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60cm水槽は何がおすすめ?水槽・セット・構成・魚・水草

今回は60cm規格水槽でアクアリウムを始めようとお考えの方向けに、おすすめの「水槽」「セット」「フィルターなどの構成」「魚」「水草」という5つの視点で網羅的に60cm規格水槽について解説します。
おすすめの60cm規格水槽
まず肝心の60cm規格水槽について解説します。
60cm規格水槽の本体の情報
水槽 | サイズ | 水量 |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 約22〜24L |
45cm規格水槽 | 45×27×30cm | 約29~31L |
60cm規格水槽 | 60×30×36cm | 約59L |
重さなどのパラメーターを以下にまとめます。だいたい82kg程度です。
水槽種類 | 45cmキューブ水槽 |
水と本体の重さ | 60+11kg |
ガラス蓋の重さ | 1.2kg |
砂の重さ(ソイル) | 5.2kg |
フィルターの重さ(テトラAT-75W) | 2.4kg |
ライトの重さ(アクロ TRIANGLE LED GROW 600) | 1.2kg |
合計の重さ | 81kg |
水槽台を検討する際は安全率を2.0程度にして(大きな地震が来た時などは実際の重さ以上に付加がかかります)、170kg程度の耐荷重があったほうが安心です。
コトブキのプロスタイル600Lは耐荷重210kgまでなので60m規格水槽がちゃんと置けます。白い本体は部屋が明るくなりますね。
おすすめの60cm規格水槽
まず一つ目がアクロ60。
オールガラス水槽はインテリア性に優れ、数ある60cm規格水槽の中でも比較的安価に入手できます。2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で3,980円です。
次がコトブキのレグラスR-600S。
特徴は曲げガラス。全面の鑑賞部分のガラスとガラスのつなぎ目がシリコンではなくガラスを曲げてシリコンなしで繋いでいるので透明感があって鑑賞性が良いです。
最後がGEXマリーナ60。
シンプルなフレーム付き60cm水槽です。フレーム付きで頑丈なので上部フィルターを使って金魚を飼育したいというときに重宝します。価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で3,833円です。
おすすめの60cm水槽のセット
ここでは60cm規格水槽の水槽セットを解説します。
セットは必要なものがいっぺんに手に入るので、色々悩まずにすぐアクアリムを始めることができます。またセットにすることで単品購入より安く用品を入手できるものもあります。
GEX ラピレスRV60GT LEDセット 60cm水槽セット
GEXラピレスRV60GT LEDセットには以下の用品が入っています。価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で12,959円です。
- 60cm曲げガラス水槽 ラピレス RV60×1
- GEX グランデ600 GR-600×1
- GEX クリアLEDパワースリム 600 ブラック×1
- ヒーター(ロットによって種類が異なります。)×1
- 水温計×1
- ガラスフタ×1
- カルキ抜き×1
- 水質調整剤×1
- お試しフード×1
簡単に説明すると水槽は曲げガラス加工がしてある鑑賞性に優れたラピレスRV60です。
またフィルターは上部フィルターのグランデ600です。上部フィルターはろ過力が高く、ろ過槽が密閉されていないのでメンテナンス時は蓋を開けるだけでよく、外部フィルターに比べてメンテナンスが比較的簡単です。
とりあえず何か飼育してみたいとなったときにろ過で困ることはあまりないでしょう。
照明は「クリアLEDパワースリム 600」で1000lmです。
水草水槽を60cm水槽でやろうとすると3000lm程度必要なので、やや出力は控えめ。水草水槽よりもお魚を飼育してきれいに見えるくらいの明るさです。水草を入れるなら低光量で育成できる陰性水草がちょうどよいでしょう。

