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今回はコリドラスを底面フィルターで飼育する方法について解説します。
コリドラスと底面フィルターの相性は?
一般にコリドラスと底面フィルターの相性は以下のように語られます。
コリドラスは粒の小さな砂系の底砂を利用するので底面フィルターが目詰まりしてよくない
確かにこれはある程度正しいです。底面フィルターのあの箱にウールマットを被せて目詰まりを防ぐという方法もありますが、結局目詰まりの原因になったりしてよくありません。
では底面フィルターではコリドラスは飼えないのかというとそうでもないです。
ここからは底面フィルターでコリドラスを飼育する方法を解説していきます。
pHにあまりうるさくないコリドラス
まず後述するpH5.5付近を好むコリドラスではなく、pH6.0〜7.0くらいの普通の水質で飼育可能な入門的コリドラスをご紹介します。
これらの種はコリドラスの入門としてはいいと思いますので参考にしてみてください。
基本的にこれら5種は大磯砂で底面フィルターを使って飼育できます。ソイルが向いているコリドラスは後述します。
おすすめの底面フィルター
底砂についてこれから解説しますが、その前に肝心の底面フィルターについて解説しておきます。
底面フィルターは構造が単純なのでどのメーカーでもあまり性能に違いはありません。お好きな物を選んでください。
以下おすすめのエアーポンプです。私も色々エアーポンプを使ってきましたが、結局「水心」です。SSPP-3Sなら30cm〜60cm水槽まで使えるのでこれを買っておけばあとは水槽サイズに合った底面フィルターを選ぶだけです。
30cmキューブ水槽向けの底面フィルター
45cm規格水槽向けの底面フィルター
60cm規格水槽向けの底面フィルター
エアーポンプの音がうるさいときは水中フィルターと連結すると良い
エアーポンプは静音と言わる「水心」でもそれなりに「ブーン」という音がします。寝室だと気になる時が結構あるので、そういうときは水中ポンプ駆動の水中フィルターと連結しましょう。

水作とGEXの底面フィルターなら水中フィルターとメーカーをそろえれば簡単に連結でき静音な底面フィルターができあがります。スペースパワーフィットプラスSかコーナーパワーフィルター1がよいでしょう。
なおこの連結を行うとエアーリフト式ではなくなるので水中の酸素が減って油膜が出やすくなります。
水草水槽にしようとするとまた別の問題があるのですが、水草水槽にしないなら水中フィルターのシャワーパイプを水面にぶつけるように調整してください。
「再曝気」という効果で大気中の酸素がよく溶け込むようになり油膜が消えます。

なお底面フィルターで水中フィルター連結で水草水槽をしている水槽でコリドラスを飼育するなら、日中のライトがついている間は水草が光合成で酸素を出すので水中フィルターの吐き出し口は水面より下にして水面付近の流れを小さくします。
夜間に光合成が止まっている間はエアーポンプでエアレーションするか水中フィルターの吐き出し口を水面にぶつけるようにして再曝気を促します。

一番重要な底砂選び
結局のところ砂系の底砂の粒が小さいのが致命的な欠点なので、粒が大きな底砂に変えれば底面フィルターでコリドラスを飼育できます。
使える底砂は大きく以下の2つです。
- 大磯砂
- ソイル
大磯砂
大磯砂は粒が大きいので底面フィルターが目詰まりする可能性が低いです。特に「スモール」ではなく「ミディアム」、「細目」ではなく「中目」のほうが底面フィルターに詰まる確率が低いのでおすすめです。
大磯砂の量は3cmくらいの厚さに敷くと仮定して、3cmの厚みで30cmキューブ水槽なら4.5kg、45cm水槽なら6.1kg、60cm水槽なら9.1kg程度あればいいでしょう。
3cmの厚さに敷くとして30cmキューブ水槽なら2.7L程度、45cm水槽なら3.6L程度、60cm水槽なら5.4L程度あればいいです。
一般に底面フィルターと言えば大磯砂くらいのメジャーな組み合わせなので、特に問題ないです。
よく大磯砂は角が尖っていてコリドラスの髭がちぎれて危ないから使わないほうがいい、と言われていますが、普通の大磯砂は角が尖っていないので特に問題ない場合が多いです。
上のcharmの大磯砂なら特に問題ないでしょう。商品画像でも角は尖っていないですよね。
以下は我が家の大磯砂の水槽でコリドラスを飼育している様子です。

