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今回は60cm規格水槽でのコリドラスの飼育について全般的に解説します。
まず60cm規格水槽の水量を考えます。
| 水槽 | サイズ | 水量 |
| 30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
| 45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
| 60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
60cm規格水槽は約59L程度水量があります。
一般に観賞魚の飼育に関しては「体長1cmに飼育水1L」のという経験則が存在します。
アクアリウムの分野では「体長1cmに対して飼育水1Lが必要」という経験則が存在します。文献では以下の観賞魚用品の大手GEXが参加した東京大学との共同研究があります。
「水容量10Lに対して体長100mm」の目安が2-5尾飼育で成立するが, 一方で1尾飼育では許容量を超過することになる。このことから, 複数の魚を飼育する場合には「水容量1Lに対して魚の標準体調1cm」がひとつの大まかな目安になると言えよう。
吉田恵史郎, 金子豊二著, キンギョ Carassius auratusを用いた観賞魚を健全に飼育できる最大許容密度の推定, 日本水産学会誌/89 巻 (2023) 1 号 p. 65-67.
コリドラスは体長4cmで計算するのが一般的です。
すると一匹4L必要なので、60cm規格水槽では15匹程度飼育できる計算です。
ろ過をもっとちゃんと強固にすればさらに飼えるという噂はありますが、私の経験上たくさん飼育していると上の匹数に収束することが結構あるので、今回は1匹4Lという目安とします。
ただこれは最大体長くらいに成長したときの話なので、まだ成長しきっていないコリドラスなら体長3cmとして20匹くらい行けると思います。
これが大まかな目安となります。
なんと言っても60cm規格水槽でコリドラスを飼育するメリットは「たくさん飼える」ということです。
45cm規格水槽では10匹くらいが目安です。

これが15匹まで飼えるというのはたくさんコリドラスを飼育したいというときにはいいですよね。
また繁殖もしやすいです。
コリドラスは雌雄を選んで購入できることはめったにありません。
購入してきた個体がちょうどよくオスメスそろっていないと繁殖できません。
実際我が家では45cm規格水槽で5匹くらい飼育していたときは全く卵を産みませんでしたが、60cm規格水槽で10匹くらいで飼育し始めたらすぐに卵を産みました。
つまり45cm規格水槽で飼育していたときはオスメスがそろっていなかったということです。
60cm規格水槽なら一度にたくさんのコリドラスを飼えるので、オスメスがそろいやすく、繁殖をしてみたいならちょうどいい大きさの水槽となります。


コリドラスは種類によって難易度が大きく変わる魚です。
過去にコリドラスの難易度について述べた記事を書きました。

主な難易度を決定する要素は「pH」と「そもそもめちゃくちゃ難しい」という2軸です。pHについては以下の記事で述べました。

ここでは簡単に内容をおさらいします。
pH6.0〜7.0くらいの普通の水質で飼育可能な入門的コリドラスをご紹介します。
飼育方法については以下のステルバイの記事を参考にしてください。

上の2種は初心者が手を出さないほうがいい種類です。なんというか普通の熱帯魚の飼育方法をそのままやっているだけではまず長期間飼育できません。
ベネズエラブラックに関しては硝酸塩の蓄積に弱いので、硝酸塩濃度を定期チェックして水換え頻度を上げて新鮮な水を維持するようにするといいようです。またベネズエラブラックはちょっと低温(24℃くらい)を好むので温度可変式ヒーターを導入すると良いでしょう。
pH5.5付近のちょっと酸性よりのpHを好む種は以下となります。飼育するときはソイルを使ったほうがよいでしょう。

おすすめのソイルは後述します。
これらの種類は「飼育は容易」と言われていますが、少し間違うと落ちます。
水槽の水換えを先延ばししないとか、コケの蔓延を防ぐとか基本的なお世話をサボらないのが重要です。

なんとなく効果があった対策として「餌にパラクリアを混ぜる」というものもあります。
我が家のコリドラス水槽でコリドラスが落ちる流れが出かかっていたときに餌に「パラクリア」を混ぜたら死の連鎖が止まりました。
パラクリアはエラ病の予防に使うエサですが、おまじない程度に毎日のエサにパラパラと混ぜておくとコリドラスが長生きできるような気がします。
コリドラスの60cm規格水槽での飼い方を解説します。
水槽にはフレームの付いているフレーム付き水槽とフレームがないシリコンのみで接合された「フレームレス水槽・オールガラス水槽」という二種類があります。
どちらでも飼育は可能です。見た目で良さそうな方を採用しましょう。フレームが付いているほうが丈夫ではあります。上部フィルターを乗せたいなら重くなるのでフレーム付き水槽のほうがいいでしょう。
フレームレス水槽でも上部フィルターを乗せないのなら十分飼育可能です。
60cm規格水槽はかなり重いので水槽台があると便利です。

