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今回は玄関に水槽を置くという場合の維持管理の方法に関する内容です。
玄関に花を飾るようにきれいな水槽を置きたいという場合もあるかと思います。
きれいな水槽はインテリア性がありますし、毎日家を出入りするときにきれいな水槽が目につくと癒やされます。
ただ色々と心配なことはあるかと思います。
今回は玄関に水槽を置くために役立つような記事を目指して書いていきます。
私は風水の専門家ではないので、風水的な内容はご自身で色々調べてみて納得した上で玄関に水槽を設置するでいいと思います。
何にせよ風水的にも自分の感覚的にも「汚い水槽」は運気もやる気も元気も下げるのできれいに維持するのが何より大切です。
水槽で一番大変なのが「日々のメンテナンス」です。
特に玄関に水槽を設置する場合「常にきれいな状態」を求められます。
一般に水槽のメンテナンスは「週一回1/3の水換え」が大切です。
特に「硝酸イオンの排出」と「適切なpHの維持」には水換えが必要です。
ところが「コケ」に関しては週一回の水換えでは不十分です。
定期的にコケ落としをしないと3〜4日くらいでガラス面はコケに覆われます。
つまり「週一回の水換え」と「3日に一回くらいのコケ落とし」が基本的な維持の手法となります。
最近は「水草水槽」がトレンドです。
コンテストなんかもありますよね。
ただ水草水槽というのは「管理が難しい水槽」です。
きれいなレイアウトはそれだけ複雑な要素が増えるため、ガラス面をスクレイパーで磨きたくてもレイアウトをうまく動かせずにそこだけコケ落としができないみたいなことになりがちです。
また水草に高光量のライトを使えば水草の成長スピードが上がります。コケの成長スピードも上がります。
水草水槽の水草は「陽性水草」ですから高光量とCO2の添加を必要とします。
結果として高頻度のトリミング作業が発生します。またコケ落としの頻度も上がります。
するとどうなるかというと、「メンテナンスが大変」になってきます。常に毎日水槽に張り付いていないと維持できないみたいになるのです。
これって微妙ですよね。毎日暇な時間が2時間くらいあって30分くらいは水槽に向き合えるならいいですが、私なんかはコリドラスの稚魚のために毎日5分水換え時間をとることさえ「自分の時間がなくなるなあ」と思うくらいです。
水草水槽を上手に維持できる技量があるならそれを突き進んでください。
ただ普通のレベルのアクアリストなら以下の水槽くらいを目指すといいんじゃないでしょうか。
私の写真を撮る技量が低すぎるのであまり「華やかさ」は無いですが、そこそこきれいに維持できています。
コケも無いですし、魚の遊泳スペースもあります。水も透明です。
重要なのは「水槽のすべての要素にアクセスできるようにする」ということです。すべての要素を掃除可能にするとも言えます。
詳しくは上の記事で書いているのですが、ここでおさらいをします。
水槽の底砂に大磯砂か田砂を選択します。ソイルにしないということです。大磯砂か田砂ならプロホースで底砂の掃除ができます。
底砂には汚れが溜まっていくので定期的に掃除する必要があります。ソイルだと汚れがどんどん蓄積されて1年くらいでリセットとなり全入れ替えが必要になります。その手間をなくします。
田砂も大磯砂も30cmキューブ水槽なら3cm厚に敷くなら4.5kg程度あればいいです。水草を植えないなら1cm厚でも十分なので1.5kg程度で足ります。
また大磯砂や田砂は水草との相性がそれほどよくありません。しかもたとえ植えられたとしても「水草周りは掃除できない」状態になります。するとそこだけ汚れが溜まります。
その問題を解決するのが「活着性の陰性水草」です。
このタイプの水草はミクロソリウムやアヌビアスの仲間であり、根を土に埋める必要が無いため砂の上にポンと置いておくだけで維持できます。