陰性水草はミクロソリウムやアヌビアスの仲間です。
このセットはヒーターまで付いてくる豪華なセットになります。とりあえずこれを買っておけばあまり悩まずにアクアリウムを始められるでしょう。
GEX マリーナ600BKST LED&デュアルクリーンセット 60cm水槽セット
「GEX マリーナ600BKST LED&デュアルクリーンセット 60cm水槽セット」の構成は以下となります。
- ガラス水槽(マリーナ600BKST)
- 上部フィルター+2つのろ過材
- デュアルクリーン600+デュアルマット パワー、クリーンバイオ-N)
- LED照明(クリアLEDパワースリム 600 ブラック)
- ガラスフタ
- カルキぬき
- 水質調整剤
- 飼育に役立つ小冊子
価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で9,990円です。
ヒーターは付いてこないので、GEXのオートヒーターあたりを導入するといいんじゃないでしょうか。
SH160なら縦置き可能なので水槽内がスッキリします。横置き専用機種だと水槽の裏を横に専有するのでちょっと見栄えが難しくなるんですよね。
コトブキ工芸 水槽セット アクアリスト600S 観賞魚 LED 60cm水槽セット
「コトブキ工芸 水槽セット アクアリスト600S 観賞魚 LED 60cm水槽セット」の構成は以下となります。
- 60cmフレーム付きガラス水槽:「コトブキ アクアリスト600S」(「コトブキ ガラスフタ KG-5」1枚付)
- LED照明:コトブキ フラットLED SS 600 ブラック
- 上部式フィルター:コトブキ スーパーターボ トリプルボックス 600
- 飼育の手引き
価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で7,777円です。
ベーシックなフレーム付き水槽に上部フィルターの組み合わせです。フラットLED SS600は810lm程度なので、やはり水草水槽ではなくお魚を飼うのを主体として水槽向け。
水草を導入するなら陰性水草が良いでしょう。
60cm 水槽セット EJ−60+外部フィルター エーハイム 2213
オールガラス水槽と外部フィルターのエーハイム2213がセットになった商品です。価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で14,873円です。
水槽のEJ-60の単品価格が4,200円、2213の単品価格が10,990円程度なので単品合計は15,190円となり、若干セットの方が安いです。
GEX グラステリアサイレント 600ST 60cm水槽セット
「GEX グラステリアサイレント 600ST 60cm水槽セット」の構成は以下となります。
- GEX グラステリア 600ST 1個(ガラスフタ、フタ受け、専用マット付属)
- GEX サイレントフロー デュアル ブラック 1個
価格は2025年4月23日の情報ではcharm楽天市場店で7,980円です。
オールガラス水槽でインテリア性が高いです。
最大の特徴がフィルターに水中フィルターを使っている点。

サイレントフローデュアルは60cm水槽まで使える水中フィルターで、水槽内に設置するので水槽の設置スペースが水槽を置いたらギリギリみたいな場所でも使えます。
また外部フィルターを導入しなくても「安価に水草水槽が可能」という点もいいです。
水中フィルターは水中内を水がグルグルするだけなのでCO2の漏れが少なく、水草水槽に向いています。水草水槽にしたい場合はシャワーパイプを水中内に沈めてください。水面をシャーッと水が流れるとCO2が逃げます。
シャーッとやる場合は水草水槽ではない場合。逆に水中に酸素がよく溶け込むので水草水槽ではないお魚を飼育するだけの水槽ではシャーッとやりましょう。
なぜフィルターの水が空気に触れるとCO2が逃げるかは以下の記事をご覧ください。

シャーッとやると酸素が溶け込む原理は以下の記事をご覧ください。

おすすめの用品の構成
フィルターとかヒーターとか照明とか底床とかを選ばないとアクアリウムは始められません。
ここではおすすめの商品をご紹介します。
フィルター
60cm水槽おすすめのフィルターは以前特集しました。

60cm水槽は比較的大きな水槽なのでフィルターには様々な選択肢があります。
上の記事で網羅的に解説していますが、あえて初心者向けな機種を考えると「外掛けフィルター」か「上部フィルター」か「水中フィルター」あたりがおすすめです。もし水草水槽をやりたいとか、水槽を見栄え良く維持したいなら「外部フィルター」にしましょう。
AT-75Wは60cm水槽にも対応した大型の外掛けフィルターです。
外掛けフィルターなので、水槽からの取り外しもしやすく、ろ過マットを交換すればいいだけの簡単維持が可能です。ただし汚れてくるのでたまに丸洗いは必要です。

