コリドラス・ステルバイの特徴と飼い方【基本的に難易度は低めです】

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今回はコリドラス・ステルバイに関して特徴と飼育方法を解説します。

コリドラス・ステルバイは難しい?→そうでもない

コリドラスの中には飼育が難しい種と簡単な種がいます。

コリドラス・ステルバイは簡単な種です。pH6.0〜7.0位で維持でき、底砂さえちゃんと選べば特に難しくないです。

飼育が難しい種は例えば以下のような種です。pH5.5くらいのpHを好むコリドラスでソイルなどを利用してpHを低めに維持する必要があります。

詳細は以下の記事をご覧ください。

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ちなみにステルバイと同様に飼育が簡単なコリドラスは他にも以下のような種がいます。入門種です。

なお簡単とはいっても細々した注意点は存在するので以下の記事もご覧ください。

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上の記事で解説している注意点は以下の項目です。

  • 水換え
  • 底砂の掃除
  • 黒髭コケの除去
  • 水草のボリュームを小さくする
  • 石の撤去
  • 汚れをスポイトで吸い出す

コリドラス・ステルバイの特徴

コリドラス・ステルバイの寿命

コリドラス・ステルバイの寿命は3年から10年くらいです。飼育環境や個体差で寿命が変動します。

飼育を始めると思ったより長生きする場合もあるので、最後までちゃんと面倒を見てあげましょう。

コリドラス・ステルバイの体長

だいたい最大6cm程度、成熟すると4cm以上くらいにはなります。

例えば30cmキューブ水槽の場合、水量は約23Lです。

水槽サイズ水量
30cmキューブ水槽30×30×30cm約22〜24L
45cm規格水槽45×27×30cm約29~31L
60cm規格水槽60×30×36cm約59L

一般に魚の飼育数というのは「体長1cmに対して1L」という経験則があるので、23Lに4cmのコリドラスを飼育するとすると5〜6匹飼える計算になります。

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コリドラス・ステルバイの水温とpHと硬度

適正水温は20~27℃です。実際は20℃というよりは25℃から26℃くらいで普通の熱帯魚として飼育してあげたほうが元気に飼えるでしょう。水温が低すぎると動きが悪くなったりするのであまりおすすめしません。

pHは6.0〜7.0程度。ソイルではなく、田砂や大磯砂で普通に飼育していればこのくらいのpHを維持できます。

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硬度に関しても注意しましょう。硬度を上げやすい気孔石や青華石を利用すると飼育水の硬度が上昇します。

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我が家の経験則になりますが、硬度が上がった水槽だとコリドラスがだんだん減っていきます。pHが上がりすぎたというのもあると思いますが、硬度の影響も無いとは言い切れません。

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石を使いたいときはpHや硬度に影響が出にくい風山石や輝板石などがいいでしょう。

コリドラス・ステルバイの飼い方【普通の飼育方法でOK】

特に難しいテクニックは不要です。

コリドラス・ステルバイの底砂

ただ底砂だけは注意が必要で、田砂などの粒の細かい砂か大磯砂が適しています。

コリドラスは底砂を突くので、角の尖っていない細かい砂のほうが向いています。

田砂系のほうがおすすめですが、大磯砂でも飼育可能なので以下の記事もご覧ください。

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おすすめの田砂。そこそこの重みと適切な粒の大きさがプロホースでの掃除も可能にします。砂系の底砂はたくさんの種類がありますが、粒が細かすぎてプロホースでガシガシできないものも多い中、田砂は絶妙なバランスで使いやすいです。

田砂は1kg辺り約0.6リットルと商品説明にあるので、3cmの厚みで30cmキューブ水槽なら4.5kg、45cm水槽なら6kg、60cm水槽なら9kg程度あればいいでしょう。

3cmの厚さに敷くとして30cmキューブ水槽なら2.7L程度、45cm水槽なら3.6L程度、60cm水槽なら5.4L程度あればいいです。

大磯砂の量は3cmくらいの厚さに敷くと仮定して、3cmの厚みで30cmキューブ水槽なら4.5kg、45cm水槽なら6.1kg、60cm水槽なら9.1kg程度あればいいでしょう。

他の底砂としては以下のようなものもあります。

「コリドラ」という名前の通りコリドラス向けの底砂です。色が若干田砂より明るめです。

粒の小さな砂系の底砂を利用する場合、底面フィルターとは相性が悪いので注意しましょう。

水槽サイズ【30cmキューブ水槽以上の大きさを推奨】

水槽サイズ水量
30cmキューブ水槽30×30×30cm約22〜24L
45cm規格水槽45×27×30cm約29~31L
60cm規格水槽60×30×36cm約59L

ステルバイの体長を4cmとすると「体長1cmに1L」の法則より、30cmキューブ水槽で5〜6匹、45cm規格水槽で7〜8匹、60cm規格水槽で15匹程度飼育可能です。

少ないコリドラスだとちょっと水槽も寂しいですし、小さい水槽ではコリドラスの遊泳スペースも限られるので元気に伸び伸び飼育したいなら30cmキューブ水槽以上の水槽を推奨します。