普通に髭を失うこと無く暮らしています。
ただしコリドラスの適切なpHは6〜7くらいと言われており、大磯砂を使い始めたときはpHが7を超えて微妙かもしれません。大磯砂にはサンゴや貝のかけらなどのアルカリの物質が含まれており、それが水槽内で溶けてpHが上がります。特にそれらが溶け切っていない状態ではpHが上がります。
大磯砂導入直後はpHをこまめに測りましょう。
pHが高いときは水換え頻度を上げましょう。週2回とかにするということです。大磯砂の酸処理という手法もありますが、洗浄残しがあると水質に影響が結構あるので初心者の方にはおすすめはしません。大磯砂を導入してから貝類のかけらが溶け切ってpHが上昇しなくなったら水換え頻度を元に戻します。週一回1/3くらいに戻すということです。
我が家でも酸処理はしたことがないです。それでも普通にコリドラスは生活できています。
ろ過の過程でpHは下がったりもするので、ろ過ができていない水槽にいきなり大磯砂を入れるとpHが上がりすぎるかもしれませんが、ろ過ができている状態ならpHを下げる要素も出てくるので特に心配はないです。ただし後述しますがpH6〜7よりも低いpH5.5くらいを好むコリドラスでは大磯砂よりもソイルで底面フィルターを回したほうがいいでしょう。

または以下のようなスポット的な底面フィルターでソイルを使うと弱酸性になってバランスがとれるかもしれません。大磯砂導入直後の高頻度水換えが大変ならやってみる価値はあるかもしれません。
プラチナソイル ブラウン ノーマルは公式サイトで「PH 6.06」と言われているのでちょうどいいでしょう。プラチナソイル系はブラック パウダーでpH5.14と下がりすぎたりするのでブラウンのノーマルにしたほうがいいでしょう。

ソイルには「イオン交換」と「pH緩衝作用」という機能があって、弱酸性の軟水を維持します。効果は1年くらいです。
エアーポンプは私も色々使ってきましたが、水作の水心に落ち着いています。
底面フィルターをエアーリフト式にして、エアーポンプを分岐させてチョイス F.cubeと底面フィルターのダブルでろ過するといいかもしれませんね。
チョイス F.cubeは結構場所をとってコリドラスの遊泳スペースがなくなるのでマルチテーブルというパーツが売っています。コレを利用すればこの下をコリドラスが通れるので遊泳スペースが確保できますね。
また大磯砂を利用するときは定期的に底砂の掃除をしてください。後述しますが大磯砂には病原菌の素みたいな汚れが溜まっていくので、最低でも3〜4週間に一回くらいはプロホースで大磯砂の汚れを掃除してください。
硝酸イオンの蓄積の害などもあるので、週一回1/3の水換えはしてください。それにプラスして上の期間くらいで底砂の掃除もしましょうということです。

ソイル
ソイルでもコリドラスは飼育可能という報告を聞いたことがあります。私は試したことがないですが、自己責任でやってみたいときはやってみてください。
ソイルのメリットは以下となります。
- 弱酸性の軟水が簡単に作れる
- 弱酸性を好む種類のコリドラス飼育で有利
以下の記事で取り上げたのですが、コリドラスは硬度が高い水は苦手みたいです。気孔石というpHを上げやすい石でグッピー飼育をしていたらコリドラスがだんだん元気をなくしていったのであまり硬度は上げない方がいいと思います。

ソイルの性質については「イオン交換」と「pH緩衝作用」があるのですが、詳しくは以下の記事をご覧ください。この2つの作用で弱酸性の軟水になり、それを勝手に維持します。大磯砂ではこの効果は得られません。