デュアルクリーン600は60cm水槽対応の上部フィルターです。
上部フィルターはろ過槽の掃除が簡単です。蓋を空けて内部のろ材を取り出してゆすげばいいだけです。
基本的にオールガラス水槽にはつたい漏れや重さで割れるなどの理由で付けられません。しかし濾過槽が広くろ過力は結構あるので一番重宝するのは「金魚水槽」です。水が汚れやすいのでコスパがよい上部フィルターを使うのが定番となっています。
上部フィルターを使う場合はフレーム付き水槽を導入しましょう。
スペースパワーフィットL2は60cm規格水槽まで対応の水中フィルターです。
水槽のコーナーに設置でき、フィルターが水槽内にあるので水が漏れる心配がありません。
慣れてきたら専用ろ材コンテナが付属するのでそれにお好みのろ材を入れることができます。以下の記事で探してみてください。

パワーボックスS453は最近発売された外部フィルターで呼び水用のポンプが不要です。一番の特徴はそのカッコいい外見。
スモークグレーの本体と透明のバックルがいいですね。60cm規格水槽まで対応しています。
基本的に水槽の下に設置する感じ。水槽台を用意してから導入したほうがいいでしょう。
ヒーター
色々なヒーターが存在しますが、熱帯魚飼育なら以下の2つあたりが選択肢になります。
SH160もシグナルオートも26℃程度を自動で維持するオートヒーターです。繁殖や治療をするなら温度可変のほうがいいのですが、ほとんど可変する機会はないのでオートヒーターで十分な場合が多いです。
どちらも縦置き可能で、二重の安全装置が搭載されており、一段階目だけが作動した場合再使用可能です。ちょっと水中の外に出して温度が上がって止まってしまったくらいなら再使用できます。
シグナルオートには通電ランプが付いており、ヒーターが作動しているか目でわかるので、故障をいち早く察知できます。
SH160のほうが消費電力は低いので、電源タップに色々な機器を繋いでいる場合はこっちにしておいたほうがいいかもしれませんね。
「金魚元気 オートヒーター SH120」は18℃固定のオートヒーターです。60Lまで対応するので60cm規格水槽でも使えます。
金魚専用ヒーターで、18℃程度を維持します。金魚は18℃程度なら冬眠しないし普通に耐えられるので26℃も温度がいらないんですよね。
26℃にするにはそれだけ熱エネルギーが必要で電気代も多くかかるので、18℃くらいのヒーターが優れています。
金魚を冬眠させて屋内で飼育するのは結構難しく、中途半端に寒いと冬眠ができずストレスになったり、エサを必要とするので半分くらい冬眠しているのに水換えが必要になってストレスになったりするので、屋内ではヒーターで冬眠させない管理をしたようがいいでしょう。
照明
水草水槽向けと普通の明るければいい場合の2パターンがあります。
水草水槽の場合は以下の記事で詳細に解説しているので参考にしてみてください。

コスパで選ぶなら以下の製品がよいでしょう。3000lmあればたいていの水草は育成可能です。
もし魚を見るだけで水草水槽にはしないという場合はフラットLED600が良いと思われます。
810lmですが、それなりに明るく、魚が見えて、消費電力13Wと電気代があまりかかりません。アクロ TRIANGLE LED GROW 600は29.4Wの消費電力なので、SS600くらいを選ぶのもいいんじゃないでしょうか。
底床
大きく3種類あります。
- ソイル:水草水槽向け, 3cm厚なら5.1kg, 5.4L程度あればいい
- 大磯砂:見栄えはかなり落ち着いた印象になるが、掃除しやすい, 3cm厚なら9.1kg, 5.4L程度あればいい
- 田砂:コリドラスを飼うなら最高の底床, 3cm厚なら9kg, 5.4L程度あればいい
ソイルに関しては以下の記事をご覧ください。