するとガラス面の掃除をしたいときも水草の周りの砂掃除をしたいときも水草を移動させることができるので「アクセス」できるわけです。
すると水槽の全ての要素が掃除可能となり、維持管理が非常に楽になります。
また陰性水草は低光量で生育可能なので照明に強い光量が不要です。ゆっくり成長するので高頻度のトリミングも不要となります。低光量なら電気代も低く済みます。
さらに石を入れないというのもポイント。
石は移動させるのが大変で表面にコケが生えてくるので定期的にガラスと同じ頻度でコケ磨きをする必要があります。
重いので動かすときに落とすとガラスが割れます。入れてもいいですが、メンテナンス性と安全性がやや難しい素材です。
流木もできれば入れないほうが簡単です。というのも流木には黒髭コケが生えてきて、それを除去する方法が「3倍に薄めた酢に浸ける」くらいしか方法がありません。歯ブラシで除去しようにもどんどん削れていくのでうまく除去できないのです。
もちろん酢を使った後の流木はよくゆすぎ、2日くらい新しい水で染み込んだ酢を薄めてから、流木を水槽に戻し、それから半日くらいで水槽の水換えも行います。染み込んだ酢の影響を小さくするためです。とにかく手間がかかります。
流木はいくらゆすいでも酢の影響が多少出てくるので心配なら水草だけのほうがいいでしょう。
なお週一回の1/3水換えとその時のスクレイパーによるガラス面のコケ落としはずっと継続して行います。
フレックスのスクレイパーはプラスチック製でガラスを削ることがないのでおすすめです。
玄関の水槽というのは「電気を使いたくない」となりがちです。
常に玄関にいるわけではないので、水槽を眺めていない時間は照明の電気代が無駄に思えてくるんですよね。
ただ魚には照明はあったほうがいいです。水草にも必須です。
私はコリドラスの繁殖をしているのですが、照明のある場合とない場合ではある場合のほうが生存率が上がります。
また以前玄関に金魚を照明無しで暗い環境で育成したことがあるのですが、だんだん衰弱していき、長生きはさせられませんでした。
そもそも魚というのは照明のあるなしで昼と夕方を感じ取っているらしく、照明が無いというのは昼と夕方の区別がつきにくくなり、生体リズムに悪影響がある可能性があります。
アユ成魚の遊泳行動の日周リズムは内因性の関与が少なく,主として明暗サイクルに直接応答した行動リズム12)とされていることから,アユ仔魚の消化管内餌料数の昼夜変化も内因性の関与は少なく,主に照度に依存した変化と推察された。
〔……〕
摂餌の日周変化 仔魚の摂餌率はいずれの成長段階においても夜明け後の摂餌開始時と日没前後に高く,昼間は低いという双峰型の日周変化を示した。
山本 章造, 藤井 義弘, 村田 守, アユ仔魚の摂餌の日周変化と成長にともなう日間摂餌量の変化, 水産増殖/51 巻 (2003) 1 号
魚には照明があったほうが良いでしょう。ではどのくらいの照明ならいいのかという話になります。
おすすめなのが「魚が見えるくらいには明るいけど消費電力は低い」くらいの照明です。おすすめはコトブキのフラットLEDシリーズです。
30cmキューブ水槽ならSS3042。消費電力は5Wです。
45cm水槽ならSS4052。消費電力は10W。
60cm水槽ならSS600。消費電力は13W。
フラットLEDシリーズは魚がちゃんと見えるくらいには明るいけど本格的な水草の育成は厳しいくらいの光量です。
これは陰性水草との相性もよく、コケの生えるペースも遅くなるので、水槽のメンテナンス性が高まります。
水槽に日光が当たるから照明はいらないという考え方は理解できますが、玄関に直射日光が当たる場合ばかりではないですし、どちらかというと暗い玄関の方が多いと思います。
魚の体内リズムを整え、生存率を上げるためにも照明は使いましょう。照明があったほうが観賞用に魚を飼っているという目的にも合致するお世話ができるはずです。
できれば30cmキューブ水槽くらいがいいでしょう。
