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今回は水中フィルターの最強機種を考えてみたという回です。
私が考える最強機種は販売終了となったあの機種
私が考える最強機種はエーハイムのバイオパワーです。


残念ながら現在は販売終了となっており、入手するのは難しくなっています。
私が思うに「良すぎた」から販売中止になったのではないかと思います。
上の写真では筒が3段になっており、一番下がスポンジ、上2つがサブストラットプロとなっています。
このバイオパワーのメリットは以下となります。
- 外部フィルターのろ材が使えてろ過力が高い
- スポンジだけが汚れていくので、メンテナンスのときはスポンジだけ揉み出せばいい
- 水中フィルターなのでCO2の漏れがほぼ無い
- 外部フィルターと違ってすべてのパーツが水槽内にあるので水漏れの心配がない
- 水中モーター式なのでエアーポンプより静音
現在ではエーハイムから別の水中フィルターが販売されています。
こちらは水槽のコーナーに設置するタイプです。付属のスポンジをサブストラットプロなどに変更するのはできないことはないけど、バイオパワーほどは入らない感じ。
まあ水中フィルターは流れる水が外気に触れにくいので水草水槽との相性がよく、それでろ過力がある程度あるとなると、外部フィルターの顧客と競合してしまうなんて判断があったのかもしれませんね。
水槽内にフィルター全体があると確かに水槽は狭くなるんですけど、見た目をそれほど気にしないなら大したデメリットにならないんですよね。
ちなみに水中フィルターで酸素を多く水中に溶け込ませたい場合は外部フィルターと同じ方法が使えます。
水中フィルターのシャワーパイプや吐出口の水流を水面付近か水面より上に持ってきて水面にボコボコした流れを作ると酸素の供給量が上がります。
水中フィルターを外部フィルター的に水草水槽に使いたいなら吐出口を水中にすればいいのですが、普通に水草水槽でない水槽を管理するなら水中に酸素をより多く供給したほうがいいので上のような方法も検討してみてください。
じゃあ現在の最強機種はどれ?
水作 スペースパワーフィット[PRO]L2が一番かなと私は思います。
ろ材ケースが結構大きくて、ユニットが2つのL2でも60cm水槽まで対応可能です。
付属のろ材ケースにお好みのろ材を入れることができ、さらに追加ユニットで3段にできるので、High水槽なんかだとさらにろ過力を強化できます。

