wのヒーターで飼育水を24℃から27℃に上昇させることを考えます。
4186[J/kg・K]✕3[K]✕23[kg]÷80[J/s]≒3611[s]≒1[時間]
つまり水槽は3時間かけて水温がヒーター稼働水温まで下がり、1時間かけてヒーター設定温度まで上昇すると大雑把に考えられます。
このことからヒーター稼働時間は4時間のサイクルで回るので、24時間ではサイクルが6回ほど回ることになり、ヒーター稼働時間は6時間程度と見積もることが可能です。
実際は室温がもっと下がることもあるので8時間程度という仮定がある程度関東などの比較的冬が温かい地域での推定値となります。
東北だと10時間くらいではないでしょうか。
このことからヒーターの電気代は電気料金を300kWh超過時の40円49銭/kWhと仮定してみると以下のようになります。(参考:東京電力エナジーパートナー, 従量電灯B・C)
- 80[W]✕8時間÷1000✕40.49[円/kWh]≒26.0円
- 80[W]✕10時間÷1000✕40.49[円/kWh]≒32.4円
毎日32円くらいかかると想定できます。一月では960円程度です。結構かかりますね。30cmキューブ水槽一つでこれですからたくさん水槽が稼働していればそれだけ掛け算で電気代が増えていきます。
ヒーターの電気代を削減するために断熱を行う
上の電気代が毎月3割減るとしたらどう思いますか?
960円の3割減だと288円減で672円です。水槽がたくさん増えればよりそのメリットは大きいですよね。
そんなヒーターの電気代を削減する方法というのが「水槽に断熱材を貼る」という手法です。
断熱材によって水槽のガラス面からの伝熱が抑えられ、結果として水温がゆっくり低下するのでヒーターが稼働するまでの時間が長くなり、電気代が下がります。

これは我が家の45cm水槽の側面に包装用のスポンジ型緩衝材を貼った写真です。
薄いですが電気代は多少下がりました。
断熱材のコストを下げたかったので薄い緩衝材で妥協しましたが、GEXの以下の製品だと効果も実験で確かめられており電気代を約30%削減する効果があります。
GEXと似たような製品がコトブキからも出ています。
どちらも効果は同じくらいで30%程度の電気代削減効果です。
我が家のように緩衝材を貼るでもいいですが、厚みがあればあるほど断熱効果は高くなります。
熱抵抗値[m2・K/W]=断熱材の厚み÷熱伝導率
熱抵抗値は値が大きいほうが断熱性能が高く、熱が伝わりにくくなります。
この式から断熱材の厚みが2倍になれば断熱性能は2倍になるので、断熱材はある程度厚いほうがいいです。
さすがにGEXとかコトブキとかのメーカー品はそこを考えていて、結構分厚い製品となっています。
また簡単に貼り付けられ(切って市販の両面テープで固定するだけです)、バックスクリーンとしても機能するので景観をあまり崩さずに断熱でき、さすがメーカー品というクオリティです。
一枚800円以下くらいで入手できる(2025年4月1日のcharm楽天市場店の価格。コトブキの場合)ので、これの断熱効果がひと月288円と仮定すると約3ヶ月で元がとれ、その次の年はどんどんお得が貯まっていきます。
夏場の水温上昇も抑える効果があるので一年中貼りっぱなしでもよいです。もちろん水温が下がるように水槽用クーラーや部屋のクーラーは必要です。特に夏は「温まりにくく、冷気を逃がしにくい」状態になるので水槽用クーラーとの相性がいいです。室内のクーラーでも「温まりにくく、冷気を逃がしにくい」というのはあるのですが、「冷えにくい」となってしまって微妙かもしれません。

なおより断熱性能を高めるためにスタイロフォームや発泡スチロールなどの断熱材を利用しても良いでしょう。断熱材の厚みがあるので断熱性能がより高まります。
スタイロフォームなどは通販で入手するのは大型商品となり送料の関係であまりお得ではないのでホームセンターなどで入手しましょう。
ちなみに出力の小さいヒーターにするのはあまり意味がない
ヒーターの電気代を下げようと考えて出力の小さなヒーターにするとよくありません。ちゃんと水槽の水量に適合した出力のヒーターを購入してください。
というのも出力が小さくなれば温めるまでの時間が長時間かかるようになります。結局温めるために必要なエネルギー量[J]の総量は決まっているのでそれを長時間で供給するか短時間で供給するかという違いになり、必要な電気量はあまり変わりません。
しかも出力が小さすぎると競泳用プールの水をマッチ一本で温めるような状態になっていつまで経っても指定温度にならない可能性があり、すると生体が水温ショックや低水温でダメージを受けよくありません。
ちゃんと水槽の水量に適合したヒーターを使いましょう。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
30cmキューブ水槽ならSH80くらいがいいですね。
45cm水槽ならSH120。
60cm水槽ならSH160となります。約64Lまで対応します。
まとめ【水槽に断熱材を貼ってヒーターの電気代を下げましょう】
今回は水槽に断熱材を貼ってヒーターの電気代を下げるという内容で解説しました。
3ヶ月くらいでペイできるので、断熱バックスクリーンを貼ってみると節電できてよいかもしれませんね。

手軽にできる電気代削減術です