玄関が大きいなら専用の水槽台に60cm規格水槽を置いてもいいのですが、普通水槽を玄関に置きたいというときは玄関の棚あたりにちょっときれいな水槽を置きたいという状況の方が多いはずです。
45cm規格水槽以上だと場所を結構とるので、30cmキューブ水槽くらいが適していると思われます。
というのも小さすぎる底面が15cm✕15cmくらいのベタ用の小さな水槽なんかを選んでしまうと「コケ落とし」が非常に面倒になります。
ガラス面のコケ落としは水槽に手を入れる都合上水槽内で手首が回せるくらいのスペースが必要です。
これが15cm✕15cmくらいの小さい水槽では手が水槽に入りにくくなり、コケ落としが小さい水槽なのにかなりの労力を伴う状況になってしまいます。
つまり小さすぎてもダメ。大きすぎてもダメということです。
それを考慮すると30cmキューブ水槽が一応のベストと言えると思います。
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
30cmキューブ水槽なら23L程度水が入るので、水質が安定しやすいです。水量が多いほうが水質の急変は抑えられます。小さい水槽だとちょっとエサを多く与えすぎたというだけで硝酸イオンが過剰になったりするのです。
30cmキューブ水槽ならメジャーな大きさなので使えるフィルターも照明もたくさんあり使いやすいでしょう。
なお30cmキューブ水槽は水だけで23L、砂を入れるとプラス2〜4kgくらいになるのでだいたい30kg程度の耐荷重がある場所に設置しましょう。土台が壊れるとすべて台無しになります。ちゃんと地震対策でコンセント周りが濡れないようにするとか、水槽の下に滑り止めマットを敷くなどの対策はきちんと行ってください。
何でもいいのですが、「投げ込みフィルター」「外掛けフィルター」「水中フィルター」「横置き可能な外部フィルター」あたりが候補となってきます。
詳しくは以下の記事にまとめてあるのでご覧ください。
寝室だとエアーポンプの音が大きいので投げ込みフィルターやスポンジフィルターは使いにくいのですが、玄関は寝室ほど静かでなくていい場合が多いので投げ込みフィルターやスポンジフィルターでもいいかもしれません。
熱帯魚を飼育するならGEXのオートヒーターがおすすめ。SH80は26Lまで使えるので23L程度になる30cmキューブ水槽に使えます。
金魚にもヒーターはあったほうがいいです。特に冬は玄関という中途半端に寒かったり暖かかったりする場所では冬眠が中途半端になって管理が難しくなるので、冬眠させない管理のほうがいいでしょう。金魚専用ヒーターなら18℃程度を維持してくれるので冬眠防止になります。
一般に26℃固定のヒーターより18℃固定のヒーターのほうが電気代は少なくなります。
以下は熱流量Q[W]の計算式です。
ここで
詳しくは以下の記事をご覧ください。
要するに壁を挟んで高温側と低温側がある場合、そこの伝熱量は高温流体と低温流体、つまり温かい飼育水と冷たい外気との温度差が大きいほうが大きくなります。
つまり26℃の水温と8℃くらいの外気の伝熱量は18℃の水温と8℃くらいの外気との伝熱量より大きくなり、それだけヒーターがたくさん温めなければいけなくなるので18℃固定の金魚ヒーターの方が26℃固定の熱帯魚向けヒーターより電気代は安くなります。
定番は金魚ですが、カージナルテトラでもコリドラスでもいいでしょう。30cmキューブ水槽で飼育できるならお好きな魚を飼えばいいんじゃないでしょうか。まあ肉食魚はちょっと印象が賛否あるかもしれませんけど。詳しくは以下の記事で色々ご紹介しています。
今回は玄関に水槽を置くという場合の維持管理の方法に関する内容を解説しました。
玄関にきれいに管理された水槽があると外出するときにちょっとうれしくなります。
もし玄関に水槽を置いてみたい時は今回の内容を参考にしてみてください。
照明は導入したほうがいいですよ