水草水槽をやってみたいなら以下の水草に関する記事も参考になるかもしれません。

田砂に関しては以下の記事をご覧ください。

大磯砂に関してはここで特徴を解説します。
基本的にpHへの影響は少ないです。貝殻のかけらが入っていることがあるので、pHが若干上がりますが、定期的に水換えしていけば次第に落ち着いてきます。
砂利にろ過バクテリアが定着するので水質が安定します。その性質から底面フィルターの定番の底砂です。
粒が硬いのでプロホースでガシガシやってもソイルのように崩れず、掃除もしやすいことから、古くからアクアリウムの定番の底砂です。
ただコリドラスなら田砂のほうがいいですし、水草水槽ならソイルが優れています。お魚を飼育するだけの水槽で見栄えをあまり気にしないなら大磯砂を選ぶのも良いでしょう。管理はしやすいです。
60cmおすすめの魚【入門種】
いきなりアロワナを飼うとかすると大失敗するので、初心者は以下の定番種から始めましょう。
- カラシン
- グッピー・プラティ
- コリドラス
- ラスボラ
- 金魚
なおここで紹介する以外にも色々な熱帯魚、金魚はいるので詳しくはcharmで確認してください。
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魚の導入数を計算する時は「体長1cmに飼育水1L」の法則で考えましょう。60cm規格水槽の水量は約60Lです。
アクアリウムの分野では「体長1cmに対して飼育水1Lが必要」という経験則が存在します。文献では以下の観賞魚用品の大手GEXが参加した東京大学との共同研究があります。
「水容量10Lに対して体長100mm」の目安が2-5尾飼育で成立するが, 一方で1尾飼育では許容量を超過することになる。このことから, 複数の魚を飼育する場合には「水容量1Lに対して魚の標準体調1cm」がひとつの大まかな目安になると言えよう。
吉田恵史郎, 金子豊二著, キンギョ Carassius auratusを用いた観賞魚を健全に飼育できる最大許容密度の推定, 日本水産学会誌/89 巻 (2023) 1 号 p. 65-67.
カラシン
ネオンテトラ、カージナルテトラあたりから始めるといいと思います。飼育が容易で60cm規格水槽にはたくさん導入できるので群れるときれいです。
だいたい体長2cmなので60cm水槽なら30匹くらいまで導入可能です。
カージナルテトラも同様です。
グッピー・プラティ
プラティは比較的簡単、グッピーはクセがある印象です。
グッピーに関しては以下の記事を参考にしてみてください。
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体長3cm程度として約20匹導入できますが、3ペアくらいから始めて繁殖するのを見越して導入したほうがいいでしょう。スイッチが入るとすぐに殖えます。
コリドラス
コリドラスは当サイトで色々記事を書いているのでそれを参考にしてみてください。
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上の3種は初心者向けで飼育も比較的簡単です。体長4cm程度として15匹程度が最大数ですね。
ラスボラ
ラスボラは難しい種もいますが、以下の種なら比較的簡単です。体長3cm程度として20匹くらいが最大数です。
金魚
金魚は難しい種もありますが、以下の記事を参考にしてみるといいかもしれません。


60cm水槽では体長は5cm程度で様子を見るなら10匹程度、終生飼育するなら体長15cmくらいを想定して4匹くらいが最大数です。
初心者向きなら以下の種がいいでしょう。
水草
お好きな水草を選べばよいのですが、陽性水草と陰性水草の2種類が存在し、陽性水草の場合高出力の照明(60cm水槽なら3000lm以上)とソイルが必要です。
詳しくは以下の記事でまとめてあるのでそちらをご覧ください。
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まとめ【60cm水槽のおすすめを網羅的に解説しました】
今回は60cm規格水槽について、おすすめの「水槽」「セット」「フィルターなどの構成」「魚」「水草」という5つの視点で網羅的に解説しました。
60cm規格水槽でアクアリウムを始める際の参考になりましたら幸いに存じます。



比較的大きな水槽なので色々な選択肢があります