ガラス水槽 アクロ30ハイ 30×30×40cm お一人様1点限り 30cm水槽 熱帯魚 水草 シュリンプ アクアリウム 小型水槽 関東当日便
ただ3段にすると90cm水槽まで対応とカタログで言われているので、普通は2段のL2で十分でしょう。
3段だとどのくらいの高さになるかという話ですが、追加ユニットの高さが7.2cm、L2の高さが25.7cmなので、合計すると頂点が32.9cmとなります。
60cm規格水槽の高さが一般に36cmなので、3段でも入らないことはない感じ。ただ水面の高さによっては飛び出すかもしれません。
スペースパワーフィット[PRO]L2は45cm規格水槽と60cm規格水槽なら最強と言えそうです。
他にはないの?
GEXとテトラから出ている水中フィルターも60cm規格水槽まで対応可能な機種が存在します。
まず各水槽サイズとその水量目安をおさらいします。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約25L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
まずGEXの製品。サイレントフローデュアルです。
こちらはろ材が外掛けフィルター用のろ過マットと外部フィルターなどに使うリングろ材を使うタイプとなります。
構成としてはバイオパワーの物理ろ過用のスポンジ部分がろ過マットになった感じ。外部フィルターのリングろ材をデフォルトで使うというところにロマンを感じますね。しかも最初からリングろ材がセットに含まれています。
60Lまで対応するので、60cm規格水槽まで使えます。
次がテトラの製品。サイレントフレックスです。
サイレントフレックスにはミニと通常サイズがあるのですが、こちらは通常サイズ。60Lまで使えるとカタログにあるので、60cm規格水槽まで使えます。
GEXのサイレントフローデュアルがろ過マットとリングろ材の混成だったのですが、サイレントフレックスはろ過マットだけとなっています。
ろ過力が足りないのではないかと考えるかもしれませんが、サイレントフレックスのろ過マットはテトラの外掛けフィルターのAT-60と共通規格となっており、AT-60が60cm水槽まで対応しているのでろ過力は足りています。
維持管理するろ材がろ過マットだけなので、管理の手間としては一番簡単だと思います。
ではなぜGEXとテトラを最強としなかったかというと、水作のスペースパワーフィット[PRO]L2はカスタマイズ次第で90cm水槽まで使えるようになるというカスタマイズ性の高さからろ過力に注目するとスペースパワーフィット[PRO]L2が最強なのではないかなと考えました。
ただGEXとテトラはろ過マットが外掛けフィルターと共通なので流通量があり、入手しやすいので管理は楽かもしれません。スペースパワーフィット[PRO]L2だと給水部分のユニットにスポンジが使えないので、専用ろ材を定期的に買い足すという手間が必要で、それが流通量があまりないので入手するのが多少難しいです。まあ通販なら普通に手に入りますけどね。
またサイレントフローデュアルとサイレントフレックスの本体高さはサイレントフローデュアルが24.1cm、サイレントフレックスが23.7cmなので45cm水槽でも60cm水槽でも使えます。ただ巨大なので45cm水槽に使うと結構圧迫感があるので、もうワンサイズ小さくした45cmまで対応している以下の製品のほうが45cm水槽では使いやすいでしょう。
サイレントフローパワーとサイレントフレックスミニです。
30cmキューブ水槽で一番おすすめの水中フィルターはどれ?
基本的に各フィルターに適合水槽サイズや水量が記載されているのでそれを守ったモデルを購入すれば問題はありません。
ただおすすめは何かと問われれば、以下の2つがいいんじゃないでしょうか。サイレントフローパワーは高さ20.0cm、サイレントフレックスミニが19.0cmだから30cmキューブ水槽に収まります。
再びこの2つのフィルターが登場したのには理由があります。これら2つは販売数の多い外掛けフィルターのろ材がそのまま使えるので、交換ろ材が入手しやすく、流通量が多いので交換ろ材が販売中止になりにくいと思われます。
フィルターがマイナー過ぎると交換ろ材が入手できなくなってフィルターが動いてもろ材がなくて使えなくなるという可能性が高まります。
もちろん上のGEXとテトラの水中フィルターはろ過力は十分あります。
ろ過力を上げようとするとデカいタイプ必須なの何とかならない?
ろ過力だけを見ればろ過槽の大きなタイプの水中フィルターを使えばろ過力は当然上がるのですが、それだと水槽内が狭くなりがちです。
この問題に対する一つの答えが「底面フィルターとの連結」です。
水作とGEXの水中フィルターはモデルによりますが、同じメーカーでそろえると底面フィルターと水中フィルターを連結することができます。実際にやってみた方の動画として以下のものを貼っておきます。
30cmキューブ水槽ならコーナーパワーフィルター1の高さが14.2cmなのでそのまま底面フィルターと連結しても水面から上に頂点が飛び出さないと思います。上の動画は水槽高さ15cmなので水中モーター部分だけを連結しているようです。
連結すれば水中フィルターの静音性と底面ろ過の高いろ過力を両方得られますし、水中ポンプの代わりに使う水中フィルターのモデルは小さいモデルで良くなるので、水槽内が多少広くなります。
詳細は上の記事にまとめてあるのでもし興味がありましたらご一読ください。
ここでは30cmキューブ水槽で使える底面フィルター連結におすすめな機種を紹介するにとどめます。45cm水槽や60cm水槽の場合は底面フィルターのモデルをワンサイズ上のものにしてください。
まずは水作から。
次がGEXの場合。
まとめ【水中フィルターは使いやすいフィルターです】
今回は水中フィルターの最強は何かという話題を私なりの考えで解説しました。
水中フィルターは外部フィルターより安価な場合が多く、それでいて水草水槽との相性も良いですし、外掛けフィルター、外部フィルターより水漏れの心配が少ないです。

フィルターを過信しすぎずにちゃんとこまめに水換えはやりましょう