上の記事で計算しましたが、水や照明などをフル装備した60cm規格水槽の重量は約81kg程度になります。
最低でもそれに耐えられる水槽台が必要ですし、地震などで揺れたときは81kg以上の重さが台にかかるのでより耐荷重がある水槽台が求められます。詳細は上の記事をご覧ください。
基本的に田砂系の砂か大磯砂を利用します。pH5.5くらいで飼うコリドラスはソイルを使います。
これらの底砂は角が尖っていないので、コリドラスのヒゲがちぎれないので安心です。
使用する量ですが、水草を入れないという前提で1cm厚に敷くとして、60cm規格水槽なら約1.8Lあればいいです。
この厚みに敷くなら田砂と大磯砂なら3kg程度あればいいです。
ソイルなら1.7kg程度あればいいでしょう。

ソイルのおすすめは以下です。
基本的に底砂に植えると遊泳スペースの減少や底砂掃除がしにくくなるなどのデメリットがあるので、陰性水草で砂の上にポンと置いておける水草を選ぶといいでしょう。
水草はコリドラスが葉っぱの下で落ち着く作用があるので、ストレス軽減などの目的で入れると役に立つでしょう。無いならないでなんとかなりますが。

田砂系の粒の細かい砂を使うなら底面フィルター以外を選びます。
基本的に以下の記事で解説しているフィルターならなんでもいいです。
コリドラスはグッピーや丸い金魚のように「強い水流が問題で…」みたいなこともないので幅広い種類のフィルターから選択できます。

外掛けフィルターを選択する場合はガラスの強度との兼ね合いになってくるので以下の記事もご覧ください。


底面フィルターを使うなら大磯砂を利用します。大磯砂はpHに影響を与えにくいので低いpHが必要な種以外なら大磯砂で飼えます。低いpHが必要な種ならソイルで底面フィルターという組み合わせでいいです。

照明は明るすぎるものは不要です。
コリドラスは砂系の底砂で飼育するのが基本なので、砂に水草を植えにくいという特性上水草水槽にできないので強い照明やCO2の添加が不要です。
おすすめは以下となります。
どちらも1000lm以上明るさがあるので水槽内がはっきり見えるでしょう。陰性水草くらいなら十分育ちます。
だいたいエサの量は4匹にコリタブ2つ〜3つくらいです。
チャームで売っているff num06もいいでしょう。粒が小さく沈むので、コリドラス全体にエサが行き渡ります。大きいタブレットだと強い個体が独占する場合があるんですよね。我が家でも使っています。
キョーリンのコリビッツなんかでもいいです。粒が小さくて沈みます。
コリドラスは水温で繁殖行動が変わったりするのでオートヒーターが最適とは言い難いのですが、普通に飼育する分にはオートヒーターで26℃を維持すればいいです。
これでも我が家では水換えの後などに産卵することがあるので、繁殖も可能です。
繁殖に対する注意としては真夏は産まないということ。秋に入って水温がヒーターの稼働水温くらいまで下がらないと産卵しません。
週一回1/3の水換えをします。

コケ掃除が最も大変です。特に黒ひげコケは普通にこするだけでは落ちないので以下の記事を参考にしてください。


ただしサイアミーズを入れるとコリドラスをいじめるので、サイアミーズだけの小さい水槽を立ち上げて、黒ひげコケが付着した水草をその都度食べてもらうほうがいいです。我が家はそうやっています。
これを可能にするためにも水槽内で移動が可能な陰性水草のほうがいいです。
コリドラスとの混泳に向かない種は例えば以下のようになります。
グッピーやカージナルテトラ、プレコなんかだと相性がいいです。



今回は60cm規格水槽でのコリドラスの飼育について全般的に解説しました。
60cm規格水槽は大きいのでたくさんのコリドラスが飼育でき、繁殖もしやすいです。
コリドラス専用で飼うなら60cm規格水槽がおすすめです。

水換えをさぼると硝酸塩が蓄積しすぎてヒゲが溶けるのでさぼらないようにしましょう