コリドラス・ステルバイのフィルター

基本的に「底面フィルター」以外なら何でもいいです。

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とはいえフィルターにはたくさんの種類があって何を選べばいいかわからないということもあると思いますので、おすすめの構成を2つご紹介します。

外掛けフィルター

おすすめその1は外掛けフィルターです。

外掛けフィルターは価格も外部フィルターなどに比べて安価であり、ろ過力もそれなりで、水槽からの脱着も簡単なので掃除しやすく、総合的に使いやすいフィルターです。

水中ポンプ駆動なのでエアーポンプが不要となり、静音性が高いので寝室にもギリギリ置けます。水槽に引っ掛ける部分が多少振動しやすいのでそのときはウールなどを詰めましょう。100均のスポンジマットを切って詰めてもよいです。

AT-50なら45cm規格水槽まで使えて、色が黒いのでコケが目立ちにくいです。前のモデルでは全体的に白だったので、3日もするとコケが目立ち始めて水換えを週一回やるのですが、水換え前にコケが目立ってそれを放置するような気分になり微妙でした。最新モデルではそこが改善されています。

我が家でも30cmキューブ水槽でコリドラスを飼育するのに外掛けフィルターを使っています。

60cm水槽でも外掛けフィルターを使えます。

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なお生物ろ過を強化するために「改造」と呼ばれる外部フィルター用のろ材を使う手法もあります。以下の記事もご覧ください。

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スポンジフィルター

スポンジフィルターは安価でメンテナンスしやすいフィルターです。

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黒髭コケが生えやすいですが、酢を使えば除去できます。

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おすすめはテトラのスポンジフィルター。

テトラ ツインブリラントフィルターは30cmキューブ水槽から60cm規格水槽まで使える万能タイプです。

一番の欠点が「エアーポンプがうるさい」という点。

一応静音な機種をご紹介しますが、寝室に使うならエアーポンプ不要で水中ポンプ駆動の外掛けフィルターや水中フィルターをおすすめします。

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ご紹介するのは「水心」です。SSPP-3Sはエア量ダイヤル式で一台で30cmキューブ水槽なら弱め、60cm規格水槽なら強めなどと調整できるので、一家に一台あると色々な用途で使えます。SSPP-7Sという安価なモデルもありますがエア量固定式で調整不可なので、3Sのほうがいいでしょう。

正直水心以外のエアーポンプは「吐き出し流量が弱い」とか「うるさい」という点が克服できていないので、今回はご紹介していません。

またエアーチューブなどもそろえましょう。

基本的に一式をそろえると外掛けフィルターと同じくらいの価格になります。

コリドラス・ステルバイの照明

基本的に田砂だと水草を植える水草水槽と相性が悪いです。すぐ抜けちゃうんですよね。

なので陰性水草メインの水槽がいいでしょう。やり方は以下の記事をご覧ください。

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陰性水草だと照明の照度が低くても維持できるのでそれほど強い照明は不要です。

それなりに水槽が明るくなって消費電力も低いコトブキフラットLEDをおすすめします。

30cmキューブ水槽ならSS3042です。

45cm規格水槽ならSS4052です。

60cm規格水槽ならSS600です。

コリドラス・ステルバイのエサ

ステルバイは普通のコリドラス用のエサで飼育できます。定番のコリタブです。

ひかりクレストコリドラスならコリドラス5匹から8匹くらいに2〜3粒を朝与えるくらいで良いです。

ff num06なら粒が小さくて沈むのでコリドラス全体にエサが行き渡りさらに良いです。なんだかコリタブを食べれていない子がいるなあと思ったら試してみてください。

コリドラス・ステルバイのヒーター

普通の26℃固定のオートヒーターでいいです。

30cmキューブ水槽ならSH80。

45cm規格水槽ならSH120。

60cm規格水槽ならSH160。

日々のメンテナンス

基本的に週一回1/3の水換えをして維持できます。

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メンテナンス性の観点からリセットしなくていい、あるいはリセットまでの期間が長くとれる維持がおすすめです。

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水槽のすべての要素が掃除ができるというのがコツです。

コリドラス・ステルバイの繁殖

ステルバイは繁殖しやすい種です。ステルバイを我が家で繁殖させていますが、詳しいノウハウは以下の記事をご覧ください。水温が25℃程度必要なので水温が低すぎるならちゃんとヒーターを調節してください。

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コリドラス・ステルバイの混泳

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混泳に向かない種は例えば以下のようになります。

  • アベニーパファー(突く)
  • エンゼルフィッシュ(突く)
  • サイアミーズフライングフォックス(突く)
  • アフリカンシクリッド系(突く)
  • スネークヘッドやアロワナ系の古代魚(食べられる)

まとめ【コリドラス・ステルバイは飼育しやすいです】

今回はコリドラス・ステルバイに関して特徴と飼育方法を解説しました。

基本的な熱帯魚の飼育方法で大丈夫です。

底砂は砂系の粒の細かいものがおすすめです