コリドラスおすすめのソイルは以下となります。
3cmの厚さに敷くとして30cmキューブ水槽なら2.7L程度、45cm水槽なら3.6L程度、60cm水槽なら5.4L程度あればいいです。
PH 6.06程度を維持するのでpH5.5位を好むコリドラスでもpH6.0〜7.0位を好む普通のコリドラスでも使えるはずです。
pH5.5くらいのpHを好むコリドラスは例えばメジャーなところで以下の3種です。
これらのコリドラスならソイルで底面フィルターの育成でいいと思います。
コリドラスを底面フィルターで育てるときは水草水槽はOK?
結論から言うと「できないことはないけど大磯砂の場合はやめたほうがいい」となります。ソイルではどのみち1年くらいでソイルのリセットが必要になり水草を植え直すので特に問題はありません。コリドラスの遊泳スペースだけは確保してください。水草の植えすぎ注意です。
ではなぜ大磯砂を底面フィルターに使ったときに水草水槽にしないほうがいいのかという話です。
これは「底砂の清潔度を保てるかどうか」というのが関係しています。
ソイルの場合イオン交換能力によって有害なイオンなどをソイルが吸着してくれるのであまり汚れを気にしなくてよい場合が多いです。ソイルに汚れを溜めるだけためて、リセットのタイミングで水槽の外に持ち出すということです。
しかし大磯砂の場合、基本的に底砂の掃除を定期的にしないと、汚れを吸着する能力が無いため底砂にどんどん病原菌の素みたいな汚れが溜まっていきます。
これをプロホースなどで定期的に除去する必要があるのです。
しかし水草が大磯砂に植えられている場合、そこは掃除できなくなって汚れが溜まります。しかもそれは水草が都合よく吸収してくれるわけではありません。
イオンレベルの養分は根から吸収できてもゴミのようなデトリタスのようなものはずっと水草の根本に放置されます。
すると底砂をいつも触っているコリドラスという種は底砂の汚れによって「髭が溶ける」「病気になる」という可能性が高まります。
なので大磯砂で底面フィルターをやっているときに「根を張る水草」はやめておいたほうがいいです。
大磯砂で底面フィルターを使いたいときにおすすめの構成は「リセットしなくていい簡単水槽」です。

陰性水草で活着性のある種を選べば水草を水換えのときに取り出して底砂の掃除ができます。活着性のある水草は水槽の底砂の上にポンと置いておくだけで維持できるのです。
以下おすすめの水草3種です。ミクロソリウムの仲間かアヌビアスの仲間が適しています。
しかも大磯砂を利用していれば「黒髭コケ対策」が可能です。


黒髭コケが大磯砂の表面に生えてくるのですが、これを魚用ネットで表面だけ取り出して3倍に薄めた酢に30分くらい浸します。
それをよく水道水で洗ってから水槽に戻すと黒髭コケが枯れます。それは次第になくなっていきます。
また陰性水草の表面にも黒髭コケが生えてくるのですが、これはサイアミーズ専用水槽を利用してきれいにしてもらいます。詳しくは上の記事をご覧ください。
これらの対策で「掃除できないところを作らない」ようにすれば大磯砂で底面フィルターを使って陰性水草を維持することは可能です。
底面フィルターでコリドラスを飼育するときのエサ
底面フィルターは粒の大きな底砂を利用するので細かいエサは隙間に挟まって食べられなくなった後にゴミとして底砂に蓄積するのでよくありません。
基本的にコリドラスタブレットがいいでしょう。割らずに与えてコリドラスが舐め取ればエサを摂取できます。簡単に崩れないのでカスは底砂に溜まりますがほとんどはコリドラスのお腹の中に入ります。
我が家でもキョーリンの ひかりクレスト コリドラスを15匹のコリドラスに対して2〜3粒毎日与えています。
まとめ【コリドラスを底面フィルターで飼育する方法を解説しました】
今回はコリドラスを底面フィルターで飼育する方法を解説しました。
大磯砂かソイルを利用すれば飼育は可能と思われます。pHが5.5くらいを好む種以外はエアーリフト式で大磯砂で構成するとメンテナンスも簡単でよいでしょう。

無理して底面フィルターにする必要はありませんが、やってみたいならこういう方法もあるよ、という内容でした。田砂などを利用したいなら外掛けフィルターがおすすめです
コリドラスの飼育方法の注意点などは以下をご覧ください。


フィルターを色々検討しているなら以下の記事も参考になるかもしれません。



