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今回は60cm規格水槽の水換え頻度について解説します。
まず60cm規格水槽は大きいのでたくさん水が入るのですが、だからといって他の水槽と特別に違う水換えの頻度にする必要はありません。

上の記事で計算しましたけど、結果だけ言うと、一日の硝酸塩濃度の増加量kとx日に一度1/3の量の水換えをするという仮定で硝酸塩濃度Nは以下の式に収束します。
N=2kx
xを週一回、つまり7日とすると
N=14k
ただここで考えておくべきことは「k」が大きくなるとNも大きくなるということ。
要するに60cm規格水槽はたくさん水が入ります。
| 水槽 | サイズ | 水量 |
| 30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
| 45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
| 60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
60cm規格水槽の一つ下の45cm規格水槽の2倍近く水が入ります。
つまり魚も2倍くらい入るということになり、つまりエサも2倍、発生する硝酸塩も2倍です。
つまり60cm規格水槽で過密飼育を行うと、硝酸塩濃度が高くなりすぎてよくない魚種もいます。
普通は週一回の水換えで十分なことが多いですが、後述するように硝酸塩の蓄積にあまり強くない魚種もいるので、心配なら硝酸塩濃度を定期的に測って、水換え頻度xを短くするという手段も必要になる場合があります。
週一回で測ってみて許容量オーバーなら水換え頻度を上げてみて様子をみてまた測るを繰り返します。硝酸塩の場合以下のテトラテスト硝酸塩のカタログによると「理想的な硝酸塩濃度は10mg/l以下ですが、25mg/lまでは許容できる値です」となります。
ただ「魚種による」としか言えません。高頻度水換えは魚にストレスを与える場合もあり、平均的な比較的安全な量と頻度が週一回1/3の量の水換えとなります。それでも新しい水、硝酸塩濃度が低い水じゃないとうまく飼えない魚に対して高頻度水換え、あるいは1/2量などの多量の水換えを行うことになります。
なお立ち上げ初期はバクテリアの関係で水換え頻度と量は普段と違う考え方が必要です。
それについては以下の記事をご覧ください。

代表的な観賞魚の水換え頻度を考えてみます。
小型カラシン代表としてカージナルテトラを考えます。
水質にうるさくないので普通に週一回1/3の水換えでいいでしょう。
60cm規格水槽だと60匹くらい飼えるかもしれませんが、エサを与えすぎると高頻度水換えが必要になるかもしれないので、超過密飼育をするなら試験紙で硝酸塩を定期的に測って水換え頻度を決めてください。
だいたい小型カラシンの仲間なら同じような飼育でいいですが、飼育難度が高い種の場合は商品説明などをよく読んで判断してください。

コリドラスも基本的には週一回1/3の水換えでいいでしょう。
過密飼育の場合はテスト紙で水換え頻度を調整してください。


ただコリドラスは硝酸塩濃度が高すぎるとヒゲが溶けてしまう場合があるので、できれば一度試験紙で硝酸塩濃度を測って、現在の水換え頻度で硝酸塩が適正値に収まっているのか確認した方がいいでしょう。
ベタは基本的に水質の悪化に強い種なので水換え頻度は週一回1/3で良いでしょう。
基本的に単独飼育なので60cm規格水槽では飼わないかもしれませんが、他魚との混泳は可能なので、その場合を想定して解説しています。
他魚と混泳させたときに他魚が過密だと硝酸塩が蓄積する場合があるので、たくさん飼育する場合は試験紙で測ってください。
グッピーは適正pHが中性から弱アルカリ性なので、そこに気をつける必要があります。
硝酸塩が発生する過程でpHが下がります。

つまり水換え頻度を伸ばしすぎるとたくさん硝酸塩が発生し、それだけpHが下がります。またグッピーは非常に増えるので、増えまくったときにエサをバサバサ大量に与えるとやはり硝酸塩がたくさん発生してpHが下がりすぎます。
基本的に週一回1/3量の水換えでいいですが、なんか調子が悪いというときは水換え頻度を上げてみるとpHの下降が抑えられて調子が戻る場合があります。心配ならやはり一度試験紙で硝酸塩濃度を測りましょう。
その他にも色々注意点があるので以下の記事もご覧ください。

オトシンも餌付けさえうまくいけば水換えで特に気をつけることはありません。週一回1/3量の水換えで十分です。
アピストも特に水換え頻度を気にしすぎる必要は無いと思います。
週一回1/3量を目安に水換えしてみてください。
ただし、アピストはpHや硬度に関して好みが種のなかで全然違うので、よく商品説明を読んだりして、お迎えするアピストの好みの水質を把握してから飼いましょう。
普通の熱帯魚の飼育方法で飼える種もいれば、ソイルが必要な種、RO水が必要な種と色々いますし、高頻度水換えが好きな種もいます。
ただ総じて「ろ過の効いていない水で飼育すると調子を崩す」という性質があるので、お迎えするときにろ過(生物ろ過)が十分出来上がっている水とフィルターを準備しないといけません。

上の記事などを参考にアピスト以外の魚で生物ろ過をフィルター内に完成させてから導入しましょう。
生物ろ過の詳細な解説は以下の記事も参考にしてみてください。

ボララスやラスボラも丈夫なので普通に週一回の1/3量の水換えでいいでしょう。
ただ見栄えをよくしようと過密飼育してエサを与えすぎると硝酸塩が高すぎる環境になりがちなのでそのときは試験紙で硝酸塩濃度を測ってください。
小型プレコは丈夫なので水換え頻度は週一回1/3でいいでしょう。
ただブリードやってみたいとなると60cm規格水槽で何匹も同時に飼うでしょうから、エサも多くなり硝酸塩濃度を気にしなければいけなくなります。
そのときは試験紙で硝酸塩濃度を測って水換え頻度を調整してください。


エンゼルフィッシュも普通の水換えで良いです。週一回1/3量の水換えをしましょう。
ただ複数匹で飼育するとテリトリー争いでいじめられる個体が出てくるので、そのときは隔離します。
ディスカスは普通の水換えでいいですが、動物性のエサを大量に食べるので、水が汚れやすく、硝酸塩濃度が高くなりがちです。
飼育難易度は基本的に高いです。
水換えに関して言えば、pHが低くなりすぎたり硝酸塩濃度が高くなりすぎたりしやすいので、試験紙でpHと硝酸塩濃度を測りながら水換え頻度を決めていくほうがいいでしょう。硝酸塩の蓄積スピードが速すぎたり、pHの下降が急すぎたりする場合フィルターを強力なものにしても最悪2日に一回くらい水換えしないといけない可能性があります。
今回は60cm規格水槽の水換え頻度について解説しました。
魚によって新しい水のほうがいいとか、高頻度水換えじゃないとpHと硝酸塩濃度が適正値に収まらないとかあります。
飼育する魚の匹数と与えるエサの量によっても水換えの量と頻度は変わってきます。

過密飼育なら基本的に一度試験紙で硝酸塩濃度とpHを測ってみることをおすすめします